Benjamin Beilmanベンジャミン・ベイルマン
Discography
Spectrum / スペクトラム(シューベルト、ヤナーチェク、ストラヴィンスキー、クライスラー)
Spectrum / スペクトラム(シューベルト、ヤナーチェク、ストラヴィンスキー、クライスラー)
2016.07.06 発売¥2,860(税込)/WPCS-13500
- ベンジャミン・ベイルマン(ヴァイオリン)/ Benjamin Beilman(Violin)
- イェゴン・スヌ(ピアノ)/ Yekwon Sunwoo(Piano)
(注:Spectrum/一連のものの範囲)
曲目について
- シューベルト:1817年に作曲されたが、出版は1851年。シューベルトが作曲したヴァイオリン作品中、最高傑作。出版社により‘Duo’とされたため「グランド・デュオ」としばしば呼ばれ、2つの楽器演奏に要求される音楽内容はその名にふさわしい。作曲時、シューベルトは弱冠20歳だったが、ピアノとヴァイオリンの名手と目されており、2つの楽器のための作曲は意欲的なものとなった。
- ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタの傑作。「作曲中、頭が混乱していた時に鋼鉄の衝突する音が聞こえた」というヤナーチェクの述懐にあるように、暴力的な爆発と民族的なメロディとの戦いとして音楽に反映されている。初演はブルノで1922年4月24日、Kudlacekによって、また国外では翌年、パウル・ヒンデミットによって行われた。
- ストラヴィンスキー:「妖精の口づけ」は、妖精に口づけされた少年の物語のバレエで、数年後に結婚式当日に同じ妖精に再び口づけされて、永遠の国に連れ去られというもの。チャイコフスキーのメロディーの基づいてはいるものの、調性感や響きはストラヴィンスキーならではの作品。1934年、ヴァイオリニストのドゥシュキンとの演奏旅行のために、ストラヴィンスキー自身が、ヴァイオリンとピアノ用にトランスクリプションし、1949年に改訂。
- クライスラー:ヴァイオリン作品作曲への貢献で知られるが、クライスラーは当代最高峰のコンサート・ヴァイオリニストで、欧米でのコンサート・ツアーを頻繁に行っていた。最終的にはウィーンからUSに帰化し晩年を過ごした。健康を害し、また視力の衰えのため1947年が最後の演奏会となった。その後、最後の作品として1948年に作曲したのが「ウィーン風狂詩的小幻想曲」で、故郷のウィーンを偲ぶ作品となっている。
M-1 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調D.574「グランド・デュオ」(1817)第1楽章:アレグロ・モデラート
フランツ・シューベルト
M-2 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調D.574「グランド・デュオ」(1817)第2楽章:スケルツォ(プレスト)
フランツ・シューベルト
M-3 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調D.574「グランド・デュオ」(1817)第3楽章:アンダンティーノ
フランツ・シューベルト
M-4 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調D.574「グランド・デュオ」(1817)第4楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ
フランツ・シューベルト
M-5 ヴァイオリン・ソナタ(1914)第1楽章:コン・モート
レオシュ・ヤナーチェク
M-6 ヴァイオリン・ソナタ(1914)第2楽章:バラータ
レオシュ・ヤナーチェク
M-7 ヴァイオリン・ソナタ(1914)第3楽章:アレグレット
レオシュ・ヤナーチェク
M-8 ヴァイオリン・ソナタ(1914)第4楽章:アダージョ
レオシュ・ヤナーチェク
M-9 ディヴェルティメント~「妖精の口づけ」より(1928, trans.1934, rev.1947)第1楽章:シンフォニア
イーゴル・ストラヴィンスキー
M-10 ディヴェルティメント~「妖精の口づけ」より(1928, trans.1934, rev.1947)第2楽章:スイス舞曲
イーゴル・ストラヴィンスキー
M-11 ディヴェルティメント~「妖精の口づけ」より(1928, trans.1934, rev.1947)第3楽章:スケルツォ
イーゴル・ストラヴィンスキー
M-12 ディヴェルティメント~「妖精の口づけ」より(1928, trans.1934, rev.1947)第4楽章:パ・ド・ドゥ-(a)アダージョ
イーゴル・ストラヴィンスキー
M-13 ディヴェルティメント~「妖精の口づけ」より(1928, trans.1934, rev.1947)第4楽章:パ・ド・ドゥ-(b)ヴァリアシオン
イーゴル・ストラヴィンスキー
M-14 ディヴェルティメント~「妖精の口づけ」より(1928, trans.1934, rev.1947)第4楽章:パ・ド・ドゥ-(c)コーダ
イーゴル・ストラヴィンスキー
M-15 ウィーン風狂詩的小幻想曲
フリッツ・クライスラー
Recorded:18-21.VIII.2015, Fraser Performance Studio, WGBH, Boston
Producer:Antonio Oliart
Engineer and post-production:Antonio Oliart
Executive producer:Alain Lanceron
Senior Production Manager for Warner Classics:Kerry Hill
Piano Technician:John von Rohr
Photography:Giorgia Bertazzi, except p.13 photo fo Yekwon Sunwoo,(C)Clarice Smith, Performing Arts Centre
Cover design:(C)WLP Ltd.
Recorded in the Fraser Performance Studios at WGBH Boston. Thanks to WGBH and its classical music station 99.5 WCRB Boston for their support in making this recordings possible.