
抜群の歌心とブルース・フィーリングを持つギタリストのラリー。
「Mr.335」の異名を取る彼のトレードマークはもちろんギブソンのES-335。今なら買えますが、当時は高くて買えませんでした。
30年前と貨幣価値が変わってるのに、値段そのものはあまり変わっていない・・という輸入楽器の不思議さよ・・・。
ジョー・サンプル率いるクルセイダーズに参加し名を上げる一方で、西海岸きってのスタジオ・ミュージシャンとして、70年代より数え切れないほどのレコーディングに参加しており、「知る人ぞ知る」以上の存在でした。特に、スティーリー・ダンやドナルド・フェイゲンのアルバムでのプレイは、リスナーのみならずアーティスト達をも虜にしました。
その後、ワーナー・ブラザース・レコードより1978年に発表したアルバム『夜の彷徨』が大ヒットを記録。以降順調にソロ作を発表し、今までコンスタントに来日公演も幾度となくこなしております。
当時のFUSIONの象徴ともいえる、ドライブ感のあるさわやかな彼のギター・サウンドは、雑誌の「人気ギタリスト投票」などでは絶えずトップクラスにランクされ、その人気たるや、サザンオールスターズの「私はピアノ」という曲の歌詞の中にも出てきたほか、かの野口五郎さんは「時にはラリーカールトンのように」という曲まで歌っております。この曲は1976年のアルバムに入っている曲なので、「ルーム335」より2年も前。野口五郎さんはクルセイダーズのプレイでヤラレたのでしょうか?スティーリー・ダンのセッションでしょうか?
名盤『夜の彷徨』の1曲目に収録されたタイトル・チューン「ルーム335」は、ロック好きもジャズ好きも大人も子供もギター持ってる人の殆どは、一度はこのソロをコピーしようとしたのではないでしょうか?。噂ではこの曲を日夜研究し、完全コピー目指す団体が日本にある、と聞いておりますが、是非見てみたいです。他にも、ラリーのボーカルをフィーチャーした曲も収録されており、まぁこれはご愛嬌(?)といったところ。彼のアルバムの中でも特に人気の高いこのアルバムは、今でも「FUSIONの名盤」に必ず挙げられる名盤で、多くのギタリストの手本となった作品。もちろん今でもライブで一番盛り上がる曲です。
「そんなこと知ってるよ、何を今更・・・・」とお思いでしょうが、最新リマスターのCDをお聴き下さい。
想像以上にいい音で、改めて聴き惚れてしまうこと請け合いです。