Count Basieカウント・ベイシー
Profile
カウント・ベイシー(pf,comp)1904-1984
デューク・エリントンと並ぶ、ビッグ・バンド・ジャズの巨人。1904年8月21日ニュージャージー州レッドバンク生まれ。ミズーリ州カンザス・シティで多くのジャズメンと知り合う。1936年末、ニューヨークに進出し、自己のオーケストラを結成、30年代末から40年代にかけてのベイシー・バンドにはフレディ・グリーン(g)、ウォルター・ペイジ(b)、ジョー・ジョーンズ(ds)をはじめ、レスター・ヤング(ts)、バック・クレイトン(tp)、ハリー・スウィーツ・エディソン(tp)といった唯一無二の個性を誇るソロイストを擁し、譜面を使わないヘッドアレンジによる演奏で、最初の黄金時代を築く。その後、戦後の不況下は一時バンドを解散するが、50年代に入って復活。旧友フレディ・グリーン(g)をはじめ、ジョー・ニューマン(tp)、サド・ジョーンズ(tp)、フランク・フォスター(ts)、フランク・ウェス(as,ts,fl)といったモダン世代の優れた演奏家、新進気鋭の編曲家も起用し、第二期の黄金時代を築いた。40年代の黄金時代をオールド・ベイシーと呼ぶのに対し、この50年代後半から60年代前半にかけての黄金時代をニュー・ベイシーと呼ぶ。
ベイシーがルーレットと契約した期間は、1958年から1962年までの5年間。この間、最強のメンバーと個性豊かなアレンジャーを誇り、絶大な信頼を寄せていたテディ・リーグのプロデュースで、音楽的にも頂点といっていい時代に、多くの名盤が生まれた。「アトミック・ベイシー」をはじめ、ニール・ヘフティ、クインシー・ジョーンズ、ベニー・カーターの編曲を使った作品や、混声コーラス・グループ(ランバート、ヘンドリックス&ロス)、サラ・ヴォーン、トニー・ベネットとの共演作、往年の名曲を新編曲で録音するなど、いずれもビッグ・バンド愛好家の間で愛聴盤、名盤として知られているものばかりだ。