アトランティック・レコード創立60周年を記念してリリースの紙ジャケット・シリーズ番外編の今回は、元スイングジャーナル編集長にして、日本ジャズ評論界の第一人者でもある岩浪洋三氏、そして吉祥寺の老舗ジャズ喫茶「Meg」の店主にして、ジャズ本ブームの火付け役、現在もジャズ文筆家として、辛口の批評、コラムでも大人気の寺島靖国氏、その2人が私蔵している、愛すべきアトランティック・ジャズのコレクションの中から、ジャズ・ファンならぜひともコレクションに加えて欲しいというレア盤を厳選、全20タイトルをお届けします。

○オリジナルＬＰを忠実に再現（厚紙ジャケット＆ビニール・コーティング仕様）
○オリジナルＬＰに封入されていた紙中袋を再現
○オリジナル・マスター使用＆２４ビットデジタル・リマスタリング
○完全生産限定盤
○新ライナーノーツ

グラミーでレコード・オブ・ザ・イヤーとベスト・ニュー・シンガー賞を同時受賞したエポック・メイキングなアルバム。ジャズ・ファンにとっても忘れられない傑作。

ボビー・ダーリン(vo) リチャード・ウェス(arr, cond)他

1958年録音

ビッグ・バンド＋ストリングスをバックに、ボビー・ダーリンの名唱が楽しめるスウィンギーなアルバム！！大ヒット・ナンバー「マック・ザ・ナイフ」、「ビヨンド・ザ・シー」収録。

指揮・編曲：リチャード・ウェス

○１９５０年代末から６０年代初頭にかけ、「スプリッシュ・スプラッシュ」、「ドリーム・ラヴァー」、「クイーン・オブ・ジ・ポップ」、「マック・ザ・ナイフ」、「ビヨンド・ザ・シー（ラ・メール）」、「シングス」等、数多くのヒット曲を連発したボビー・ダーリン。甘いルックスから、映画や、ホテルのディナーショーと活躍の場を広げ、第二のシナトラと目されていた。（本作のＬＰのバック・カヴァーにはサミー・デイヴィスＪｒ．の賞讃のメッセージが大きく載せられている。）

○詳しいメンバーは明らかでないが、スウィング感溢れるビッグ・バンドにストリングスを加えたバックが、とても２０代とは思えない程、完成されたボビーのヴォーカルをサポートし、素晴らしいスウィング・ジャズ・アルバムとなっている。

○ボビー・ダーリン：１９３６年５月１４日、イタリア系の移民の子としてニューヨークで生まれた。２０才でデッカ・レコードと契約、１９５７年にアトコ・レコードに移ってからはヒット曲を数多く放ち、６０年代は映画界にも進出し、これからという１９７３年１２月、心臓病で３７才の生涯を閉じた。