
例えば「ライブ盤の名盤」は、一般的にはロックではピーター・フランプトンの『カムズ・アライブ』とか、チープ・トリックの『アット・武道館』とか、
ディープ・パープルの『ライブ・イン・ジャパン』などが挙げられますが、ロック以外だと何になるのでしょう? 僕は断然ルーファス&チャカ・カーンの『サヴォイでストンプ』を挙げます。
この2枚組のライブ・アルバム。最初は輸入盤のレコードで買い、輸入盤のCDで買い、最近再発売されたのでCDを買い直しました。リズムだとかグルーヴとかアンサンブルとかそういう世の中で大事なものが全て凝縮されたものだ!と先輩に教えられた大学以来、レコードで・カセットで・CDで・i-podで・・・何百回と聞きました。しかしながらRufusどころかチャカ・カーンもまだ生で見たことがない僕には、ライブ・アルバムって数え切れないほど聴いたのに、何か身近でない世界中のどこかで過去にあった演奏・・・極端に言うとジョニ・ミッチェルの『シャドウズ・アンド・ライト』・・・
みたいな印象だったのです。
でも・・・来ましたよ。ルーファスさんたちが。ブルーノート東京に。
こりゃ見ておかねば・・・、と行って来ました。
名盤『サヴォイでストンプ』と同じなのは、オリジナルメンバーのトニー・メイデンとケヴィン・マーフィー。そしてパーカッションはレニー・カストロ!ドラムがジョン・ロビンソンでないのは仕方ないが、できればベースのボビー・ワトソンは見たいところ・・・ですが、まぁ仕方なし。「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」から始まったショーは、名曲「エイント・ノーバディ」で終了。アンコールは「愛のてごたえ(Do You Love What You Feel」。「ユー・ゴット・ザ・ラブ」「ダンス・ウィズ・ミー」「スウィート・シング」「テール・ミー・サムシング・グッド」を含む、ほぼヒット曲で埋め尽くされたレパートリーは聴き応え充分でした。ボーカルの女性は3人。みんな最近のチャカ・カーンのような体型をしていらっしゃいましたが、ゲストでトニー・メイデンの娘さん(案外カワイイ)も2曲歌ってました。それぞれに上手いのですが、Rufusのレパートリーって、チャカのボーカルで完成されてるってこともあり、やはりチャカのやったことをなぞらねばならないこともあったのはちょっと可哀相だなぁ・・・と。たぶん彼女ほどのボーカリストはもう出てこないし真似もできないし。
上手いボーカリストがチャカのレパートリーを歌うと尚更それがわかってしまうのも皮肉なものですね。とはいえ、2008年にRufusのいいライブを目の前で見れたのは本当に幸せ。近々チャカが来る、という噂も聞いており、それも行かねば!と固く決心したのでありました。

ライブ中に気が付いたのは「ユー・ガット・ザ・ラブ」のイントロのギターのカッティングが、自分のコピーしてるのと微妙に違ってたこと。ずっと今まで間違ったままやってた。家帰って慌ててコピーし直し。21年かけてやっとコピーしました。これでやっと大好きな『サヴォイでストンプ』が自分の身近な名盤になった気分。よっしゃ。これからも聴き続けよっと。
Live Report:
口笛太郎

会場:ブルーノート東京
★DATE:
2008 11/10 mon. - 11/15 sat.
★SHOW TIME:
7:00p.m. & 9:30p.m.
★MEMBER:
Kevin Murphy(key,org,vo)
/ケビン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Tony Maiden(vo,g)
/トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)
Brian Culbertson(tb,key,vo)
/ブライアン・カルバートソン(トロンボーン、キーボード、ヴォーカル)
Maysa Leak(vo)
/メイザ・リーク(ヴォーカル)
Amanda Maiden(vo)
/アマンダ・メイデン(ヴォーカル)
Val Young(vo)
/ヴァル・ヤング(ヴォーカル)
Madam Dee(vo)
/マダム・ディー(ヴォーカル)
Brooke Murphy(back vo)
/ブルック・マーフィー(バック・ヴォーカル)
Darrell Crooks(g)
/ダレル・クロックス(ギター) Michiko Hill(key)
/ミチコ・ヒル(キーボード) Robert Hill(b)
/ロバート・ヒル(ベース) Donnell Spencer(ds)
/ドネル・スペンサー(ドラムス) Lenny Castro(per)
/レニー・カストロ(パーカッション)
★CHARGE:
¥8,400(税込)
センターボックス(4名席):お1人様¥11,550(税込)
アリーナボックス(2名席):お1人様¥10,500(税込)※2組ご相席
サイドボックス(2名席):お1人様¥10,500(税込)※2組ご相席
★ディスコグラフィー
チャカ・カーン&ルーファス『ライヴ/サヴォイでストンプ!』
詳細情報:
http://wmg.jp/wmlife/sp/funk/

喝采の嵐の中、ニューヨーク・サヴォイ・シアターの感動と興奮を再現。82年2月14日録音。
13曲のライヴと4曲のスタジオ録音を収めたチャカとルーファスのラスト・アルバム。
ゲスト・ミュージシャン:ジョー・サンプル、アーニー・ワッツ 他