聖者の街に‘音の錬金術師’のピアノは永遠に鳴り響く



昨年11月に惜しまれつつこの世を去ったアラン・トゥーサン。
彼がプロデュースにジョー・ヘンリーを迎えて制作していたファイナル・レコーディング・アルバムの日本盤が本日発売となります。
このアルバムは、2013年ニューオーリンズのアランの自宅スタジオと2015年LAでビル・フリゼール、チャールズ・ロイド、リアノン・ギデンズ、ヴァン・ダイク・パークス、グレッグ・リース、ジェイ・ベラローズ、デヴィッド・ピルチらを迎えたレコーディング・セッションと、2回のセッションからレコーディングされました。

アルバムに収録されているのは、師匠でもあるプロフェッサー・ロングヘアの楽曲のソロ・パフォーマンスに加え、自分の作品やデューク・エリントン、ファッツ・ウォーラーやポール・サイモンといった楽曲をバンドで演奏したもの。先日初来日公演を果たしたリアノン・ギデンズが、デューク・エリントンの「Come Sunday」、「Rocks In My Bed」の2曲でヴォーカルとして参加している他、ヴァン・ダイク・パークスが「Danza」でセカンド・ピアノとオーケストラ・アレンジを、そして「Southern Nights」でもセカンド・ピアノを務めています。

日本盤にはロングヘアの「Her Mind Is Gone」とあの名曲「Moon River」がボーナス・トラックとして収録されていますので、本当にぜひ、日本盤をチェックしてください。
これからもアラン・トゥーサンの魂と音楽は、ニューオーリンズだけでなく、世界中で愛されることでしょう。