ニュー・オーダーが日本語詞に初挑戦!
日本盤のみ"Krafty (Japanese Version)" 収録決定!!


2005年3月24日に発売される、ニュー・オーダーの約4年振りとなるニュー・アルバム『ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール』の日本盤ボーナス・トラックとして、ファースト・シングル「クラフティー」の日本語ヴァージョンが収録されることが決定致しました。バーナード・サムナー(Vo)が日本語で歌うのはニュー・オーダー史上においても初の試み。そして今回、「クラフティー」の日本語詞を担当したのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏。

全ての始まりは、日本のレコード会社から日本盤用にボーナス・トラックが欲しいというリクエストを受けたバーナード・サムナー(Vo)が何気なく言った一言からでした。

「日本語で"Krafty"を歌うのはどうだろう?」

バーナード自身による思いがけない発想と発言を実現に導くために力を添えたのがASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文。バーナード・サムナーの意気込みと、この新曲"Krafty"に感銘を受けた後藤が、「本当に僕でよいのであれば・・・」と、日本語詞に取り組みました。

後日、後藤正文氏が直接、バーナード宛に手紙を送りました。以下がその内容です。

「今回はNEW ORDERの新しいアルバムに参加させて頂き、光栄です。
原曲の出来が素晴らしく、日本語の詩を乗せることで曲本来の世界を壊してしまわないか、作業をする前はとても心配でした。英語の曲を日本語に書き換える作業というのは僕にとっても初めてのことでしたが、楽曲とメロディー、そしてバーナードの書いた歌詞世界に想像も巡らすことで、非常に良い表現ができたと思っています。これは一重に、楽曲の素晴らしさによるもので、本当に感謝しています。 リリースされる新しいアルバムと来日公演(これは希望でもあります)を楽しみにしています。」
ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文

そして後藤氏の手紙への返事がバーナード・サムナーから届きました。

「こんにちわマサフミ。僕たちのためにクラフティーの日本語の歌詞を書いてくれてどうもありがとう。
このアイデアは2001年にフジ・ロック・フェスティヴァルで日本を訪れた後に生まれたものなのです。僕達は日本でとても楽しい時間を過ごし、日本のファンの皆とも会ってすばらしいレスポンスをもらったので、そんな皆さんにこのアルバムで何かとても特別なお返しがしたいと思ったのです。君なしではこれは不可能なことだったと思うし、君による素晴らしい歌詞の翻訳によってトラックのリズムが際立った仕上がりになったと思います。僕も含めバンド全員がこの楽曲にはとても満足しています。近い将来日本に行けること、そしてあなたに会えることを楽しみにしています。本当にどうもありがとう。」
バーナード・サムナー(NEW ORDER)

ニュー・オーダー史上初、バーナード・サムナーが日本語で歌う「クラフティー」がボーナス・トラックとして収録されるニュー・アルバム『ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール』は3月24日、日本先行発売となります!!

NEW ORDER
「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」

日本盤ボーナス・トラック
「Krafty(Japanese Version)」含む3曲収録
WPCR-12017 / \2,520 (tax.in)


2005.03.24 日本先行発売




『日本盤ボーナス・トラック「クラフティー(日本語ヴァージョン)」に寄せて。』

いうまでもなく、ニュー・オーダーほど長きにわたって、変わらぬ尊敬と愛情を集めつづけてきたブリティッシュ・バンドはいないだろう。1980年、前身であるジョイ・ディヴィジョンを、フロント・マン=イアン・カーティスの悲劇的な死によって解体せざるをえなかった彼らが、ポスト・パンク期の殺伐としたムードの中、あたかもそれに抗うかのように結成したのがニュー・オーダーだった。以降、けっして晴れ渡ることのないマンチェスターの曇り空のようなメランコリアを楽曲の底流に置きつつ、あるときはニューヨークのダンステリアの狂騒を、あるときはイビサ島のハイパーなデカダンスを、そのハンドメイドのシンセに翻訳しながら、いわば、「ぎこちなくキミと手を繋ごうとするすべてのひとたちのためのダンス/ロック・ミュージック」を誠実に奏でてきたのが、彼らなのである。全世界で1300万枚ものコピーが流通したシングル"ブルー・マンデイ"は、いまに生きるぼくたちがいったいどんな哀しみを抱えながらたどたどしいステップを踏んでいるのか、その有様を鮮明に写し出していたのだ。

そして、アジアン・カンフー・ジェネレーションもまた、誠実に「キミとぼくとを繋ぐ距離」について歌ってきたバンドである。いまや日本が誇るギター・ロックの雄として、数々の洋邦混合フェスに参戦している彼らの歌に、ロックンロールだけが伝えることのできる、海を越えたあの曇り空の風景を感じてしまうのは偶然だろうか? そんな風景の光と影をまるで慈しむように詩にしてきた後藤正文が、今回、ニュー・オーダーのウェルカムバック・シングルである"クラフティー"の日本語バージョンを手がけたことの奇跡は、だから必然というほかないだろう。英詩と見事に韻を踏むことでいっそう増したアタック感。訳を踏まえながらも共鳴する感性がさらに押し広げた独特の世界観。このコラボレーションは、だから、両者以外では成立しえないマジックだったのである。

後藤正文の日本語の詩を、バーナード・サムナーが歌う――。いってみれば、この他にはありえない興奮に満ちた歌は、フェス世代にもたらされたアンセムである。海の向こうのバンドたちが、同じ山の記憶を持つバンドたちとステージを共有するという、そんなフェスの歓喜を体験したぼくたちに降ってきた、福音である。キミと出会うことの困難と素晴らしさを、異なる時空で歌ってきた両者が、まさに音楽によって繋がった瞬間。バーナード・サムナーの、このたどたどしい歌声が伝えているのは、たぶん、そういうことなのである。

宮嵜広司(rockin'on/cut)


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