バロック、そしてモーツァルトへ移行し録音してきた巨匠アーノンクールが、ヨハン・シュトラウスの音楽を録音したことはひとつの事件のようなものでした。ウィーンっ子で、ウィーン交響楽団のチェロ奏者を長年務めた巨匠アーノンクールにとって、J.シュトラウスは極めて近しい存在といえるでしょう。もちろん当時の演奏習慣や楽譜を徹底的に研究した結果は、当然のごとく今までの演奏とは一味も二味も違ったものは衝撃的でした。伝統に流されない解釈など、独自の立場を貫きつつのウィンナ・ワルツやオペレッタ。そしてウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート2001のライヴなど、アーノンクールがJ・シュトラウスを録音したものを収録したBOXセットとなります。なお、ブックレット、歌詞・対訳等は付属しません。