Aztec Cameraアズテック・カメラ
News
フォーエヴァー・ヤングの特集ページに、業界の方から届いたアズテック・カメラについてのコメントをアップ!
2026.1.9
フォーエヴァー・ヤングの特集ページで、音楽に携わる皆さんの思い出のフォーエヴァー・ヤング作品をご紹介!題して「わたしのフォーエヴァー・ヤング」。今回は、レコード屋 さっぽろアニマルズの会田 隆さんからアズテック・カメラの『ストレイ』についてコメントを頂きました!
アズテック・カメラ『ストレイ』
僕がどっぷりハマった70年代後半から80年代前半にかけてのイギリスの音楽シーンは凄かった。次々とニューカマーが現れては消えてゆく。細身のスーツを着てジャンプするまだ10代のポール・ウェラー、若者たちの置かれた環境を憂うクラッシュやザ・スペシャルズたちをリアルタイムで体験することが出来たのは本当に幸運だったと思う。社会全体がほとばしるエネルギーに包まれていたその時代、溢れる暴力性の対極として現れるべくして現れたのが「ネオアコ」だった。シンプルにそぎ落とされたサウンドが紡ぎ出すリリカルでセンシティブな世界観。けれども内包している「静かな蒼い炎」に僕は一瞬で虜になったのだ。
ネオアコ・シーンの中でリーダー的存在だったのが「アズテック・カメラ=ロディ・フレイム」だ。1983年にラフ・トレードから今ではネオアコのバイブルとも評されている『ハイランド・ハードレイン』でデビュー。アコースティック・ギターがかき鳴らす軽やかなメロディに若者たちの閉塞感を綴った歌詞を乗せ、支持を得ていった。不幸にもその端正な王子様のようなルックスから日本ではアーティスト性を語られるよりもアイドル的な扱いが多かったように思う。
今回、紹介する『ストレイ』は4枚目のアルバム。アズテック・カメラの名前はそのままにロディ・フレイムのソロ・ユニットとしてスタイルを変え、「迷子」のタイトル通り、統一性よりも好きな音楽を束ねた感じの肌触り。アルバムと言うよりも作品集といったところか。リラックスした雰囲気でヴォーカリスト、ギタリストとして楽しんでいる感じに余裕すら見えてくる。ブレないミュージシャン、アーティスト、表現者としての矜持を感じる名盤。
昔、「白馬に乗った王子様」に憧れた僕は「吐くまで呑んだおじさま」にしかなれなかった現実には目をつぶろうか。

◆他作品のコメントはこちら
◆フォーエヴァー・ヤング特集ページはこちら
アズテック・カメラ『ストレイ』
僕がどっぷりハマった70年代後半から80年代前半にかけてのイギリスの音楽シーンは凄かった。次々とニューカマーが現れては消えてゆく。細身のスーツを着てジャンプするまだ10代のポール・ウェラー、若者たちの置かれた環境を憂うクラッシュやザ・スペシャルズたちをリアルタイムで体験することが出来たのは本当に幸運だったと思う。社会全体がほとばしるエネルギーに包まれていたその時代、溢れる暴力性の対極として現れるべくして現れたのが「ネオアコ」だった。シンプルにそぎ落とされたサウンドが紡ぎ出すリリカルでセンシティブな世界観。けれども内包している「静かな蒼い炎」に僕は一瞬で虜になったのだ。
ネオアコ・シーンの中でリーダー的存在だったのが「アズテック・カメラ=ロディ・フレイム」だ。1983年にラフ・トレードから今ではネオアコのバイブルとも評されている『ハイランド・ハードレイン』でデビュー。アコースティック・ギターがかき鳴らす軽やかなメロディに若者たちの閉塞感を綴った歌詞を乗せ、支持を得ていった。不幸にもその端正な王子様のようなルックスから日本ではアーティスト性を語られるよりもアイドル的な扱いが多かったように思う。
今回、紹介する『ストレイ』は4枚目のアルバム。アズテック・カメラの名前はそのままにロディ・フレイムのソロ・ユニットとしてスタイルを変え、「迷子」のタイトル通り、統一性よりも好きな音楽を束ねた感じの肌触り。アルバムと言うよりも作品集といったところか。リラックスした雰囲気でヴォーカリスト、ギタリストとして楽しんでいる感じに余裕すら見えてくる。ブレないミュージシャン、アーティスト、表現者としての矜持を感じる名盤。
昔、「白馬に乗った王子様」に憧れた僕は「吐くまで呑んだおじさま」にしかなれなかった現実には目をつぶろうか。
会田 隆
レコード屋 さっぽろアニマルズ

レコード屋 さっぽろアニマルズ


◆他作品のコメントはこちら
◆フォーエヴァー・ヤング特集ページはこちら




