2014年1月20日、病気のため療養を続けていたクラウディオ・アバドが
イタリア・ボローニャの自宅で亡くなりました。享年80歳でした。

クラウディオ・アバドは、1933年イタリア・ミラノ生まれ。
ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院、ウィーン国立音楽大学に学び、
1960年（27歳）でミラノ・スカラ座にてデビュー、一躍脚光を浴びました。
1968～86年までの間、ミラノ・スカラ座の首席指揮者（のちに音楽監督、芸術監督）を務めながら、
1979～86年にはロンドン交響楽団の首席指揮者／音楽監督、
そして1986～91年にはウィーン国立歌劇場の音楽監督を歴任。
また、カラヤンの後任として、1990～2002年まで同オーケストラの首席指揮者／芸術監督を務めました。
ベルリン・フィル退任後は、ルツェルン祝祭管弦楽団を率い、
2004年にはモーツァルト管弦楽団を設立するなど、後進の育成に尽力、
2013年10月には、ルツェルン祝祭管を率いて来日の予定でしたが、健康上の理由で中止となっていました。

クラシック界の巨匠、アバドが遺した名作の数々はこちらです。


「ヴェルディ：レクイエム」
アンジェラ・ゲオルギュー
クラウディオ・アバド（指揮）／ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



「モーツァルト：フルート協奏曲第1番、第2番、フルートとハープのための協奏曲」
エマニュエル・パユ（フルート）
クラウディオ・アバド（指揮）／ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



「ヒンデミット：室内音楽集（全7曲）」
クラウディオ・アバド（指揮）／ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



「ヴェルディ：オペラ・デュエッツ」
アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ
クラウディオ・アバド（指揮）／ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



「知られざるヴェルディ」
ルチアーノ・パヴァロッティ
クラウディオ・アバド（指揮）／ミラノ・スカラ座管弦楽団



彼のこれまでの実績を称え、長きにわたる闘病の後の安らかな眠りを、ここにお祈りいたします。