品番 : 8122-799058
“グラムロックの徒花”と評され不幸な運命をたどった幻のロックヒーロー、ジョブライアスのデビューアルバム(1973年)。現在こそ、その妖しい魅力が評価されるべき傑作。
ミュージカル俳優として身を興し、ニューヨークでレコードデビューの機会をうかがっていたジョブライアスは、その超個性的なデモテープ(あるレコード会社には「メロディさえ成立しておらず問題外」と即却下された)がカーリー・サイモンのマネージャーだったジェリー・ブラントの目にとまりマネージメント契約。サーカス興行で一山当てたこともあるブラントはジョブライアスを即席のロックスターに仕立て上げ、巧みな交渉術でエレクトラ・レコードと破格の50万ドルで契約を結んだ。アンドロイドのようなメイクを施し、ロック・アーティストとして初めて同性愛者であることを公言した彼に、レコード会社はニューヨークのタイムズスクエアに巨大な広告を掲げ、パリのオランピア劇場で超豪華なお披露目ライブを開催するなど数十万ドルをかけて大宣伝を行った。
しかし、発表されたデビュー・アルバムはメディアの酷評を受けて期待を大きく下回るセールスを記録。己の判断の間違いに気づいたエレクトラは2ndアルバムの制作を渋々認めるもプロモーションはほとんど行わず、約2年で契約を打ち切られた彼は「ロック史上最大の失敗例」として名を残すこととなった。後ろ盾を失い、その後再三カムバックを試みながら80年代初頭にエイズの感染症で命を落としたジョブライアスのアルバムは、当時「デヴィッド・ボウイからの強大な影響を取り除けば何も残らない」とされたが、現在聴いてみるとエキセントリックながらも繊細なシンガーソングライター・テイストに満ちており、モリッシーやペット・ショップ・ボーイズなど、その音楽性を高く評価するアーティストも多い。グラムロックの虚栄を描いた映画「ベルベット・ゴールドマイン」にも彼へのオマージュが窺えるシーンが設けられたジョブライアスの音楽は、21世紀の現在こそ正当な評価が与えられるべきものである。
収録内容
DISC 1 - Take Me I'm Yours
- Be Still
- World Without End
- Space Clown
- Earthling
- Movie Queen
- I'm A Man
- Inside Boone
- Morning Star Ship
- Rock Of Ages
- Blow Away
- Take Me I'm Yours
- Be Still
- World Without End
- Space Clown
- Earthling
- Movie Queen
- I'm A Man
- Inside Boone
- Morning Star Ship
- Rock Of Ages
- Blow Away