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ワーナーミュージックライフのオープンを記念して、スペシャル対談『僕らの大好きなRHINO』をお届け! 第4回 ディープかつ遊び心あふれるRHINOワールド


RHINO30年の歴史において初の快挙達成!全米アルバム・チャート1位を獲得!

宮治: とかなんとか、RHINOのことを熱く話しているときにすごいニュースが飛び込んできました。なんと!RHINOが発売した映画『JUNO』のサントラ・アルバムが2月9日付けの全米アルバム・チャートにおいて見事1位になりました! これはライノにとって初めてのことです(全米シングル・チャート1位は獲得済み/第2回参照)。萩原さん、どうしましょう(笑)。何か緊急メッセージを。

萩原: 「ほら見ろ! いつかはこういう日が来ると思ってたんだよーっ!」って、ウソです。想像もしてませんでした。われらがRHINO、全米アルバム・チャート初制覇。ほんとに、ほんとにおめでとう。音楽を一途に愛する心はいつかむくわれるんだな、と。勇気をもらいました。とはいえ、これに味をしめて売れ線狙いに向かうことなく、今後も変わらずマニアックに不屈のライノ魂を継続していってくれることを期待します。やー、めでたい。

宮治: ありがとうございます。この特集をやっているおかげですかね~。ウソです。

『僕らの大好きなRHINO』―第4回 全世界の音楽マニアが憧れるRHINO ―
写真1 Ray Charles 『Pure Genius:The Complete Atlantic Recordings 1952-1960』
写真1 Ray Charles
『Pure Genius:The Complete Atlantic Recordings 1952-1960』

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リイシューに賭ける人々が集結
宮治: そして、これが噂のレイ・チャールズBOX(写真1)。これ、ちなみに弊社でも扱っております。

萩原: これも良かった。デザインがまず素晴らしいなと思ったんだけど、中身もすごいんだよ。解説書が付いているんだよね。どうやって聴けとかね。このブックレットもまた強力。で、このヒモが大事。RHINOのBOXって(CDを取り出すための)ヒモが入っているものが多いんだ。あと、このスピーカー(写真2)。これは笑ったね。

宮治: ちゃんとスピーカー(風)になってる。シャレが利いてるよね。

萩原: シャレ心と言えば、中身のDVD見た? これをかけると、メニューが出てくるまでに、画面上でこの箱が開いて、レコードがかかるんだよ。それがもう、素晴らしい。ヤッター!ってね。僕が、この箱を買った意味がそこでよく分かる。

宮治: さっきも紹介したけど、こっちの60年代ソウルのBOXも面白いよ第1回を参照/写真3)。いかにも60’s風のプラスチック的なチープ感がなかなかすごいよね。

萩原: これ、初CD化のものとかいっぱい入っているんだけど、そういう音楽的価値の高いものをやるときも、あえてこのパッケージを選ぶっていうのがまた、カッコいいよね。

宮治: あくまでカルチャーとしてとらえているっていうね。

萩原: 2003年に、RHINOでそういうのをやっていた人が<Shout! Factory>という会社をまた新しく作っちゃったよね。その<Shout! Factory>もまた、おいしいBOXをいろいろと出しているんだ。RHINOもこう、枝分かれし始めている。

宮治: さっきも言いましたように、ヒットをねらってそういう方向へも行ったこともあるし第2回を参照。必ずしも、皆がみんな、同じ方向を向いているわけではないからね。でも、ある意味では、リイシュー方面では、いろいろな人を輩出している。こういうのに賭けている人がRHINOに集まってくるんだろうね。ノウハウにも長けてて、スピリッツっていうか、情熱みたいなものがほとばしってる人たち。

萩原: ジャケットを見たときに、「これは俺だ」って思ったっていうような人が世界中にいて、そういう人達がRHINOに集まってくるんだよね。俺もやりたいっていうのはね、あると思うよ。僕も「働かしてくれ」って言ったら、「お前は倉庫から持って行きそうだからダメだ」とか言われた(笑)。

ポップ・ミュージックを探求する上での指針
宮治: デジタルの時代になると、物(ブツ)は付けられないんだけど、RHINO的なこだわりって、これからも必要だと思いますね。

萩原: ダウンロードがメインの時代になるのだろうけれども、RHINOにはやっぱりついパッケージを買わせてしまうだけの力っていうのはあるよね。それがやっぱりすごいよ。

宮治: それはある。ジャケットしか見てなかった時代は、あまり欲しいとは思わなかった。ところが、物が来て見たら、「何これ?これやばいよ。本じゃない、まるで」って。あと、掲載されてる写真がいいんだよね。

萩原: 写真素晴らしいよね。それと解説ね。俺たちがこれまでどれだけ嘘を教えられてきたかが良く分かるよね。興味深いエピソードもいいんだけど、真実も知っておきたいじゃない。例えば、リトル・エバね。キャロル・キングの娘のベイビーシッター時代に彼女が歌う子守唄を誰かが聴いて、これはイケるってレコーディングさせたっていう有名な逸話ね。実際はデビュー前の暇なときにバイトで子守をやっていただけだったとかね。面白いけど、真実は真実として知っておかないと。

宮治: 真実を知った上で、どう楽しむか、ですよね。

写真4 『FOREVER CHANGING Box Mines Elektra Records' Golden Age』
写真4
『FOREVER CHANGING Box Mines Elektra Records' Golden Age』

萩原: だからRHINOのブックレットは必須だよね。このエレクトラ・レコーズBOXのブックレットなんて、同レーベルの歴史も含めかなりのことが載っている(写真4)

宮治:これはRHINO UKなんだよね。しかしまあこんなものをよく作りますよ。

萩原:ウチだって頑張るぜ、みたいな。ピンバッチ。2種類のロゴでね(写真5/6)

宮治:物を持つ楽しさ。音も大事なんだけど、それを教えてくれるよね。

萩原:あと、自分は何も知らないんだっていうのをよく教えてくれるね。俺はまだ何も知らないんだなってね。

 
写真5写真5
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宮治: 知ったかぶりしたけどさ、全然違うじゃんって。

萩原: 謙虚な気持ちで。

宮治: 知れば知るほど人間は謙虚になる。写真とかを精査したりね。

萩原: これからオールディーズとか、アメリカン・ポップ・ミュージックの歴史とか、アメリカだけじゃないけど、そういうものを勉強したい人は、まずはRHINOに絞ってアレコレ探索していくことをお進めしたいですね。案外、リイシュー・レーベルってたくさんあるんで、いろんなところに目を移していくと、とっ散らかっちゃうというか、最初にどこに行ったら良いのか分からなくなっちゃうこともあるかと思う。我々はまあ、RHINOぐらいしかなかったっていう時代だったのでRHINOに頼っていたわけだけど、たくさんリイシュー・レーベルがあるんだったら、あえてRHINOを選んでくださいよと。まあ、こういうことを載せられるのかどうかはわからないけど、日本盤発売が可能なものって、ライセンス的にもマーケット的にも難しいものもたくさんあると思うんだ。そうなっちゃうと、輸入盤を買ってくださいってつい言ってしまう訳だけど、それも含めてRHINOってレーベルがコンパイルをやる姿勢とか、音質とか、プレゼンテーションというもの全て含めて、そこから匂い立ってくるものを集中的に浴びてみてほしいんだよね。他に目を向けたときにもね、RHINOが一つの指針みたいなものにもなるんじゃないかなという気がしますね。

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