ホーム >> Another Side of Music >> 第47回 Tony Joe White / トニー・ジョー・ホワイト 『THE TRAIN I'M ON / ザ・トレイン・アイム・オン』
Another Side of Music

第47回
Tony Joe White / トニー・ジョー・ホワイト
『THE TRAIN I'M ON / ザ・トレイン・アイム・オン』

『THE TRAIN I'M ON / ザ・トレイン・アイム・オン』

こう見えて、実は私、肉食系です

スワンプ・ロックの代名詞トニー・ジョーのワーナー移籍第2弾。そのキャリアの頂点を極めていた時期の1枚であり、彼の音楽を語る時に決して欠かすことの出来ない最高傑作!(1972年作品)
http://www.wmg.jp/artist/tonyjoewhite/WPCR000075403.html


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今、この連載をCD付きの書籍にするべく日々リライトをしているところなんですが、振り返って自分が過去に書いた原稿を読んでみると、これがまぁひどいことひどいこと。縦書き好きでリライトしますと自分からいったものの、まったく縦書きに耐えない文章で、リライトというよりは全書き直しといった方がいいような事態に陥ってしまい、かなり焦ってます。まさに自業自得です。

いや、別にこれまでこの連載に手を抜いていたわけではないんですよ。だけど、ほら、ウェブで読むのは手軽でライトな方がいいじゃないですか。漢字もあんまり使わずに、さくっと読める感じの。でね、そういう思いもあってわざとそんな風に書いてきたわけで、決して手抜きをしてきたわけじゃないんです。信じてください。ええ、たしかに気は抜いていたかもしれませんが。

それにね、ウェブで読んだものをそのまま本でまた読んでもつまらないじゃないですか。だから、またちょっと違うアプローチにしてみたり、すると結果的にはエッセイみたいになっちゃって、さらに肝心のアーティスト情報について触れていないという事態に陥ったりしていて、もう大変です。現時点で一番ひどいのがアルバムについて一行しか触れていないというのもありますから。どうしよう。こんなことになるのなら、もっと最初からちゃんと書籍化を意識した文章にしておくんだった。と、今さらながら後悔しているところです。

というわけで、今回も懲りずに後で全リライトになること間違いなしの言い訳をつらつら書いたところで、本題へ。紹介したいのは、トニー・ジョー・ホワイトの『ザ・トレイン・アイム・オン』というアルバム。通算5作目となる作品なんですが、これはトニー・ジョー・ホワイトが愛したアメリカ南部の音楽、カントリーやブルースをベースにしてつくりあげたスワンプ・ロックの名盤といわれている作品で、実に味のあるアルバムなんです。

このアルバムをひとことで表現するとしたら「男臭い」でしょうか。乾燥した大地で砂埃にまみれた汗臭い男。でも本人は自分が汗くさいことなど全然気にせずに、いつもぼろい水色のダットサンに乗っている。ひとりでバーボンを飲むのが好きで、バーで女性に話しかけられてもぶっきら棒でそっけない。だけどそこはかとない優しさで、いざというときには頼りになる、このアルバムを聴いていると、そんな男をイメージしてしまうわけです。実際は全然違うのかもしれないけど。

とりあえず、近頃いわれているような「草食系男子」的な軟弱さはこれっぽっちもなく、がっつり肉を食ってる感じ。しかもめっちゃ大きい固めのステーキ肉をもろともせずバクバク食べる系。あ、肉食系ってそういう意味じゃないのか。ま、いずれにしても、男臭い男が減ってきた世の中、たまにはこういう男臭いサウンドもいいのではないでしょうか。冒頭で、さんざん女々しい言い訳を書いていた奴にいわれても説得力はないかもしれませんが。

今回紹介した1枚

『THE TRAIN I'M ON / ザ・トレイン・アイム・オン』 Tony Joe White / トニー・ジョー・ホワイト
『THE TRAIN I'M ON / ザ・トレイン・アイム・オン』

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スワンプ・ロックの代名詞トニー・ジョーのワーナー移籍第2弾。そのキャリアの頂点を極めていた時期の1枚であり、彼の音楽を語る時に決して欠かすことの出来ない最高傑作!(1972年作品)
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穴澤 賢 (あなざわまさる)

プロフィール

穴澤 賢 (あなざわまさる)
1971年大阪生まれ。
ブログ「富士丸な日々」の作者。
高校生の頃からバンドに明け暮れ、28歳という微妙な年齢で上京するが、音楽の道から挫折するという経歴を持つ。現在は文筆業でかろうじて食いつないでいる。口癖は「ま、いいじゃん」。著書に『ひとりと一匹』(小学館)、『富士丸な日々~明日は天気か?』(小学館)、『富士丸 おでかけ日和』(日経BP社)などがある。

「富士丸な日々」 http://fujimaru.blog16.fc2.com/
「Another Days」 http://anazawa222.blog13.fc2.com/