ジュリアン・ルロは１９７０年３月生まれのサックス・プレイヤー。１９９８年秋ワーナーミュージック・フランスよりリリースされたアルバム「City Boom Boom」は、結成７年を迎えるジュリアンと彼の率いるバンド“グルーヴ・ギャング”にとって２枚目のアルバムで、ワーナー・フランス移籍第１弾となるアルバムでした。

しかし、グルーヴ・ギャング「City Boom Boom」リリース直後１９９８年１２月、パリのクラブ‘ニュー・モーニング’でのライヴを最後にその活動に終止符をうち、メンバーを一新、１９９９年４月よりアルゼンチン、グアテマラ他のラテン・アメリカ諸国、アフリカ、北欧を含む欧州各国をまわるワールド・ツアーをスタートさせました。バンド・メンバーにはグルーヴ・ギャング時代からのメンバー、マリック・メザドリ（別名マジック・マリック／フルート）をはじめ、DJシャロン（DJ、スクラッチ）ら６名を中心とする、フランスのフューチャー・ジャズを代表するミュージシャンたち１０名前後が集まってできたツアー・グループでした。

そして昨２０００年６月、ワーナー・フランスからこの新作アルバムとなる「ガンビット」がリリースされました。タイトルの意味はチェスの歩兵を捨て駒にする初手のことをさすものです。つまりこのアルバムはジュリアンの新たなメンバーによる活動の‘最初の一歩’なったのです。