I Musiciイ・ムジチ合奏団

Profile

1952年、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院の12人の卒業生たちによって結成。
3月30日に同音楽院で公式デビュー・コンサートが行われ、2011/12年シーズンに結成60年を迎えた。

弦楽作品のレパートリー、特に18世紀イタリアの作曲家たちの楽曲を現代に蘇らせることを目指した彼らは、シンプルで響きの良い「イ・ムジチ」(音楽家たち)という名前を選び、指揮者をおかない。
12人の仲間たちが友情をもって平等のもとに音楽し、合議制で演奏法を決めていくというやり方は彼ら以前には見られない手法であった。

結成の翌4月、イ・ムジチを聴いた大指揮者のトスカニーニが「素晴らしい! 絶品だ! 音楽はまだ死んでいなかった!」との言葉を彼らに贈ったことは象徴的な出来事となり、彼らは瞬く間に世界の一流演奏家たちに並び称されることとなった。
特にヴィヴァルディの「四季」は彼らの演奏によって世界中で演奏されるようになり、同時にバロック音楽ブームの火付け役となったことはあまりにも有名。8回にわたる「四季」のレコーディングは永遠のベストセラーである。

イ・ムジチは半世紀以上、各々の作曲家のスタイルや特色を尊重しつつ、学術主義にも束縛されず、変わらぬサウンドで自由な演奏を続けている。

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