
あの人、この人。人には歴史があり、歴史は誕生日から始まるのだ。
今まで、レコードでCDで聴いたアーティストたちの誕生日なんて、あまり意識したこともない、
という方は多いと思われます。
そこで、今月誕生日を迎えるアーティストをピックアップして、勝手にお誕生日をお祝いしたいと思います。
星座占いで同じ星座の人同士を比較して、「この人とこの人が同じ性格かい?」と突っ込むのも良し、
自分と同じ誕生日を探すのも良し。
またはアーティスト同士の年上・年下の上下関係を見るもよし。
ワーナーで作品をリリースした人の中から、何人かが選ばれました。さぁ、みんなでお祝いしましょう。
(text by 口笛太郎)
11日
ダリル・ホール (1948)
ダリル・ホール&ジョン・オーツ「アバンダンド・ランチョネット」
10月は誕生日のアーティスト多すぎ!しかもほぼはしょることが許されないほどの重要人物ばかり。
パット・シモンズは、「サインはV」の主役・朝丘ユミ役の岡田可愛さんと同じ日に誕生。「サインはV」のテレビ版の放送終了した年に、ドゥービーが結成されました。
・・・それにしても年齢とはわからないもので、ブーチー・コリンズがジャクソン・ブラウンより3つ、ロバート・ラムより7つも年下って、非常に感覚的な話ですけど、なかなか気付かないものです。まぁみればブーチーなんて以前より年齢不詳っぽいし、昔から相当大御所の匂いがありましたが・・・。しかしながら、デイヴ・リー・ロスと4歳しか違わないってのもどうなのか?と。
例えば、今でも『レイト・フォー・ザ・スカイ』を聴き続けていると、ジャクソンが60歳以上とも思わないし、自分が歳をとったことも忘れております。デイヴ・リー・ロスだけはいつまでも女性をハベらせていそうな気がしますけどね。
日本海軍の戦艦「武蔵」が太平洋で撃沈された日に生まれた男、テッド・テンプルマン。
ハーパース・ビザールのメンバーにして、解散後はワーナーにA&Rとして就職し、数々のヒットを手掛けた大プロデューサー。
この頃・・・70年代のワーナーはテッドやラス・タイトルマンのようにアーティストやソングライターがプロデューサーになる例や、逆にランディ・ニューマンのようにプロデューサーやっててアーティストとしてデビューした!なんて例もある時代でした。
テッドの大仕事といえば、ドゥービー・ブラザーズとヴァン・ヘイレンを発掘して大ヒットさせたこと。特にヴァン・ヘイレンは、ライブ・ハウスにいきなりやってきて契約書を出し、「24時間以内に決心してサインしろ!」と言ったそうで、それに対しバンドは「だったら今サインしてやる!」とその場でサインした!・・・というお互い乱暴な人たちですね・・・的な話も語り継がれているほど。また自分が担当していたヴァン・モリソンのバックバンドを「モントローズ」としてデビューさせたことがあったので、ヴァン・ヘイレンからボーカルのデイヴが抜けたときに、元モントローズのサミー・ヘイガーを紹介したのもテッドだ・・との噂もあったりするほど、裏の仕事人なのです。70~80年代の名盤に明確な主張があるのは、ミュージシャンのみならず、こういう名物プロデューサーの手腕によるところも大きいのでしょうね。
そんなテッドがいたバンド、ハーパース・ビザールは4枚のアルバムを発表しましたが、名盤といえば3枚目の「シークレット・ライフ」。不思議な音楽の世界に酔いしれるこの作品は、小西康陽をして「最高のロック・アルバム」と評した名盤です。ミュージシャン時代よりそれ以降の仕事っぷりの方がロック史に不可欠だった人。しかしながらその片鱗を充分感じさせる名盤です。