豪華な歌手陣とバイエルン放送響によるサウンド的に申し分のない『リング』として有名なハイティンクの名盤。ワーグナーにふさわしい重厚な音響と、各パートが明確に響き合うハイティンクのバランス・コントロールの確かさは第１級で、歌手たちも無理なくそれぞれのベストフォームを聴かせているのが印象的です。風格あるジェイムズ・モリスのヴォータン、大迫力のエヴァ・マルトンのブリュンヒルデなど、高水準な仕上がりで、作品を細部まで味わい尽くすことができます。

グラインドボーンやコヴェント・ガーデンで、オペラ指揮者として活躍したハイティンクの面目躍如としたアルバム。スペクタクルな場面でオペラの舞台を華麗に彩るコーラス。世界４大歌劇場のひとつとして知られるコヴェントガーデンの合唱団が代表的な名曲を集めて歌ったＣＤである。ハイティンクの指揮で繰り広げる手堅い演奏は、燻し銀の魅力で聴く者の心を惹きつけます。

気品と威厳、壮麗と豊穣。エルガーの魅力を心ゆくまで味わえるアルバム。