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口笛太郎のFUSION万歳!
今回ご紹介する1枚 ロベン・フォード ギターに愛を

#011
ロベン・フォード
ギターに愛を
(WPCR-75372)


ブルースの巡礼の旅を続けるエリック・クラプトン。彼が「ブルースの神」と扱われるのは、ギターのみならず人生の出来事もかなりブルース・・・という要素もあるのではないか、と思います。もちろんこれは純粋にギターだけを取り上げときのクラプトンを過小評価しているわけではありませんので、悪しからず。
世の中には、そのクラプトンも尊敬するB.B.キングをはじめ、世の中には有象無象にブルース・ギタリストが存在するのですが、
その中でもジャズ/フュージョンのフィールドで活躍するギタリストのブルース・プレイは、ロックの方面から過小評価されているのではないか?と思うことがあるのです。
「小手先で難しいことやってるんとちゃうか?」とか、「魂入ってんのか?」とか。
で、特にその中でも語りたいのが、ラリー・カールトンをして、一目見て「コイツには敵わんのと違うか?」と思わせた男、ロベン・フォード。
まだ彼のことをよく知らなかった時は、てっきりマイルス、ジョニ・ミッチェル、サンボーンなど、最重要アーティストからも声がかかる、ブルース・フィーリング溢れるマルチなジャズ・ミュージシャンだと思ってました。
しかし、ロベンは、ジャズ/フュージョンの人がブルースやってる・・というよりも、その逆で、もともとブルースの人がジャズ・フュージョンに入ってきた・・・といった人なのですね。

ロベン・フォード

ラリー・カールトンの「ルーム335」が1977年の音源。その2年後にロベンが発表したソロ・アルバム『ギターに愛を』は、同じくギブソン335を弾く似たようなギタリストのアルバム・・・として、当時のフュージョン・ブームの中で、通の間ではしっかり愛聴されておりました名盤。さらに、このアルバムのレコーディングのバックを務めていたミュージシャンが意気投合して「イエロージャケッツ」を結成してデビューし、彼らのソロ・デビュー作にロベンも全面参加!(結局メンツ同じってこと?)など、非常にフュージョン寄りの人のように見えていたのですが・・・。
何かのインタビューで、「あなたの難しいコードチャンジについていく素晴らしいギターソロは、どんな理論構成ですか?」とか言う質問に、「考えてやっていない」と答えてたり、LAでスタジオミュージシャンをしてる時の自分のプレーはひどかった」「若いときにあまり練習しなかったから、うまくなるのに時間がかかりすぎた」とか語ってるのを読んだことがあります。
「トム・スコットとやったL.Aエキスプレスで、かなり鍛えられた。」「難しいことがわからないので、伴奏を聴きながら、それに反応して弾いてた。結果として弾きすぎなかったのが、”良い”と言われてるのかな?」とか。


フュージョン・ファンにとっての名盤『ギターに愛を』は、R&Bの名プロデューサー、スティーブ・クロッパーがプロデュース。何か不思議な感覚です。
そして次のアルバムは、「本人が本当にやりたかったこと!」というブルース・アルバムの『トーク・トゥ・ユア・ドーター』。
この2枚はやってることは全然違うし、音色も違うけど、全く同じ歌心でギターを弾いてるのがわかります。それができる稀有なギタリスト。
しかも両方かなり本能的に弾いてるのがわかる。
やはりこの人、頭ではなく肌というか感覚というか心で弾いてる人なのですね。
これぞさすがブルース・ギタリストですわ。


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