20世紀初頭に中央ヨーロッパ諸国の音楽的アイデンティティを主張し形成した3人の作曲家の特徴を、丁寧に多彩な世界描き出したアルバム  

アンデルシェフスキの、バッハの平均律クラヴィーア曲集の特徴的で創造的なアプローチ 2021年4月16日、ハンブルク、エルプ・フィルハーモニーでのライヴ映像が、デジタル配信版として発売！

アンデルシェフスキの、バッハの平均律クラヴィーア曲集の特徴的で創造的なアプローチ ピョートル・アンデルシェフスキは、バッハの平均律クラヴィーア曲集に特徴的で創造的なアプローチを採用しています。 彼は、前奏曲とフーガの全48曲をすべて記録するのではなく、第2巻から12のペアリングに焦点を当てています。 「私は、時には重要な関係に基づいて、時にはコントラストに基づいて、自分の主観的な選択のシーケンスに作品をまとめることに決めました。この特定の順序の背後にある考え方は、サイクルを示唆するドラマの感覚を作り出すことです。12人のキャラクターが互いに会話し、互いにミラーリングします」 と、アンデルシェフスキは語っています。 アンデルジェフスキは、モダン・ピアノの機能を最大限に利用することによって、各曲の性格を積極的に描き分けていきます。神秘的なベールを纏ったような柔らかい音、速めのテンポで劇的な迫力で音楽の緊張感を高め、また柔らかく立ち上がってくる音は例えようもなく美しく。曲全体の流れを良く感じられるような選曲・曲順によって大きなフレーズで音楽が歌われており、ロマンチックな情感に溢れた多様な情感に満ち溢れたバッハ演奏がここに記されています。  

アンデルシェフスキのモーツァルトのピアノ協奏曲を組み合わせた録音の第3作。「モーツァルトの協奏曲ではピアノ演奏をしながら指揮をしたいと思います。…ピアノはオーケストラと常に対話を交わし、影響し合っています。…第25番は堂々として、複雑で洗練されている。…第27番はモーツァルトの最後のピアノ協奏曲で長調なのですが私には、裏側に信じられない悲しみを感じます。…その深い音楽はいつも感動を覚えます。」と語る彼の名演が繰り広げられている。

《アンデルシェフスキによる、モーツァルト晩年のピアノ協奏曲》  

インスピレーションを音楽化するプロセスに、モーツァルトとシューマンに同質性を見出したアンデルシェフスキのアプローチ。

リイシュー第1点目は、彼が20歳の時、世界中から注目を浴びるきっかけとなったリーズ国際コンクール（アンデルシェフスキが唯一出場したコンクール）の舞台で演奏した、ピアニストがめったに挑戦することのない難曲「ディアベリのワルツの主題による33の変奏曲」です。

リイシュー第2点目は、アンデルシェフスキ弾き振りによるモーツァルトのピアノ・コンチェルト第24番＆第21番。この録音では、ヴァイオリニストであるピョートルの姉、ドロータ・アンデルシェフスカがオケ伴奏を担うシンフォニア・ヴァルソヴィアのリーダーを務めており、姉弟共演を果たしています。

リイシュー第3点目は、バッハのパルティータ集。アンデルシェフスキの作品に対する深く掘り下げた解釈が光っています。

リイシュー第4点目は、ショパンの作品集。祖国ポーランドへの想いとともに、心奥深く育んできたショパンへの深い造詣が存分に表出されています。

リイシュー第5点目は、バッハ、ベートーヴェン、ウェーベルンの作品集。このアルバムの中にはバッハのイギリス組曲第6番が収録されていますが、本年2014年11月には、アンデルシェフスキ待望の新譜「イギリス組曲集～第3,1,5番」が新たにリリースされます。バッハの神髄に迫る彼の演奏は必聴です。

リイシュー第6点目は、シマノフスキの作品集。アンデルシェフスキの祖国・ポーランドが生んだ、ショパンの後継者でありリストの相続人と呼ばれるシマノフスキの新たな魅力がこのアルバムをもって明らかになります。