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口笛太郎のFUSION万歳!
今回ご紹介する1枚 ジャコ・パストリアス ワード・オブ・マウス

#005
ジャコ・パストリアス
ワード・オブ・マウス
(WPCR-75378)


世界で一番のベーシストはジャコ・パストリアス。
彼がこの世から居なくなって20年以上経った今でも、誰に訊いてもそう返ってくるはずの答えです。
ジャズの人からロックの人まで、おおよそベースを手にすることを生業(なりわい)にしている人で、ジャコの影響を受けてない人などいないのかもしれません。

ジャコがどうのこうの・・・・とか、ベースという楽器は云々・・・・をここで詳しく述べるほど偉くもない私。それを期待される方は、どうぞ音楽誌「ADLIB」をご覧下さい!今でも毎月ジャコのこと載っています。もしくは、ジャコの本もたくさん出てますし、教則ビデオもかなりスゴイです。つまり、今でもジャコのことを知ろうとすれば、CDや本や映像で彼のことを詳しく知ることはそれほど難しいことではありません。今尚、いろんなところで「ジャコ・愛」の人が語り部(かたりべ)となって後世に伝えようとしているおかげで、今でもジャコがいるような気がするし、彼が一番のベーシストである続けているのではないのでしょうか。


ジャコ・パストリアス

「一番低い音を4部音符で弾いてアンサンブルを安定させる楽器」だったベースを、アンサンブルの中で自由にメロディを奏でることで最初に脚光を浴びたのは、恐らくビル・エヴァンス・トリオのスコット・ラファロでしょう。ジャコがラファロの影響があったかどうかまでは知る由はありませんが、もともとパーカッション奏者だったジャコは、ウッド・ベースではなくフェンダー・ジャズ・ベースを手にし、ベースを「メロディ楽器」に加え、ドラムに負けない強力な「リズム楽器」にしてしまいました。
ジャコはそもそもフェンダー・ジャズ・ベースを単なる「ベース」ではなく、全く新しい何か新しい楽器だと思ったのかもしれません。それにもしかしたら、楽曲の中におけるベースの「あり方」どころか「必要性」まで疑問視していたのかも知れません。彼の頭の中には、楽曲はベースレスで充分成立していて、そこに全く新しい楽曲の要素を奏でる楽器として、ベースを弾いていたのではないか?「ベースなんて、今までの使われ方なら、別にあってもなくてもいいんだよ」ということを、ベースを使って表現しようとしていたのではないか?思うこともあるのです。

今でも未発表の音源などが出てくるたびに話題になる数少ないプレイヤー。
でも僕は、録音状態の悪い彼の音源までが商売になってしまうのが何だか悲しいな、と思います。もちろん悪い録音の音源でも、ジャコの派手なテクニックは充分楽しめます。しかし彼の一番の魅力は、ズバ抜けたテクニックではなく、その繊細を極めるナーバスなタッチで、それはいい録音でこそ享受できるもの。個人的には、ジャコはジャコだからこそいい録音のジャコしか聴きたくないなぁ、と思うのです。
ここでは『ワード・オブ・マウス』をオススメしますが、それだけじゃありません。
ジャコ・パストリアスの肖像』や、一連のウェザー・リポートの作品ってまだ聴いてない人・・・・聴かなきゃダメです。ジョニ・ミッチェルの『シャドウズ・アンド・ライツ』だって必聴です!

聴き続ける限り、ジャコの音楽は生き続け、きっと人に伝えたくなります。
こうして口コミ(Word of Mouth)でジャコの音楽は広がり続けるのでしょうね。


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