Burt Bacharachバート・バカラック

Profile

★1928年、米カンサス生まれ
12才でピアノを始め、ハイスクール時代にジャズのビーバップに出会ったことにより音楽に目覚める。40年代にピアノ奏者としてバンドに加わり陸軍病院の慰問旅行に参加。その後、大学でクラシックの音楽家につき作曲の勉強に励む。卒業後、ニューヨークのクラブ・ピアニストとして活動中、ポリー・バーゲン、エイムス・ブラザーズといったスターの伴奏者に指名され、その才能を高く評価される。この時期の特筆すべきエピソードは、かのマレーネ・ディートリッヒの伴奏ピアニスト、アレンジャー、指揮者として活躍したことであろう。

★作詞家ハル・デヴィッドとのコンビ
ヒット・メイカー、バカラックのキャリアを語る上で欠かすことの出来ない人間に作詞家ハル・デヴィッドがいる。57年から始まった2人のコラボレーションは、全盛期の70年代まで続き、その間産み落とされた楽曲の数々は、今や時代やジャンルを超越したスタンダードとして広く世界の音楽ファンに親しまれている。99年、バカラックが手掛けた映画のサウンドトラック・アルバム『イズント・シー・グレイト』では、ハルとの久々のコラボレーションが実現し多くのファンを喜ばせた。これまでに2人の共作曲をうたいヒットに貢献したアーティストは、ディオンヌ・ワーウィックを筆頭に、B.J.トーマス、ダスティ・スプリングフィールド、カーペンターズ、アレサ・フランクリンなど枚挙にいとまがない。

★映画との関わり
バカラックのもうひとつの側面として忘れてはいけないのは映画音楽との関わり。『何かいいことないか小猫チャン』『アルフィー』『007/カジノ・ロワイヤル』『明日に向って撃て!』『ミスター・アーサー』等、数多くの作品を手掛けアカデミー賞にも多数ノミネート。『明日に向って撃て!』(69)と『ミスター・アーサー』(81)では見事受賞も果たしている。

★今も現役
バカラックは現在もアグレッシヴに活動中。
映画『グレイス・オブ・マイ・ハート』(96)の主題歌「ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス」の共作をきっかけに生まれたエルヴィス・コステロとの共演アルバム『ペインテッド・フロム・メモリー』(98)で、99年度のグラミー賞を獲得。又、米の人気コメディアン、マイク・マイヤーズが『カジノ・ロワイヤル』にインスパイヤされ製作したメガ・ヒット映画『オースティン・パワーズ』『オースティン・パワーズ・デラックス』に本人役で出演し、歌と演奏を披露するなど、若年層の音楽ファンにもその名前は深く浸透している。
80歳を迎える2008年、グラミーで生涯功労賞を受賞し、11年ぶり、念願のフル・オーケストラ編成による来日公演が決定。

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