Hard-fiハード・ファイ

Profile

■メンバー
リチャード・アーチャー(Vo,G)
スティーヴ・ケンプ(Dr)
ロス・フィリップス(G)
カイ・スティーヴンス(B)

2002年、ヒースロー空港近くのロンドンの郊外、ステインズで結成されたハード・ファイ−リチャード・アーチャー(ヴォーカル)、ロス・フィリップス(ギター)、カイ・スティーヴンス(ベース)、そして、スティーヴン・ケンプ(ドラム)。300ポンド(当時約6万円)でレンタルした荒廃したタクシー会社の倉庫でデビュー・アルバム『スターズ・オブ・CCTV』(2005年7月発売)をレコーディングしたハード・ファイは、そのDIYぶりが認められ一躍大物バンドの仲間入りを果たした。このアルバムは、イギリスだけで、約100万枚のセールスを上げ、全英チャートでNO.1を獲得し、ラジオ局からも多大なるサポートを受け、「キャッシュ・マシン」、「ハード・トゥ・ビート」、「リヴィング・フォ−・ザ・ウィークエンド」といったヒット曲を世に送り出した。ファンク、ダブ、スカ、レゲエにディスコと いったあらゆるジャンルの音楽をミックスした、独自のスタイルで21世紀型のレベル・ミュージックを叩きつけたハード・ファイは、デビューからほんの数ヶ月で、英国の最も人気のあるバンドのひとつに数えられるようになり、チャートをじわじわと上りつめ、発売から半年経って全英NO.1を獲得。ブリクストン・アカデミー5夜連続ソールド・アウトという偉業も成し遂げた。この偉業によってバンドは、ザ・クラッシュやボブ・ディラン、プロディジーといった数少ないバンドと肩を並べることになり、さらには、デビュー・アルバムでその偉業を達成した唯一のバンドとなった。2005年のマーキュリー・ミュージック・プライズと2006年のブリット・アワードの『ベスト・ブリティッシュ・グループ』にもノミネートされている。

ニュー・アルバム『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』
セルジオ・レオーネの西部劇映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』(邦題『ウエスタン』68年)から拝借したタイトル。セルジオ・レオーネの映画が大好きで、ツアーバスの中でもよく観ていたという彼ら。つまり本作はハード・ファイによる、西部劇にひっかけた、ハード・ファイにとってのウエスタン=西ロンドン物語なのである。そして、セルジオ・レオーネの映画音楽を手掛けるエンニオ・モリコーネの大ファンでもある彼ら。今作には、エンニオ・モリコーネからの影響も色濃く現れているという。アルバムのレコーディングは、2006年9月に行なわれたJAPAN TOUR終了後からスタート。海外レコーディングや、イギリスの有名なスタジオでのレコーディングを模索するも、結局、自分たちの求めている音は、そこにはなく、自らの出発点である、地元ステインズのおんぼろタクシー会社の倉庫を改造したスタジオ(Cherry Lips)に戻ることに。本作も前作同様、プロデュースは、リチャード・アーチャー(Vo.G)自身とウォージー・ホワイトが手掛けている。

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