Herbert von Karajan / THE BEST OF MAESTRO remaster version

Warner Music Japan

「カラヤン」という歴史がある。
カラヤン / ザ・ベスト・オブ・マエストロ ~アビイ・ロード・スタジオ新リマスターによる

世紀の大人気指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの没後25年のメモリアル・イヤーにお届けするカラヤン芸術の精華。
全て最新リマスター音源によりその豊麗な世界が更に輝きを増して登場します。カラヤンのうまさ、聞かせ上手の天才ぶりが十全に発揮されている作品群を、氏の没後25年記念発売盤として、順次リリースいたします。

カラヤン!カラヤン!カラヤン!~ハイレゾ・ベスト Selected by 名曲喫茶 月草~

作品詳細

初めてハイ・レゾリューション(以下、ハイレゾ)再生機でカラヤン/ベルリンフィルの奏でるモーツァルト『交響曲第29番 イ長調』を聴いた時の衝撃を忘れることはできない。幼少期から幾度となく聴いてきた第一楽章(アレグロ・モデラート)が、筆舌に尽くしがたい、圧倒的なリアリティとともに耳に迫ってくる。まるで直接魂のひだに染み入ってくるような、きらびやかな音の粒。モーツァルトならではの天上的な旋律が重なりあい、響き合って、やがて高波となって打ち寄せてくる…。それはまさしく音そのものに「吹き飛ばされるような」、鮮烈な体験だった。

吾国における希代の音楽評論家・吉田秀和氏(1913-2012)は、カラヤンの指揮する楽曲において顕著な「レガート奏法」について以下のように記している。「(前略)カラヤンが楽員に注意している最大のものは、最大限のレガート、つまり、弓を弦に密着させ、『ひとつの音が、その前の音から直接生まれてきて、両者の間に一分の隙もないように』演奏することである」(吉田秀和『世界の指揮者』ちくま文庫、2008年)。
個人的には、吉田氏の指摘した通称「カラヤン・レガート」を、この新時代の再生媒体によって鳴らされたモーツァルトによって、ようやく深いところで得心できたように思う。それからというものの、私はカラヤンの遺した数多の音源をかたはしからハイレゾ音源で聴き込んでいった。それは胸躍る体験であり、めくるめく歓びと新しい発見にみちみちていた!
これまで、そのネーム・ヴァリューと先入観で「わかったつもりになっていた」ヘルベルト・フォン・カラヤンという巨大な指揮者の鳴らしていた真の音像(なるもの)が、鮮明に屹立しているように感じた。無論、再生機器がカラヤンの遺した膨大な楽曲群の価値を高めたり減じたりするわけではない。しかし、本来彼が鳴らした音をそれそのもの(に限りなく近い音)で受け取るために、我々人類はエジソンによる蓄音機誕生から数えておよそ140年の歳月を超えて、この「ハイレゾ」という画期的な音楽媒体に至ったのだ。そう思って聴くと万感の思いがとめどなくこみあげてくる。

当アルバム『カラヤン! カラヤン! カラヤン!』は、東京都・多摩地区で2012年夏に開店した名曲喫茶『月草』を営む筆者が、新たに生まれ変わった数多のカラヤン作品の中からハイレゾ環境で観賞するのにもっとも相応しく感じた10曲を選ばせて頂き、また、1枚の「クラシック・コンピレーションアルバム」としても気軽に聴けるよう念入りにコンパイルしたものである。
このアルバムがクラシック・ファンの方にも、カラヤン・ファンの方にも、アンチ・カラヤンの方にも、新しい扉を開くきっかけとなってくれたら選曲者としてこれ以上の喜びはない。

最後に、没後25周年を迎えた偉大な指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの魂に。Ave verum musica.

2014年12月吉日 堀内愛月(名曲喫茶『月草』)

名曲喫茶 『月草』

おいしいコーヒーとともに心静かにクラシック音楽を聴きたいお客様の為に名曲喫茶を作りました。
リクエスト、お持ち込み音源の再生承ります。
http://www.tsukikusa.jp/

収録曲

1.
モーツァルト:交響曲 第29番 イ長調 K201 第1楽章:アレグロ・モデラート
2.
ヘンデル:組曲「水上の音楽」 第2曲:エア
3.
ワルトトイフェル:ワルツ「スケートをする人々」
4.
チャイコフスキー :交響曲第4番 へ短調 作品36 第3楽章:スケルツォ(ピッツィカート・オスティナート、アレグロ)
5.
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」 第3幕間奏曲
6.
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より モルダウ
7.
メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』作品26
8.
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
9.
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18 第1楽章:モデラート
10.
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K618
仕様:12㎝CDアルバム
価格:¥1,200-(本体)+税
品番:WPCS-12650

国内盤企画第1弾 2014年3月26日発売 カラヤン / ザ・ベスト・オブ・マエストロ ~アビイ・ロード・スタジオ新リマスターによる

幻の未発表音源、「ベートーヴェン/第9」(第4楽章)ステレオ・ヴァージョンを収録!
クラシック名曲が巨匠カラヤンの指揮で聴ける、最強のクラシック・コンピレーション

作品詳細

2014年はヘルベルト・フォン・カラヤン(1908年4月5日-1989年7月16日)が亡くなって25周年。
そのアニヴァーサリー・イヤーに日本独自企画として編成。カラヤンが残した膨大な録音の中から、幅広いファンの方に楽しんでいただける名曲を中心に選曲しました。
温故知新。カラヤン指揮による名曲の世界に改めて触れていただける作品となっています。

・アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源使用
・ステレオ音源、フェイドイン/アウト無しの13曲

収録曲

1.
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク(セレナード ト長調 K525)より 第1楽章:アレグロ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1961
2.
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K550より 第1楽章:モルト・アレグロ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1971 
3.
ヴィヴァルディ:四季 - 春 第1楽章:アレグロ
アンネ=ゾフィ―・ムター(ヴァイオリン)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1984
4.
ワーグナー:楽劇「ローエングリン」より 第3幕への前奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1975
5.
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64より 第3楽章:ワルツ(アレグロ・モデラート)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1972
6.
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」より 情景(第2幕)
フィルハーモニー管弦楽団 (P)1959
7.
ヨハン・シュトラウスI:ラデツキー行進曲
フィルハーモニア管弦楽団  (P)1961
8.
ヨハン・シュトラウスII:トリッチ・トラッチ・ポルカ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1976
9.
レスピーギ:「ローマの松」より 第1部:ボルゲーゼ荘の松
フィルハーモニー管弦楽団  (P)1958
10.
ビゼー:「アルルの女」第2組曲より ファランドール
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1980
11.
ビゼー:歌劇「カルメン」より 第1幕への前奏曲
フィルハーモニア管弦楽団  (P)1959
12.
マスネ:歌劇「タイス」より タイスの瞑想曲
アンネ=ゾフィ―・ムター(ヴァイオリン)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  (P)1981
13.
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」より 第4楽章:プレスト
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、マルガ・ヘフゲン(コントラルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)、オットー・エーデルマン(バス)
ウィーン楽友協会合唱団、フィルハーモニア管弦楽団  (P)1956
指揮/ヘルベルト・フォン・カラヤン

カラヤン / リマスター名盤CDシリーズ~アビイ・ロード・スタジオによる新リマスター使用

旧EMI/ユニバーサル・ジャパンが発売したSACDハイブリッド音源の最新リマスター素材からCD化。
70年台のカラヤン円熟期の永遠がそろう、ベスト&ロング・セラー・アイテムのシリーズ。

リマスター名盤CDシリーズ(7月23日発売)

1. シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
ハイドン:交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1976

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2. シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「グレート」
シューベルト:「ロザムンデ」バレエ音楽第1番、第2番

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1978

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3. チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調作品36

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1972

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4. チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1972

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5. チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1972

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6. ワーグナー管弦楽曲集第1集
「タンホイザー」:序曲、ヴェーヌスブルグの音楽、「ローエングリン」:第1幕への前奏曲、
「トリスタンとイゾルデ」:前奏曲と愛の死

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1975

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7. ワーグナー管弦楽曲集第2集
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」:序曲、「さまよえるオランダ人」:序曲、
「ローエングリン」:第3幕への前奏曲、「パルジファル」:第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1975

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8. ドビュッシー:海
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ボレロ

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1978

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9. ラヴェル管弦楽曲集
ラ・ヴァルス、スペイン狂詩曲、道化師の朝の歌、クープランの墓

パリ管弦楽団 (P)1972

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10.ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(2CD)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1958

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11. リヒャルト・シュトラウス:ドン・キホーテ作品35

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、ウルリッヒ・コッホ(ヴィオラ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1976

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12.リヒャルト・シュトラウス:英雄の生涯 作品40

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン) (P)1975

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13.リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲 作品53

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1973

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14.シベリウス:組曲「カレリア」作品11
  シベリウス:交響曲第1番ホ短調作品39

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1981

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15.シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1981

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16.シベリウス:交響曲第4番イ短調作品63

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1977

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17.シベリウス:交響曲第5番変ホ長調作品82

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1977

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18.シベリウス:交響曲第6番ニ短調作品104
  シベリウス:悲しきワルツ作品44-1

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1981

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19.シベリウス管弦楽曲集
  交響詩「フィンランディア」作品26、「伝説(エン・サガ)」作品9、「タピオラ」作品112、
  「トゥオネラの白鳥」作品22-2

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1977

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20.オペラ間奏曲序曲集
  マスネ:歌劇「タイス」より瞑想曲、ケルビーニ:歌劇「アナクレオン」序曲、
  ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲、フランツ・シュミット:歌劇「ノートル・ダム」間奏曲、
  プッチーニ:歌劇「修道女アンジェリカ」間奏曲、歌劇「マノン・レスコー」間奏曲、
  マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」間奏曲、
  フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、アンネ=ゾフィ―・ムター(ヴァイオリン) (P)1981

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21.モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622
  モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K.191

カール・ライスター(クラリネット)、ギュンター・ピースク(ファゴット)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1972

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22.モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調K.313
  モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299*

アンドレアス・ブラウ(フルート)、*ジェームズ・ゴールウェイ(フルート)、フリッツ・ヘルミス(ハープ)、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (p)1972

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23.モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K.314
  モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K.297b*

ローター・コッホ(オーボエ)、*カール・スタインス(オーボエ)、ヘルベルト・シュテール(クラリネット)、
マンフレート・ブラウン(ファゴット)、ノルベルト・ハウプトマン(ホルン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (P)1972

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24.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ長調作品23

アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
パリ管弦楽団 (P)1970

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リマスター名盤CDシリーズ(8月20日発売)

1. ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》、同第8番*

録音:1953年11月&55年2月*、55年7月

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2. プロムナード・コンサート(ワルトトイフェル:ワルツ《スケートをする人々》、J.シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ、J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲、シャブリエ:狂詩曲《スペイン》、楽しい行進曲、J.シュトラウスⅡ:ポルカ《雷鳴と電光》、スッペ:《軽騎兵》序曲、ワインベルガー:《笛吹きシュワンダ》~ポルカ、オッフェンバック:《天国と地獄》序曲)

録音:1960年9月

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3. オペラ・バレエ曲集(ヴェルディ:《アイーダ》~バレエ音楽、ムソルグスキー:《ホヴァンシチナ》~ペルシャ奴隷の踊り、ボロディン:《イーゴリ公》~だったん人の娘たちの踊り、だったん人の踊り、ポンキエッリ:《ジョコンダ》~時の踊り、ワーグナー:《タンホイザー》~ヴェヌスベルクの音楽)

録音:1960年9月

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4. オペラ間奏曲集(プッチーニ:《マノン・レスコー》第3幕間奏曲、ヴェルディ:《椿姫》第3幕間奏曲、レオンカヴァッロ:《道化師》間奏曲、マスカーニ:《友人フリッツ》間奏曲、フランツ・シュミット:《ノートル・ダム》間奏曲、ベルリオーズ:《カルタゴのトロイ人》~王の狩りと嵐、ムソルグスキー:《ホヴァンシチナ》第4幕間奏曲、オッフェンバック:《ホフマン物語》~舟歌、グラナドス:《ゴイェスカス》間奏曲)

録音:1959年1月

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5. レスピーギ:交響詩《ローマの松》、ベルリオーズ:序曲《ローマの謝肉祭》、リスト:交響詩《前奏曲》

録音:1958年1月

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7. シベリウス:交響曲第5番、交響詩《フィンランディア》*、ムソルグスキー(ラヴェル):組曲《展覧会の絵》**

録音:1960年9月、59年1月、55年10月&56年6月

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「ベルリン・フィル録音篇」
1. ・モーツァルト:セレナード第13番《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》,モテット《アヴェ・ヴェルム・コルプス》*,ドイツ舞曲K.602-3,K.600-5《カナリア》,K.605-3《そり滑り》,ヘンデル(ハーティ編):組曲《水上の音楽》

録音:1955年7月、1958年1月、59年12月、60年11月

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2. ・ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と愛の死、《タンホイザー》序曲、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、シューマン:交響曲第4番*

録音:1957年1・2月、1957年4月

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3.・バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽*、ヒンデミット:交響曲《画家マチス》

録音:1957年11月、1960年11月

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4. ・モーツァルト:交響曲第29番、同第38番《プラハ》*、シューベルト:同第5番**

録音:1958年9月、1960年2・3月、58年5月

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6.・ウェーバー:《魔弾の射手》序曲、ワーグナー:《さまよえるオランダ人》序曲、ワーグナー:《ローエングリン》第1幕への前奏曲、ニコライ:《ウィンザーの陽気な女房たち》序曲、メンデルスゾーン:序曲《フィンガルの洞くつ》

録音:1960年9月

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7.・ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》、スメタナ:交響詩《モルダウ》*

録音:1957年11月&58年1月、58年5月

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「ウィーン・フィル篇」
ウィーン・フィル名演集~SACDハイブリッド盤

交響曲第8番 ・・・録音:1946年9月
《フィガロの結婚》序曲 ・・・録音:1946年10月
《ドンア・ディアナ》序曲 ・・・録音:1947年12月
ワルツ《トランスアクツィオン》 ・・・録音:1949年10月
ポルカ《うわごと》 ・・・録音:1949年10月
ワルツ《酒・女・歌》 ・・・録音:1949年10月
トリッリ・トラッチ・ポルカ ・・・録音:1949年10月
ワルツ《ウィーン気質》 ・・・録音:1949年10・11月
クラリネット協奏曲 ・・・録音:1949年11月
フリーメーソンのための葬送音楽 ・・・録音:1947年12月
弦楽のためのアダージョとフーガ ・・・録音:1947年12月
メタモルフォーゼン ・・・録音:1947年10・11月

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2.ブラームス:ドイツ・レクイエム シュヴァルツコップ(S)ホッター(Bs)ウィーン楽友協会cho(録音:1947年10・11月)

録音:1947年10・11月

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「フィルハーモニア管・モノーラル録音篇」
モーツァルト、ベートーヴェン名演集~SACDハイブリッド盤

管楽器のための協奏交響曲、セレナード第13番《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》 ・・・録音:1953年11月
交響曲第39番 ・・・録音:1955年7・10月
ディヴェルティメント第15番、交響曲第35番《ハフナー》 ・・・録音:1952年4・5月、54年11月、55年5月
演奏会用アリア《ああ、不実なる者よ》 ・・・録音:1954年9月
《フィデリオ》~悪者よ、どこへ急ぐのだ……来たれ、希望よ ・・・録音:1954年11月

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2.「カラヤン/フィルハーモニア管名演集」(2CD) CD1・ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲、ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲(録音:1953年11月、XAX450~1)+ルーセル:交響曲第4番(録音:1949年11月、CAX10663/10069~74§XAX246) CD2・バラキレフ:交響曲第1番(録音:1949年11月、CAX10651~62§XAX78~9)、ストラヴィンスキー:バレエ《カルタ遊び》(録音:1952年5月、XAX250)

フランク・ブリッジの主題による変奏曲、タリスの主題による幻想曲 ・・・録音:1953年11月
交響曲第4番 ・・・録音:1949年11月
交響曲第1番 ・・・録音:1949年11月
バレエ《カルタ遊び》 ・・・録音:1952年5月

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プロフィール

ヘルベルト・フォン・カラヤンは、1908年4月5日にオーストリアのザルツブルクで医者の子息として生まれた。4歳のときから、レトヴィンカにピアノを学び、モーツァルテウム音楽院の公開演奏会にピアニストとして出演。ウィーン工科大学に入学後、ウィーン音楽アカデミーでピアノを学び、やがて指揮科に正式に入学した。1929年にモーツァルテウム管を指揮して、公式デビューを飾り、ウルム市立歌劇場の指揮者に就任。1935年から、27歳の若さでアーヘン市立歌劇場の音楽総監督を務めた。1938年には、ベルリン・フィルを初めて指揮し、その後、ベルリン国立歌劇場で空前の成功を収めて、“奇跡の人カラヤン”と絶賛された。この年には、初めてレコーディングも行っている。

第2次世界大戦後、演奏会での指揮活動を禁じられた時期を経て、旧EMI系に幅広いレパートリーをレコーディングして、ドイツ語圏以外でも人気を博した。1954年には、単身で初来日して、NHK交響楽団を指揮した。 1955年には、前年に亡くなったフルトヴェングラーの後任として、ベルリン・フィルの芸術監督兼終身指揮者に任命され、以後、ベルリン・フィルと親密な関係を築き上げた。1956~60年にはザルツブルク音楽祭の芸術監督、1956~64年にはウィーン国立歌劇場の音楽監督を兼務し、1969~71年にはパリ管の音楽顧問を務めた。

カラヤンは、レコーディングだけではなく、映像の分野にも積極的に取り組み、自身が指揮した演奏会やオペラの映像を数多く残している。また、コンパクト・ディスクの収録時間の決定にも大きな影響をもたらしたことが知られている。

カラヤンとベルリン・フィルによるコンビのディスクは、磨き抜かれたアンサンブルと美しいサウンドで、世界中の音楽愛好家から愛された。カラヤンの晩年期には、クラリネット奏者のザビーネ・マイヤーの入団問題をめぐって、両者の関係はこじれてしまい、1989年4月には、ベルリン・フィルとの関係に自ら終止符を打った。同年7月16日に、ザルツブルク郊外のアニフの自宅で急逝。81歳であった。

レコーディングについて

初録音 1938年12月9日
モーツァルトの歌劇《魔笛》序曲/ベルリン国立歌劇場o
[独ポリドール]

戦後の初録音 1945年9月13(~15)日
ベートーヴェンの交響曲第8番/ウィーン・フィル [英コロンビア(旧EMI)]

最初の商業用ステレオ録音 1955年5月の英コロンビアの録音(モノーラル録音と並行して行われた試験的なステレオ録音の試み)。日付的には、シューベルトの《未完成》/フィルハーモニア管がもっとも早い。
※戦時中にドイツ帝国放送協会が行った実験的ステレオ録音(1944年)もあり。

最後の録音 1989年4月18~23日
ブルックナーの交響曲第7番/ウィーン・フィル[ドイツ・グラモフォン]

カラヤンの来日

1954年4・5月
単身で来日してNHK交響楽団を指揮する。
1957年11月
ベルリン・フィルを率いての初来日。
1959年10・11月
ウィーン・フィルを率いて来日。
1966年4・5月
ベルリン・フィルと2度目の来日。
1970年5月
ベルリン・フィルと3度目の来日(大阪でベートーヴェンの全交響曲を指揮する)。
1973年10・11月
ベルリン・フィルと4度目の来日。
1977年11月
ベルリン・フィルと5度目の来日。東京では普門館で演奏し、賛否両論を巻き起こす。
1979年10月
ベルリン・フィルと6度目の来日。
1981年10・11月
ベルリン・フィルと7度目の来日。
1984年10月
ベルリン・フィルと8度目の来日。
1986年10月
病のため、予定されていたベルリン・フィルとの来日公演をキャンセルする
(日本公演は、小澤征爾の指揮で行われた)。
1988年4・5月
ベルリン・フィルと9度目の来日。

カラヤンの音楽的特質

カラヤンは、若手指揮者であった時代から、レコード録音の意義と可能性を認め、積極的にレコーディングにかかわった人物である。その芸風は、駆け出しの時代と壮年期、そして晩年期とでは異なっていたとはいえ、持ち前の完璧主義を発揮して、自らの作品と呼ぶにふさわしいクオリティを備えたレコードを世に送り出し続けた。

カラヤンの大きな特徴は、各楽器をきちんと響かせながら、ダイナミック・レンジを効果的にコントロールして、旋律線を艶やかに歌い抜く点にあった。そのため、野暮ったさとは無縁であり、オーケストラから、つねにスマートで流麗な響きを引き出すことができたのである。
カラヤンは、セッション・レコーディングの際に、演奏上の傷を直すための追加セッションであろうと、時間的な制約で別の楽章を後日改めて録音する場合でも、即座に自らの音楽を齟齬なしに指揮することができる才能を備えていた。

上り坂にあったカラヤンは、若々しさをみなぎらせながら、ウィーン・フィルや創設間もないフィルハーモニア管を自在に操り、品格のある表現を通じて、“小品でも手抜きをしない”、“聴かせ上手である”という評判を獲得した。
また、ベルリン・フィルをフルトヴェングラーから受け継いだ直後は、オーケストラが備えていた重心の低い響きを活かし、じっくりと時間をかけて、自らの美学を浸透させていった。1960年代には、緻密につくり込んだフレージングのなかに、レガートな流れを織り込むかと思えば、贅肉を削ぎ落として明晰に音を積み上げて、澄み切った世界を形づくってみせるなど、独自の美学を発揮。ときには弦楽器を艶っぽく歌わせて、磨き抜いたレガートを駆使するなど、取り上げた楽曲を美しく聞かせるために、巧みな語り口を発揮した。

カラヤンは、初来日時に「カラヤンを囲んで」という座談会(日本側は前田幸市郎、田代秀穂、村田武雄の各氏)に出席し、各国のオーケストラと音楽自体の民族性の違いについて尋ねられ、次のように答えている。それは、“勿論、自分の国のものはほかの国の人より上手に弾くかもしれませんけれども、例えばドビュッシーはフランス人だけがよくやれるとは思っておりません。ただ、その作品の本質と標準に従って演奏するだけです。それで私は音楽の国民性の相違やハンディキャップは全然認めていません”(『音楽の友』誌1954年6月号、p.51より)というものであり、カラヤンの確固たる信念をうかがうことができる。

カラヤンのレパートリー

カラヤンは、ドイツ音楽の王道を往く交響曲、管弦楽曲、歌劇、声楽曲でその才能を発揮しただけでなく、チャイコフスキーやシベリウスの交響曲、ヴェルディやプッチーニの歌劇など、フルトヴェングラーに代表される偉大な先輩指揮者たちが、積極的に手がけようとしなかった演目でも、名演奏を繰り広げている。

カラヤンは、SP時代からレコーディングに意欲を燃やし、モノーラル録音、ステレオ録音、デジタル録音といった具合に、技術革新が行われるたびに、同じ曲を録音し直しており、“いい音”で自分の指揮した演奏を残すことにこだわり抜いた指揮者であった。

交響曲全集のディスクは、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブルックナー、ブラームス、チャイコフスキーを残している。ところが、前記の交響曲全集のうち、シューベルトの1~6番、メンデルスゾーンの1、2、4、5番、ブルックナーの1、2、3、6番、チャイコフスキーの1~3番に関しては、演奏会で指揮した記録が一切残っていない。つまり、レコード会社サイドの「カラヤンで交響曲全集を完成させたい」という希望に応えつつ、普段は、レパートリーに入れていない作品においても、きっちりとスコアを読み込んで、自ら築き上げた帝王のイメージを裏切ることなく、豊麗で美しい演奏を刻み込んでいくことに成功しているのである。また、第3番のみを欠いているシベリウスの交響曲集の中では、最大の人気作品である第2番を、1度も演奏会で指揮したことがないという事実に突き当たることになる。カラヤンの場合、シベリウスの交響曲では、第5番を演奏会で取り上げた回数が突出しており、続いて第4番と第7番を好んだというあたりに、独自の選曲眼がうかがいとれると思う(第1番は、戦前にベルリン国立歌劇場管を指揮した記録があるのみ)。

カラヤンは、定番の有名作品ばかりを繰り返して指揮したわけではない。確かに、世界初演という面では、同時代音楽の擁護者であったとは、お世辞にも書けないものの、自ら資金を投じて、2年の歳月をかけて完成した『新ウィーン楽派管弦楽曲集』は、多くの音楽評論家から大絶賛評を獲得。この手のレコードとしては記録的な売り上げを誇り、後年、カラヤン自身が「このLPとカセットを積み上げれば、エッフェル塔の頂上にまで届く」と豪語した。ただし、不協和音を精緻に鳴らし、無調の音楽からもただならぬ美を引き出すことができた反面、不規則なリズム構造を備えた作品はあまり得手ではなく、《春の祭典》の第1回目の録音盤が、「エネルギーに乏しい」として、作曲者のストラヴィンスキーから酷評されたことも有名である。1959年にベルリン・フィルとの演奏会で取り上げたメシアンの《鳥たちのめざめ》は、帝王曰く「生涯最初のスキャンダル」となり、あの独特な書法に、1発で懲りてしまったことも知られている。

指揮をした記録がないとはいえ、オズボーンの評伝には、60年代初めに、EMIの社内会議で、カラヤンがショスタコーヴィチの交響曲第8番の録音を提案して、拒絶された話が記載されている。プロデューサーのレッグが、ドホナーニの《組曲嬰へ長調》とラフマニノフの交響曲第2番などを提案したものの、この2曲は社内会議すら通らなかったとのこと。逆に、オルフの《カルミナ・ブラーナ》と《カトゥーリ・カルミナ》、R=コルサコフの交響組曲《シェエラザード》(この曲のみは、後にドイツ・グラモフォンに1度だけ録音を行った)は、社内では承認されたが、カラヤンに断られたとのこと。

ベルリン・フィルとの演奏会記録に記載されていながら、商業録音を残さなかった作品としては、シェーンベルクの《グレの歌》(1967年)、ストラヴィンスキーの《火の鳥》組曲(1957・58年)、ブリテンの《戦争レクイエム》(1964年)、リゲティの《アトモスフェール》(1969年)といった楽曲があり、カラヤンのイメージと結び付かないアメリカ音楽では、バーバーの《弦楽のためのアダージョ》(1955年)やワイセンベルクと組んだガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》(1979年)といった演奏記録も残されている。

アビイ・ロード・スタジオによるハイレゾ・リマスター

ヘルベルト・フォン・カラヤン没後25年記念盤のリリースに向け、4人のエンジニアがロンドンのアビイ・ロード・スタジオで、オリジナル・アナログ音源を収録した歴史的EMIレコーディングを新たにリマスターしました。サイモン・ギブソン、イアン・ジョーンズ、アンディ・ウォルター、アラン・ラムゼイは、EMIやその他のレーベルのアーカイヴ録音を長年にわたってリマスターしてきたエンジニアです。

作業に取り掛かるにあたり、常に最初におこなうことは、ロンドンのEMIアーカイヴに保管されているすべてのレコードやテープを探しだし、さまざまなソースやすでにCDとして発売されたすべての音源と比較するということです。次に、録音セッションについてエンジニアやプロデューサーが書き残した録音に関する記録ファイルをひとつひとつ参照します。そうすることで、テープのセットが複数存在する理由がわかることもあります。1940年代から1980年代にかけて収録された録音は、78回転のSPレコード、モノラルやステレオのアナログテープ(1/4インチ)など多岐にわたります。すべてのテープが良い状態で保存されており、録音の特徴を再現できるよう入念にキャリブレーション(調整)した上で、1/4インチ テープ用のStuder社製A80の機材で再生しました。

新たにリマスターしハイレゾ化することを決めた理由は、これらの録音が今までハイレゾ音源として存在していなかったからです。今回のリマスタリングによって、オリジナルのスタジオ サウンドにより近い音質を再現することができました。Prism社製ADA-8コンバーターを使用してアナログからハイレゾ(96 KHz/24 bit)のデジタル ドメインに変換し、SADiE社製Digital Audio Workstationに取り込んでいます。場合に応じ、CEDAR社製の音声復元テクノロジーを使用して、鑑賞の妨げとなるクリック音やパチパチノイズ、テープヒスなどを取り除いています。それぞれの楽曲はまとめて編集し、必要に応じ、曲間や楽章間にアンビエンス(臨場感)を加えています。

1970年代のカラヤンの録音の中には、1インチ、8トラックのアナログテープによるものもありましたが、私たちはそれを2トラックのステレオマスターテープにリマスターしました。8トラックのアナログを96 KHz/24 bitのデジタルに変換し、新たにステレオ ミックスすることにより、オリジナルのマスターテープを使用したかのようなより優れたサウンドを実現しています。例えば、ワグナーの前奏曲や、クレーメルが協演したブラームスのヴァイオリン協奏曲をお聴きになってみてください。これらはすべて8トラックのオリジナルテープをリマスターしたものです。

そして、リマスタリング作業の最後に、EMI独自のアナログEQ(TG12412とTG12414 トーンコントロールボックス)を使用し調整をおこないました。今回新たにリマスターされハイレゾ音源として仕上がった作品は、通常のCDフォーマットに変換され、生産されています。

カラヤンの偉大なレコーディングがハイレゾ音源として発売されるのは、今回が初めてのことです。リスナーの皆さまへ今までにないほど鮮明で繊細な音色をお届けいたします。

2014年3月 サイモン・ギブソン