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FACTORY RECORDS Communications 1978-92特集

FACTORY BOX COMPILER’S NOTE/ファクトリー・ボックス編集者の手記

このコンピレーションが生まれたきっかけは、アラン・パークスとのメールのやりとりだった。彼はジョイ・ディヴィジョンおよびニュー・オーダーのバック・カタログの顧問であり、ワーナーミュージックがファクトリー・レーベルのアーカイブ・コンピレーション『Palatine』(1991年)の再発を検討していた際、私に意見を求めてきたのだ。私はこう答えた。「『Palatine』よりも遥かに素晴らしいものが作れるさ」と。こうして誕生したのが、この『A Factory Box Set』というわけだ。

ジョイ・ディヴィジョン ▲ JOY DIVISION ニュー・オーダー ▲ NEW ORDER ハッピー・マンデーズ ▲ HAPPY MONDAYS

4枚組みで構成された『Palatine』には2つの問題点があった。1つは、いずれのディスクも収録時間が短く、中にはわずか1時間程度のものもあったということ。2つ目の問題点は、明確に分類されてはいたものの、そのカテゴリーがかなり曖昧だったという点だ。たとえば『Tears In Their Eyes』(ジョイ・ディヴィジョン時代)とか、『Life’s A Beach』(エレクトロ/ダンス期)といった具合に。

そこで我々は、テーマに基づいたアプローチを避け、時間軸に厳密に沿ってトラックリストを制作することにした。ファクトリーからの初のアナログ盤でもある EP『The Factory Sample』収録のジョイ・ディヴィジョン「Digital」に始まり、ファクトリー最後の作品となったハッピー・マンデーズの12インチ盤「Sunshine and Love」で締めくくる。この2曲の間の変遷こそが、ファクトリーの物語そのものというわけだ。

1978年から1992年にかけて、ファクトリーは実にさまざまなフォーマットで数多くの作品をリリースしてきた。この上なく多種多様なグループおよびアーティストたちが手掛けてきた作品だ。そのすべてを聴くことはおろか、収録することはとうてい不可能である。それに、単に大ヒット曲を収録するとなると、結果的にほぼニュー・オーダーとハッピー・マンデーズの単独コンピレーションとなることは目に見えている。

そういったわけで、この『A Factory Box Set』は、レーベルの歴史を伝えることと、聴いて楽しいコンピレーションを作ること、その間をとって制作されたものと言えよう。ファクトリーの専門家でその歴史の証人でもあるジェイムズ・ナイスによる曲ごとの解説のほか、ファクトリーの友人でありインスピレーションを与えてくれたポール・モーリーの最新の評論も併せて収録している。

また、今回のボックスには、ヒット曲や有名どころのナンバーの大半に加え、マルセル・キングの「Reach For Love」や、セクション25の「Looking From A Hilltop」といった、隠れた名曲も収めている。これら63曲を再び耳にするのは非常に楽しい経験だった。その喜びが、皆さんとも共有できることを願っている。


このボックス・セットを、以下3名のファクトリーの元祖ディレクターたちに捧げる。

Martin Hannett (May 31 1948-April 18 1991)  マーティン・ハネット(1948年5月31日~1991年4月18日) Rob Gretton (Jan 15 1953-May 15 1999)  ロブ・グレットン(1953年1月15日~1999年5月15日) Anthony H.Wilson (20 February 1950-10 August 2007)  アンソニー・H・ウィルソン(1950年2月20日~2007年8月10日)

Jon Savage
ジョン・サヴェージ

factory box

商品情報:
FACTORY RECORDS Communications 1978-92
品番 : 2564-69379

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