Christina & Michelle Naughtonクリスティナ&ミシェル・ノートン
Discography
Visions / ヴィジョンズ【輸入盤】
Visions / ヴィジョンズ【輸入盤】
2016.02.26 発売/2564.601136
《アメリカの美人双子姉妹、クリスティナ&ミシェル・ノートンによるピアノ・デュオ》
アメリカの美人双子ピアノ・デュオ、クリスティナ&ミシェル・ノートン姉妹。フィラデルフィアのカーチス音楽院にてゲイリー・グラフマン、クロード・フランク、セイモア・リプキンに師事しました。「神秘的な音楽的コミュニケーション」「完璧なペアリングによる荘厳な芸術」と高い評価を得、全体の観客を魅了しています。今回ワーナーとの契約第1弾は、20世紀を代表する2つのピアノ・デュオ(もちろん作品の性格は全く違う)をバッハのカンタータ「神の時こそいと良き時」BWV106のソナティーナで結んだ意欲的なアルバムです。
メシアンの「アーメンの幻影」は、第2次世界大戦中のパリの不穏な空気の下で作曲された7つの楽章からなる作品。幾分調性的であり、メシアンの作品の中では比較的耳馴染みのよいものですが、もちろんメシアン特有の宗教観と色彩感に満ち溢れた音楽であり、もちろん彼が愛した鳥の声も至るところで描写されています。初演時は第1ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、第2ピアノをメシアンが担当。基本的に第1ピアノがテクニカルな高音部のパッセージを受け持ち、第2ピアノがゆったりとしたベースを支えるように分担されています。2台のピアノから生まれる響きは神秘的な光を放ち、融け合いながら、究極の陶酔感を齎すのです。同じく究極の死生観を表現したといわれるバッハのカンタータBWV106での清明な音楽を経て、ひたすら喜ばしいアダムズの「ハレルヤ・ジャンクション」に至るとき、このアルバムに仕組まれたメッセージのようなものを感じ取れるような気がするのです。
ノートン姉妹の演奏は、もちろん申し分ないものであり、メシアンではまるでピアノを打楽器のように扱うことで、独特の音色を紡ぎだします。強靭なタッチともまた違うこの音は暴力的でありながら、やはりどこか陶酔的。バッハでは諦念とも言える深い音色をかもし出し、最後のアダムズではまるで沸騰が持続するような音の爆発が生まれます。圧倒的な存在感を魅せる1枚といえるでしょう。
メシアンの「アーメンの幻影」は、第2次世界大戦中のパリの不穏な空気の下で作曲された7つの楽章からなる作品。幾分調性的であり、メシアンの作品の中では比較的耳馴染みのよいものですが、もちろんメシアン特有の宗教観と色彩感に満ち溢れた音楽であり、もちろん彼が愛した鳥の声も至るところで描写されています。初演時は第1ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、第2ピアノをメシアンが担当。基本的に第1ピアノがテクニカルな高音部のパッセージを受け持ち、第2ピアノがゆったりとしたベースを支えるように分担されています。2台のピアノから生まれる響きは神秘的な光を放ち、融け合いながら、究極の陶酔感を齎すのです。同じく究極の死生観を表現したといわれるバッハのカンタータBWV106での清明な音楽を経て、ひたすら喜ばしいアダムズの「ハレルヤ・ジャンクション」に至るとき、このアルバムに仕組まれたメッセージのようなものを感じ取れるような気がするのです。
ノートン姉妹の演奏は、もちろん申し分ないものであり、メシアンではまるでピアノを打楽器のように扱うことで、独特の音色を紡ぎだします。強靭なタッチともまた違うこの音は暴力的でありながら、やはりどこか陶酔的。バッハでは諦念とも言える深い音色をかもし出し、最後のアダムズではまるで沸騰が持続するような音の爆発が生まれます。圧倒的な存在感を魅せる1枚といえるでしょう。
1) メシアン:『アーメンの幻影』,
2) J.S.バッハ:『カンタータ第106番「神の時こそいと良き時」』より第1曲ソナティーナ,
3) ジョン・アダムズ:『ハレルヤ・ジャンクション』
【演奏】
クリスティナ&ミシェル・ノートン(ピアノ・デュオ)
【録音】
2015年6月, ボストン、フレザー・パフォーマンス・スタジオ(デジタル:セッション)