ロッド・スチュワート、ロン・ウッドが参加して、70年代のロック・シーンに足跡を刻んだフェイセズは、その音楽性、そして遊び心に溢れるアートワークも魅力的なグループ。
顔が変形する「ウー・ラ・ラ」や、ミシン線で縫われた「ロング・プレイヤー」、超特大ポスターが付属した「馬の耳に念仏」など注目の紙ジャケが登場します!
60年代のイギリスでは多数のバンドが登場し、
ビートルズに続いてアメリカに進出するなど、隆盛を誇っていた。
そして、ロンドン発のモッズというムーヴメントがひとつのバンドを生む。
1965年スティーヴ・マリオット(vo,g)が中心となって、フェイセズの前身となるスモール・フェイセズを結成。
メンバー全員の背丈が小さいことから名付けられたスモール・フェイセズは、生粋のモッズ・グループ。
彼らは当時のモッズが好んだ黒人音楽、とくにR & B/ソウル・ミュージックを出発点に、
サイケデリック・ロックなど60年代後半の激しいロック・シーンの動きに対応していく。
R & Bをベースにしたサウンドで人気を集めたが、
先鋭的だったハード・ロックに傾倒し、
ハンブル・パイを結成したスティーヴ・マリオットが69年に脱退。
残ったメンバーが第1期ジェフ・ベック・グループから後任として、
後にローリング・ストーンズで活躍するロン・ウッド(g)と、
後にヴォーカリストとして大きく飛躍するシンガーの
ロッド・スチュワート(vo)を引き抜いた。
ロン・ウッドとロッド・スチュワートは、
身長が大きく華やかで派手なアクションをステージに持ち込む。
バンド名も“フェイセズ"に改める。
70年に『ファースト・ステップ』でデビューし、
ロンとロッドが持っている華やかなエンタテインメント性を軸としたグループにシフト。
音楽的にもブルージィかつファンキーなサウンドを聴かせるロック・グループとなったフェイセズは、
イギリスのみならずアメリカでも人気を得るようになった。
他のメンバーはロニー・レイン(b)、ケニー・ジョーンズ(ds)、イアン・マクレガン(key)。
翌71年に発表したシングル「ステイ・ウィズ・ミー」が全英で大ヒットを記録するなど、
圧倒的な人気を得たが、ロニー・レインが脱退。
73年、ロック・バンド、フリーに参加していた
日本人ベーシストの山内テツを迎えて活動を続けたが、75年に解散した。
彼らが残した作品は、ジャケットにも遊び心が溢れ、
ジャケットの顔が変形する、他には類をみない仕掛け『ウー・ラ・ラ』のジャケットや、
ミシン線で縫われた『ロング・プレイヤー』、
特大ポスターが付属した『馬の耳に念仏』など、
パッケージとしても貴重な作品がリリースされている。