Renaud Capuconルノー・カピュソン
Discography
Elgar: Violin concerto - Violin Sonata / エルガー:ヴァイオリン協奏曲&ソナタ【輸入盤】
Elgar: Violin concerto - Violin Sonata / エルガー:ヴァイオリン協奏曲&ソナタ【輸入盤】
2021.03.05 発売/9029.511282
ルノー・カピュソンとサイモン・ラトルによる初録音の「エルガー:ヴァイオリン協奏曲」! カップリングでは、スティーヴン・ハフとの共演による「ヴァイオリン・ソナタ」
【収録曲】
エドワード・エルガー(1857-1934):
1) ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61
2) ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.82
【演奏】
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
サイモン・ラトル(指揮)ロンドン交響楽団[1]
スティーヴン・ハフ(ピアノ)[2]
【録音】
2020年9月18-19日、ロンドン、LSOセント・ルークス[1]
2020年9月16日、ロンドン、ハムステッド、セント・ジュード=オン=ヒル教会[2]
エルガーのヴァイオリン協奏曲は、独特の情熱によるノスタルジックなもので、ロマン派後期の偉大な協奏曲の1つですが、演奏されることは比較的まれです。ルノー・カピュソンとサイモン・ラトルの2人とも指摘しているように、フランスのヴァイオリニストに支持されてきた作品ではありません。おそらく、エルガーのチェロ協奏曲やエニグマ変奏曲の世界的な作品にもかかわらず、これは作曲家の音楽が排他的かつ神秘的に「英国」であるという演奏解釈の長い認識から生じています。
この協奏曲の1910年初演時では、ラトルが現在音楽監督としてこの録音のために指揮をしたロンドン交響楽団と、英国のソリストではなく、ウィーンで生まれの名ヴァイオリニストの1人であるフリッツ・クライスラーが演奏しました。クライスラーは「エルガーのメロディ、オーケストレーション、調和、壮大さ、それは素晴らしいです。そして、それはすべて純粋で影響を受けていない音楽」という見解を持って作品を依頼しましたが、クライスラーはあまりこの作品を好まなかったのか、録音を残していません。
自身がヴァイオリニストだったエルガーは、ロンドン交響楽団と親密な関係にありました。1905年のロンドン交響楽団設立1年目の最初のツアーでエルガーが指揮をし、「序奏とアレグロ」の初演を行っています。1911年に同楽団の首席指揮者になり、2年間その役職を務めました。その後、ロンドン交響楽団と「ファルスタッフ」(1913)と「チェロ協奏曲」(1919)を初演し、1932年にエルガーはユーディ・メニューインをソリストに迎え伝説的な名演奏となった「ヴァイオリン協奏曲」を、アビイロード・スタジオでの録音のために指揮しました。
ルノー・カピュソンが2008年にリリースしたアルバム「カプリッチョ」では、クライスラーが過去の偉大なヴァイオリニストの一人であったことを称えました。その中で、「エルガー協奏曲は巨大な作品です。その長さ(約50分)とそのロマンチックで高貴な性質の両方の点で」と語っています。カピュソンはサイモン・ラトルと約20年前からの知り合いですが、この録音は彼らにとって初の共同レコーディングとなりました。
ルノー・カピュソンは、1919年に初演されたヴァイオリン・ソナタの緩徐楽章に秘密の愛のアイデアを感じています。このアルバムの協奏曲のカップリングとしてと、今日の英国を代表するのピアニストの1人であるスティーヴン・ハフとの共演です。2人は2020年頭にロンドンのウィグモア・ホールで演奏し、「ソナタは貴族と優しさの作品です。緩徐楽章の長いフレーズは、恋をしている人のことを思い出させますが、それを言うのを恐れています」とカピュソンは語っています。またハフは、「この表現力豊かな風景は、控えめ、欲求不満、情熱の組み合わせで非常に英国的」と語っています。
この「ヴァイオリン協奏曲」での録音では、有名な教会の建築家であるニコラス・ホークスムーアによって18世紀に設計された、かつては教会であり、現在ではコンサートとレコーディングの両方の会場として改築された「LSOセント・ルークス」で行いました。ヴァイオリン・ソナタの録音では、以前より名録音が行われているハムステッドのセント・ジュード=オン=ヒル教会で行われています。この教会は20世紀始めに活動したイギリスの建築家エドウィン・ラッチェンスによって設計された教会だけでなく、ある意味ではこの時代の代表として作曲家と建築家の考えが一致したもので、ヴァイオリン協奏曲の初演からわずか1年後に完成したものです。また、1911年から1921年まで、エルガーのロンドンの家が隣接するこのハムステッドにあったことも影響があったと考えられています。
エドワード・エルガー(1857-1934):
1) ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61
2) ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.82
【演奏】
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
サイモン・ラトル(指揮)ロンドン交響楽団[1]
スティーヴン・ハフ(ピアノ)[2]
【録音】
2020年9月18-19日、ロンドン、LSOセント・ルークス[1]
2020年9月16日、ロンドン、ハムステッド、セント・ジュード=オン=ヒル教会[2]
エルガーのヴァイオリン協奏曲は、独特の情熱によるノスタルジックなもので、ロマン派後期の偉大な協奏曲の1つですが、演奏されることは比較的まれです。ルノー・カピュソンとサイモン・ラトルの2人とも指摘しているように、フランスのヴァイオリニストに支持されてきた作品ではありません。おそらく、エルガーのチェロ協奏曲やエニグマ変奏曲の世界的な作品にもかかわらず、これは作曲家の音楽が排他的かつ神秘的に「英国」であるという演奏解釈の長い認識から生じています。
この協奏曲の1910年初演時では、ラトルが現在音楽監督としてこの録音のために指揮をしたロンドン交響楽団と、英国のソリストではなく、ウィーンで生まれの名ヴァイオリニストの1人であるフリッツ・クライスラーが演奏しました。クライスラーは「エルガーのメロディ、オーケストレーション、調和、壮大さ、それは素晴らしいです。そして、それはすべて純粋で影響を受けていない音楽」という見解を持って作品を依頼しましたが、クライスラーはあまりこの作品を好まなかったのか、録音を残していません。
自身がヴァイオリニストだったエルガーは、ロンドン交響楽団と親密な関係にありました。1905年のロンドン交響楽団設立1年目の最初のツアーでエルガーが指揮をし、「序奏とアレグロ」の初演を行っています。1911年に同楽団の首席指揮者になり、2年間その役職を務めました。その後、ロンドン交響楽団と「ファルスタッフ」(1913)と「チェロ協奏曲」(1919)を初演し、1932年にエルガーはユーディ・メニューインをソリストに迎え伝説的な名演奏となった「ヴァイオリン協奏曲」を、アビイロード・スタジオでの録音のために指揮しました。
ルノー・カピュソンが2008年にリリースしたアルバム「カプリッチョ」では、クライスラーが過去の偉大なヴァイオリニストの一人であったことを称えました。その中で、「エルガー協奏曲は巨大な作品です。その長さ(約50分)とそのロマンチックで高貴な性質の両方の点で」と語っています。カピュソンはサイモン・ラトルと約20年前からの知り合いですが、この録音は彼らにとって初の共同レコーディングとなりました。
ルノー・カピュソンは、1919年に初演されたヴァイオリン・ソナタの緩徐楽章に秘密の愛のアイデアを感じています。このアルバムの協奏曲のカップリングとしてと、今日の英国を代表するのピアニストの1人であるスティーヴン・ハフとの共演です。2人は2020年頭にロンドンのウィグモア・ホールで演奏し、「ソナタは貴族と優しさの作品です。緩徐楽章の長いフレーズは、恋をしている人のことを思い出させますが、それを言うのを恐れています」とカピュソンは語っています。またハフは、「この表現力豊かな風景は、控えめ、欲求不満、情熱の組み合わせで非常に英国的」と語っています。
この「ヴァイオリン協奏曲」での録音では、有名な教会の建築家であるニコラス・ホークスムーアによって18世紀に設計された、かつては教会であり、現在ではコンサートとレコーディングの両方の会場として改築された「LSOセント・ルークス」で行いました。ヴァイオリン・ソナタの録音では、以前より名録音が行われているハムステッドのセント・ジュード=オン=ヒル教会で行われています。この教会は20世紀始めに活動したイギリスの建築家エドウィン・ラッチェンスによって設計された教会だけでなく、ある意味ではこの時代の代表として作曲家と建築家の考えが一致したもので、ヴァイオリン協奏曲の初演からわずか1年後に完成したものです。また、1911年から1921年まで、エルガーのロンドンの家が隣接するこのハムステッドにあったことも影響があったと考えられています。