トム・ウェイツ、アサイラム時代の作品の中でも特異のアルバム『ハートアタック・アンド・ヴァイン』(1980年)。
以前、このコーナーで「ジャージー・ガール」に含まれたトム・ウェイツのメッセージについて触れましたが、もうひとつの「ジャージー・ガール」とは真逆のメッセージが込め意味が込められた曲が『ハートアタック・アンド・ヴァイン』に収録されていることをご存知でしょうか?
その曲はアルバムの最後を飾る「ルビーズ・アームズ」。
この曲は、トム・ウェイツが自身の過去の経験を基に書かれた曲ですが、トム・ウェイツとゆかりの深いある人物に対してのメッセージソングとも言われています。
さて、「ルビーズ・アームズ」とは誰に捧げたメッセージソングなのでしょうか?
ヒント:「ルビーズ・アームズ」は別れを告げる曲です。
A:リッキー・リー・ジョーンズ
79年まで交際していたリッキー・リー・ジョーンズとの最後の別れの曲として歌われたといわれているメッセージソングです。
別れを決めた男が、二人で過ごした部屋に恋人と想い出を残して去っていく歌です。
朝日が昇り始めたばかりのまだ暗い明け方に、まだ眠っている彼女にさよならを告げて部屋を出る。
アルバムリリースと同年に結婚した妻キャスリーンと過ごす幸せを歌った「ジャージー・ガール」とは真逆に、恋人と過ごした時間に別れを告げた「ルビーズ・アームズ」。
辛い別れの中でも相手の幸せを願うスタイルがなんともトム・ウェイツらしいですね。