ヘルベルト・フォン・カラヤンは、伝説的な「トリスタンとイゾルデ」を録音する数ヶ月前、既にお気に入りの声楽ソリストであるヨン・ヴィッカーズとヘルガ・デルネッシュを起用し、ベートーヴェンの「フィデリオ」の基準となる録音を行っていた。ゾルタン・ケレメンによる不吉なピサロが特に際立つ素晴らしいキャスト陣が揃ったこの録音は、カラヤンのディスクにおける叙情的な偉業の中でも最も偉大なものの一つである。1970年録音。

ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮の下、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が楽器の色彩、オーケストラのダイナミクス、そして録音 (カラヤンは特にこの点に気を配っていたことで知られている) の面でどれだけ変遷したかを測ることができる。1980年録音を中心としたコレクション。カラヤンの弟子アンネ＝ゾフィー・ムターの『タイスの瞑想曲』でEMI録音に初めて登場したもの。1961-1980年録音。  

HD (96 kHz / 124 bits) カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の出会いの時期の録音。若きカラヤンの世紀に満ちた演奏。1959-1960年録音。