Donald Fagenドナルド・フェイゲン

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シングル「H・ギャング」のコンセプトについて語る!

2006.2.21

前回、「13年ぶりでも許してあげよう」と言ったばかりですが、またお許しを乞う事態になってしまいました。
実は発売日が諸事情により若干延びてしまい、3/18(土)になってしまいました。なので正確には「13年と10日ぶりでも許してあげよう!?」なわけでもないですね。
さて、アルバム『モーフ・ザ・キャット』に先駆けて、好評OA中の1stシングル「H・ギャング」ですが、この曲のテーマは「簡単に言えば、あるバンドの誕生、生涯、そして死。このH・ギャングがいっぱしのレコードを録音したことを願おう。彼らの物語は、結局、笑ってしまうほど史上最悪な映画でぶち壊されるのだから。」とのこと。スワ!まさかスティーリー・ダンのこと?と思いきや、ドナルド・フェイゲンが作り上げた架空のバンドのことらしいですが、勿論、実体験も入っているそうです。
「ウーン、僕たちのいくつかの体験が“H・ギャング”のなかにアイデアとして織り込まれているんだよ。H・ギャングだなんてバンドは実際に存在しなくて、それは僕が作り上げたバンドなんだが。バンドが誕生して、生命を持ち、そして死んでいく。スティーリー・ダンはまだ死んではいないがね。そして最後のヴァースでは、彼らのことが「Song of Desire(欲望の歌)」という映画になると言っている。僕のイマジネーションでは、それは最悪な映画なんだ。ひどい出来のね。危険なのはね、例えば、レイ・チャールズを描いた映画『レイ』がある。ジェイミー・フォックスによる素晴らしい演技が見られた。でも映画自体は多くの伝記物語がそうであるように、誰かの生涯を2時間に短縮するなんて、僕にとってはまるで漫画のように感じられるものだった。一人の人間の生涯、特にそれがレイ・チャールズのように豊富な体験をした人物の場合、それを2時間にまとめるなんてね。一人の生涯をすべてそこにつめこむなんて、ばかばかしいことだと思うんだ」
そう語るドナルドですが、なんと今作には、そのレイ・チャールズにも語りかけた唄があるらしいですよ。この話はまた別の機会に。

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