Crosby, Stills, Nash & Youngクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
Profile
デヴィッド・クロスビー、スティヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、ニール・ヤングという、ロックの世界において異彩を放ち、情熱的で、多彩な4人の顔ぶれが集結したこのクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)は、1969年のバンド結成と同時に、100年に一度の創造性に満ち溢れたバンドとして音楽シーンを震撼させ、確固たる存在感を確立した。1970年3月11日に、CSN&Yはフル・デビュー・アルバム『デジャ・ヴ』を発表、10曲から構成されたこのアルバムには、ジョニ・ミッチェルが書いた「ウッドストック」を始め、「ティーチ・ユア・チルドレン」や「僕達の家」、「キャリー・オン」などの主要な楽曲が収録されている。全米アルバム・チャートでは1位に輝き、アルバムは全米レコード協会より7xプラチナム・レコードに認定された。作品が与えた大きな影響力を証明するかのように、アメリカ議会図書館はアルバムを全米録音資料登録簿に同作品を追加し、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーは、アルバムをグラミーの殿堂入りに認定、ローリング・ストーン誌はこの作品を「史上最も偉大な500枚のアルバム」に選定するなど、様々な栄誉が与えられるアルバムとなった。その後も彼らは『American Dream』(1998年)、『Looking Forward』(1999年)の2作でプラチナム・レコードを獲得し、彼らの楽曲のレパートリーはさらに広がった。また大きな話題となった一連のソールド・アウト・ツアーを開催。初期のCSN&Yは、1969年の9月19日と20日の2日間にわたって開催された4回の公演で、フィルモア・イーストでステージに立った。それから55年後となる2024年、クロスビー、スティルス、ナッシュ、ヤングは、この公演の最終日の模様を収録した『ライヴ・アット・フィルモア・イースト 1969』を発表する。新たに発見された未発表の9月20日公演のマルチ・トラック・テープにより、この伝説のライヴが新たに蘇るのだ。これは、長く埋もれていた彼らの足跡が新たに発見されたことを喜ぶバンドを捉えたものであると同時に、彼らの未来を予期させるものでもある。これまでに2,000万枚のアルバム・セールスや何十億もの再生回数を打ち出した輝かしい記録と共に、CSN&Yの音楽は、アメリカを代表するスタンダード・ナンバーとして、アメリカン・ソングブックにその名をしっかりと刻み込むのだ。