口笛太郎のFUSION万歳!

音楽が、僕たちの中心にあった時代の話。

学生は、スポーツやってるか、悪いことしてるか、勉強してるか、そうじゃなきゃ音楽を聴いてるか?…極端に言うとそんな時代。
FM雑誌をくまなく読み、ラジオをエアチェックしてカセットで録音し、雑誌の付録のカセット・インデックスに包んで保存する…自分の部屋のレコードとカセットの数が、ちょっとした自慢だった…そんな時代に全盛期を迎えた音楽…あの頃、いつも僕たちの隣にあった音楽がフュージョンだったのかもしれません。

ジャズ・プレイヤーが更なる自由とクールなものを求めてロックやポップスやR&Bとの融合を図り、ポップ・フィールドのクリエイターがよりソフィスティケイトされた音楽を目指してジャズとの融合を目指す…そこに抜群のテクニックを持つプレイヤーたちが参加することで、とてつもなくエキサイティングでスタイリッシュなものになり、フュージョンは瞬く間に音楽好きを虜にしました。
今でこそロックの野外フェスが花盛りの時代ですが、当時は全国各地で大きなスポンサーが付いたジャズ・フュージョンのフェスが花盛りで、夏になると毎週末どこかで豪華なメンツの野外ライヴが行なわれており、テレビやラジオでも番組中やCMのいたるところでフュージョンが流れていました。

Warner Music Life(ワーナーミュージック・ライフ)という、オトナ向けの音楽サイトで、「Fusion万歳」というコーナーが(不定期更新ながら)スタートして1年以上。自分の趣味で始めたようなコーナーにもかかわらず、様々な方面の方よりいろんな声をいただきました。それらをひとつひとつ思い出すと、フュージョンという音楽は、ロックやジャズ並みに語れる要素が多い音楽だったことを改めて感じ、「今までなかった決定版のコンピレーションを作ろう」と思い立ちました。
ここには、70年代後半から90年代半ばまでの、フュージョンの名演が可能な限り収録されています。それのみならず、フュージョン・ファンならよく聴いたはずの、フュージョン周りの名曲も収録した、ひとつの時代観を表した内容になったと自負しています。

このCDを手に取られた方は、きっとかつて…もしくは今も音楽好きな方のはずです。制作を担当した僕の願いは、これを聴いていただいた人に満足していただくだけでなく、かつて一緒に音楽を聴いていた仲間と共に、「なんでこの曲が入ってないんだ?」「このアーティストはこの曲じゃないだろ?」「わかってねーな!」と自分なりのウンチクを肴に、旨い酒でも飲んでいただくことです。そして収録曲のオリジナル・アルバムを探して再び手にしていただければ、大変光栄です。
なぜなら、フュージョンはコンピレーションよりオリジナル・アルバムを聴くに限るからです。

また、多くのフュージョン・ミュージシャンは今も健在で、新しく才能のあるミュージシャンも出てきており、毎晩のように日本のどこかのナイトクラブで、いいライヴを行なっています。もし皆様がライヴスポットから足が遠のいてるのであれば、これをきっかけに「生の演奏でも観に行くか?」と足を向けていただけると、こんなに幸せなことはありません。
なぜなら、ジャズやフュージョンはCDより生演奏を聴くに限りますからね!

音楽が再び、僕たちの中心に来る時代を信じて。

2010年7月吉日
口笛太郎
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ブリージン~ザ・ベスト・オブ・フュージョン~

http://www.wmg.jp/breezin/

1970年代後半より世の中を席巻した、さわやかなサウンド!
凄腕プレイヤーたちが集まり、テクニックとセンスを惜しみなくつぎ込んで作り上げたジャンル、『フュージョン』にSPOTを当てた、決定版コンピレーションが遂に誕生!
テレビやラジオの番組やCMで、頻繁に耳にしたあのフュージョンの名曲を余すところなく収録!
この2枚組・29曲を耳にすると、誰もが「あの時代」を感じることができます!
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