【収録曲】
カール・オルフ：カルミナ・ブラーナ

【演奏】
シーラ・アームストロング（ソプラノ）
ジェラルド・イングリッシュ（テノール）
トーマス・アレン（バリトン）
聖クレメント・デインズ小学校少年合唱団
ロンドン交響楽団＆合唱団
アンドレ・プレヴィン（指揮）

【録音】
1974年11月25-27日、ロンドン、キングズウェイ・ホール

　《カルミナ・ブラーナ》は楽しい——《カルミナ・ブラーナ》には本物の感情がある。これらは、この生き生きとしたキャラクターにあふれる演奏から非常に明確に伝わってくる二つの特徴的なポイントであり、多くの新たなリスナーや愛好者を惹きつけるに違いない。——「グラモフォン」誌
　アンドレ・プレヴィンが1974年にロンドン交響楽団と録音した記念碑的な《カルミナ・ブラーナ》は、カール・オルフのこの奔放なカンタータの中でも、最も躍動感あふれる名演のひとつとして今なお輝きを放っています。壮大な冒頭の「おお運命の女神よ」から、恍惚としたフィナーレの合唱まで、プレヴィンはこの享楽的な生命と愛の讃歌に、リズムの生命力、官能性、そして演劇的な華やかさを存分に引き出しています。
　各ソリスト陣は、その明晰さと個性で光を放ち、ロンドン交響合唱団と生き生きとした少年合唱団が、演奏を歓喜の頂点へと押し上げています。音響の優れたキングズウェイ・ホールで録音され、クリストファー・ビショップのプロデュースにより、臨場感と即興性が鮮やかに記録されています。
　イギリスでクラシック音楽家としてのキャリアを花開かせたプレヴィンにとって、この演奏は真摯な音楽性と大衆的な魅力の架け橋となる彼の稀有な才能を決定づけたものでもありました。世代を超えて共鳴し続ける、鮮烈で忘れがたいクラシック名盤です。
今回のアナログLPでの再発売においては、いくつかのリマスター音源などを使用し、テスト・カッティングを行った結果、大きなダイナミックレンジと最適なバランスの効果が得られた1997年のリマスター音源が使用され、余裕をもったカッティングの2枚組(4面)、140gアナログLPレコードとして数量限定生産いたします。