昨年11月、スペインのマドリッドで惜しくも亡くなった、ニューオーリンズ音楽の巨匠アラン・トゥーサン。
彼が、プロデュースにジョー・ヘンリーを迎えて制作していた‘最後の’レコーディング・アルバム『アメリカン・チューンズ ーファイナル・レコーディング』日本盤の発売が8月3日に決定しました。（輸入盤とデジタル・アルバムは6月10日発売）

ゲストにビル・フリゼール、チャールズ・ロイド、リアノン・ギデンズ、ヴァン・ダイク・パークス、グレッグ・リース、ジェイ・ベラローズ、デヴィッド・ピルチらを迎え、2013年にホーム・スタジオで行われたピアノ・ソロ・セッションと2015年にLAで行われたバンド・セッションの2つのセッションから制作されたこのアルバムには、自身の曲のほか、ニューオーリンズ音楽の巨人プロフェッサー・ロングヘアや、デューク・エリントン、ポール・サイモンらの曲が収録されています。

先日初来日公演を果たしたリアノン・ギデンズが、デューク・エリントンの「Come Sunday」、「Rocks In My Bed」でヴォーカルとして参加している他、ヴァン・ダイク・パークスが「Danza」でセカンド・ピアノとオーケストラ・アレンジ、「Southern Nights」でもセカンド・ピアノを務めており、さらに日本盤には「Her Mind Is Gone」と「Moon River」の2曲のボーナス・トラックが収録されています。

50年代からプロの音楽家として活動し、60年代から50年以上にわたって、音楽制作や自身の演奏でニューオーリンズ音楽を世界中に届けてきたアラン・トゥーサン。彼の音楽に対する愛情と理解、感謝、その素晴らしさを感じられる最新の録音アルバムをぜひともお聴きいただければと思います。