ボストン・カメラータ / The Boston Camerata

ボストン・カメラータ / The Boston Camerata
プロヴァンスの祈り ~エレミアの哀歌 / Lamentations -Holy Week in Provence (Gilles, Bouzignac, Carpentras: Lamentations. Holy Week in Provence)
2015.04.08 発売¥1,540(税込)/WPCS-16170
ジルによる聖週間期のための「哀歌」を核として、グレゴリオ聖歌やプロヴァンス語による朗読を散りばめた企画盤。
17世紀プロヴァンスの香り漂うアルバム。
失われた南仏の熱情が、今、響き渡る——。 ボストン・カメラータ最新作『プロヴァンスの祈り 〜エレミアの哀歌〜』が描く、峻烈なる聖週間の精神。
ジョエル・コーエン指揮、ボストン・カメラータ(およびボストン・スコラ・カントールム)による待望のニューアルバムが発表されました。本作は、フランス南部プロヴァンス地方に伝わる聖週間の典礼音楽を、歴史的背景に基づき鮮やかに再構築したコンセプチュアルな一枚です。
1. 作品の背景:パリとは異なる、もう一つの「美」
17世紀フランス音楽といえば、太陽王ルイ14世の宮廷を中心とした華美な「パリのスタイル」が想起されます。しかし、本作が光を当てるのは南仏プロヴァンス。そこには、カタリ派の歴史や地中海文化の影響を感じさせる、より峻厳で神秘的な、時に官能的ですらある独特の精神世界が広がっています。
2. 注目すべき3人の作曲家
本作の核となるのは、バロック期の巨匠ジャン・ジルによる「エレミアの哀歌」です。これに、ルネサンスからバロックへの過渡期に極めて独創的な劇的モテットを残したギヨーム・ブジニャック、そしてアヴィニョンの教皇庁で活躍したカルパントラス(エルゼアル・ジュネ)の作品が織り交ぜられています。
ジャン・ジル: 憂いに満ちながらも気品ある旋律が、南仏の光と影を映し出します。
ブジニャック: 合唱が対話するように叫び、嘆く、当時としてはあまりに前衛的なドラマティズムが圧巻です。
カルパントラス: 教皇に愛された、厳格かつ清冽な多声合唱の響きを再現します。
3. ボストン・カメラータによる、体温を感じる演奏
アンサンブルを率いるジョエル・コーエンは、単なる楽譜の再現にとどまりません。グレゴリオ聖歌や当時のプロヴァンス語による朗読(アンヌ・アゼマによる)を絶妙に配置し、リスナーを数百年前の聖堂へと誘います。 「古楽は考古学ではない。今を生きる人間の感情の爆発である」という彼らの信念通り、ここには祈りの静寂と、魂の震えが同居しています。
● ギョーム・ブジニャック:モテット『ああ、あなたがたの一人が今日私を』
● ジャン・ド・ラ・セペード:詩朗読『主よ、誰があなたを』
● カルパントラ(エルゼアール・ジュネ):モテット『王の軍隊』
● ジャン・ジル:聖水曜日の夕べのための第1の哀歌
● ザカリ・ド・ヴィトレ:詩朗読『3人の鍛冶のように』
● ギョーム・ブジニャック:モテット『ああ!嘆き悲しめ』
● ジャン・ジル:聖木曜日の夕べのための第1の哀歌
● ピエール・ゴドラン:詩朗読『十字架の木の上で』
● グレゴリオ聖歌:顔を背けないでください
● ジャン・ジル:聖金曜日の夕べのための第1の哀歌
ボストン・カメラータ
ボストン・スコラ・カントールム
ジョエル・コーエン(指揮)
録音:1994年4月
TRACK LIST
- 01モテット「ああ、あなたがたの一人が今日私を」
- 02詩朗読「主よ、誰があなたを」
- 03モテット「王の軍隊」
- 04聖水曜日の夕べのための第1の哀歌
- 05詩朗読「3人の鍛冶のように」
- 06モテット「ああ!嘆き悲しめ」
- 07聖木曜日の夕べのための第1の哀歌
- 08詩朗読「十字架の木の上で」
- 09グレゴリオ聖歌「顔を背けないでください」
- 10聖金曜日の夕べのための第1の哀歌





