Artemis Quartetアルテミス・カルテット

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訃報:フリーデマン・ヴァイグレ氏(ヴィオラ)逝去

2015.7.14

ワーナークラシックスおよびエラート社長、アラン・ランスロンからのメッセージ

ドイツのヴィオラ奏者フリーデマン・ヴァイグレ氏が永眠しました。ワーナークラシックス一同、謹んで哀悼の意を表します。ヴァイグレ氏は熱意に溢れ、人々に感動を与えるミュージシャンでした。2007年にアルテミス・カルテットの一員となり、大絶賛を浴びたベートーヴェン・サイクルをはじめ、シューベルト、ピアソラ、メンデルスゾーン、ブラームスのアルバムをレコーディングしてきました。

同氏を哀悼し、グループを再編成するには相当の時間が必要であるというメンバーの意向を、弊社は尊重する所存です。ヴァイグル氏のご家族、そしてアルテミス・カルテットのメンバーであるヴィネタ・サレイカ氏、グレゴール・ジーグル氏、エッカート・ルンゲ氏に謹んでお悔やみを申し上げます。

アルテミス・カルテットからのメッセージ
「先週末、長い闘病生活の末、フリーデマン・ヴァイグレ氏が永眠いたしました」と、アルテミス・カルテットのメンバーが7月7日に訃報を発表しました。「ヴィネタ・サレイカ氏、グレゴール・ジーグル氏、エッカート・ルンゲ氏は、同僚であり、仲間、そして友人であったフリーデマン・ヴァイグレ氏を失いました。そして音楽界は、その類まれなる才能で人々に感動を与え続けた素晴らしい人間、音楽家、指導者を失ったのです」

ベルリン生まれのフリーデマン・ヴァイグレ氏がヴァイオリンのレッスンを開始したのは6歳のときでした。ハンス・アイスラー音楽大学(ベルリン)でアルフレート・リプカ教授に師事し、自身が創始したピーターソン・カルテットは、主要な国際音楽コンクールで数多くの賞を受賞、学生当時、ベルリン・ドイツ交響楽団の首席ヴィオラ奏者に指名されましたが、ソロや室内楽の活動増加に伴い、4年後に楽団を脱退しました。

同氏がアルテミス・カルテットのメンバーとなったのは2007年のことでした。四重奏団は、大絶賛を浴びたベートーヴェン・サイクルをはじめ、シューベルト、ピアソラ、メンデルスゾーンのアルバムをレコーディング。先頃スタジオに戻り、ブラームスのアルバム制作(未リリース)に着手したところでした。

ハンス・アイスラー音楽大学でヴィオラおよび室内楽の名誉教授を務め、カルテットのメンバーと共にベルリン芸術大学で教鞭を取り、エリザベート王妃音楽院(ブリュッセル)では客員教授の任に就きました。アルテミス・カルテットは、同氏を哀悼し、熟考の上でグループを再編成する時間を持ちたいという意向です。

「ステージの一番右側に立ち、床にしっかりと足を着け、音楽に合わせて黒髪を揺らしていたこのヴィオラ奏者を、私たちは忘れることはありません。そして何よりも、彼が演奏する感動的で特別なヴィオラの音色は、これから長い年月の間、私たちの心に響き続けることでしょう」

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