

デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ベニー・グッドマン、グレン・ミラーなどなど、各人気楽団でおなじみの、ビッグバンドの名曲、代表曲を、最先端のレコーディング技術によって高音質収録したアルバム2作品(『BIG BAND STAGE』、『BIG BAND SOUND』)を2010年8月に同時発売し、話題の角田健一ビッグバンドのリーダー角田氏へのインタビューをお届けします。
聞き手: ワーナーミュージックライフ編集部
---結成20周年、おめでとうございます。
早速ですが、20周年を迎えられてこれまでの20年をどのように感じられていますか?結成当時に立てられた目標のようなものがありましたら併せてお聞かせください。
角田健一(つのだけんいち) : 20年間を振り返るとあっという間でしたね。当初の目標ですか?バンド結成時の目標は「このバンドが一日でも長く続いて欲しい!」と言う事だけでしたね。ですから、バンドのモットーを「ビッグバンドよ永遠に」にしました。今年で20周年を迎える事が出来たので、当初の目標は実現出来たかな?と思っています。
---このWebサイトは大人の音楽ファンの方を中心に人気のあるサイトなのですが、読者が必ずしもジャズファンというわけではありません。JAZZは「難しい音楽」、「自分にはまだ早い」、というイメージや先入観を持っている音楽ファン、また、これからJAZZを聴いてみたい、という人々に対して、JAZZの聴き方、楽しみ方、などアドバイスはありますか?
角田: 正直言って、ジャズには難しいのからやさしいのまで幅広くありますね。自分にはまだ早いと思わずに聴いてみて下さい。明るく、楽しい音楽が好きな方は、スイングやフュージョン系などがおすすめですし、落ち着いた雰囲気がお好きな人はピアノトリオなどもおすすめです。ジャズにはいろいろなスタイルがあるので、自分に合った(好きな)ジャズを見つけると楽しくなりますよ。
---「ビッグバンド」、とはそもそもどのようなバンド形態のことを指すのか、簡単にご説明をお願いできますか?
角田: ビッグバンドは別名「ジャズオーケストラ」と言い、ジャズバンドの中では一番編成の大きなバンドです。トランペットが4人、トロンボーンが4人、サックスが5人、これにピアノ、ベース、ドラム、の合計16人編成のバンドです。このビッグバンドが全盛だった、1940~50年代はデューク・エリントンやカウント・ベーシーを始め数多くのビッグバンドが人気を博していました。余談ですが日本では1980年頃まではテレビの歌番組には必ずビッグバンドが後ろで伴奏をしていました、その後シンセサイザーや打ち込みの音楽が出て来てからは歌の伴奏の仕事が無くなりましたね。
角田健一ビッグバンド---角田健一さんご自身が「ビッグバンド」に興味をもつきっかけになったことや、それがいつ頃か、など教えていただけますでしょうか?
角田: 音楽大学でクラッシックを勉強していましたが、ある時『グレン・ミラー物語』と言う映画を観てから一変しました。「俺の進む道はこれだ」と感じ、それからはジャズの道に進む様になりました。
---映画『スイングガールズ』(監督:矢口史靖/2004年公開)の大ヒットの影響で、全国的に楽器のレッスンスクールの生徒が増えたそうですが、"角田健一ビッグバンド"はそのブームのかなり前から活動されていましたね。ブームの前と後ではコンサートにいらっしゃるお客様や、CDを購入されるお客様にも変化があったのでしょうか?
角田: そういえば少しコンサートに高校生の数が増えたような気がしました。また、CDも誰が買って頂いたかは詳しくは分かりませんが、高校の音楽鑑賞会の仕事が増えたのは確かです。学生達もジャズのビッグバンドに親しみを感じてくれた様ですね。
---作品に関してお聞きします。
『BIG BAND STAGE』、『BIG BAND SOUND』の2作品のそれぞれの収録内容に関して、選曲の際にそれぞれのアルバムのコンセプトのようなものはあったのでしょうか?
角田: 高音質のSACDと、ビッグバンドを目の前で聴いている様な臨場感豊かなSACD5.1chサラウンドアルバムを作る為の選曲コンセプトは「ビッグバンドの有名曲を原曲のアレンジを生かす事」とし、1曲の長さも3~4分以内としました。これはジャズの初心者の方にも聴きやすくする為です。
---作品はスーパーオーディオCD(※1)とCDの2層構造からなるSACD/CDハイブリッド仕様(※2)が採用されていますね。実際に、ご自身のグループの演奏が高音質SACD(スーパーオーディオCD)に収録されているのを聴かれてみて、SACDの魅力はどのようなところにあるとお考えですか?
角田: 録音スタジオ、マスタリングスタジオ、の両方でSACDとCDと聴き比べましたが、全く違うのに驚きました。音の鮮明さが全く違うので、SACDを聴いてしまうとCDに後戻りが出来ないですね。
---これからの予定や、目標などお聞かせください。
角田: バンド結成20周年コンサートの第3弾が2011年2月20にあります。「武満徹とデューク・エリントン」と題した、ちょっと変わったコンサートです。目標は、バンドのモットーが「ビッグバンドよ永遠に!」ですので、一人でも多くの人にビッグバンドを聴いて頂き、ビッグバンドが永遠に栄えて欲しいですね。
---ありがとうございました。
※1 スーパーオーディオCD(SACD)とは
従来のCDを遥かに越える情報量を記録することの出来るメディアで、CDとは全く異なる音声信号方式を採用し、みずみずしく、ダイナミックかつ繊細なサウンドを表現することが出来る。
※2 SACD/CDハイブリッド仕様とは
スーパーオーディオCDと従来のCDとを2枚貼り合せて1枚に仕上げられたディスク。従来のCDプレイヤーではCD層の音源が再生され、スーパーオーディオCD再生機ではより高音質なスーパーオーディオCD層が再生される。1枚のディスクでいろいろな環境で再生を楽しむことができ、一般の音楽ファンからも、オーディオファンからも高く支持されている。
☆角田健一ビッグバンド プロフィール
"ビッグバンドよ永遠に!"をモットーに1990年に結成。レパートリーのすべてを角田健一氏が作、編曲。これまでに数々の海外アーティストとの共演を重ねてきたほか、小、中、高校での学校鑑賞教室も積極的に行いジャズの普及にも力を入れるなど、幅広い活動を意欲的に行なっている。
最新作は、角田健一ビッグバンド20周年記念アルバム『サンキュー・エヴリバディー』。
角田健一ビッグバンド公式サイトはこちら http://www1.ttcn.ne.jp/~tsunokenb.b/
(右)バンドリーダー 角田健一氏☆録音
技術集団ミキサーズ・ラボを率いる内沼映二氏(日本音楽スタジオ協会会長/ミキサーズ・ラボ代表取締役会長)をチーフに、有能な個性あるエンジニア陣がサポートを務め、新旧織り交ぜた選りすぐりの録音機材と、最先端のレコーディング技術によって録音、ミックス、マスタリングが施されている。
BIG BAND STAGE ~甦るビッグバンドサウンド~
【収録曲】
1:スプランキー / 2:我が心のジョージア / 3:タキシード・ジャンクション
4:エアメイル・スペシャル / 5:茶色の小瓶 / 6:イン・ザ・ムード
7:イン・ア・センチメンタル・ムード / 8:ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド
9:シング・シング・シング /10:A列車で行こう
◎¥3,200税込/ご購入はこちらから
BIG BAND SOUND ~甦るビッグバンドステージ~
【収録曲】
1:サテン・ドール / 2:アップル・ハニー / 3:オール・オブ・ミー
4:メモリーズ・オブ・ユー / 5:キャラバン / 6:ワーリー・バード
7:マック・ザ・ナイフ / 8:エイプリル・イン・パリス /9:ビギン・ザ・ビギン
10:オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート / 11:リル・ダーリン
◎¥3,200税込/ご購入はこちらから

ダイナミックで広帯域のビッグバンドのサウンドを、最先端のレコーディング技術により余すことなく捉えてCDフォーマットに収録。SACDハイブリッド仕様を採用し、それぞれのディスクに、高音質SACDステレオ音声も収録。さらにビッグバンドのステージを生で体感するような自然で臨場感に溢れる5.1chサラウンド音声も収録されている。