クロスビー、スティルス、ナッシュ＆ヤングの『デジャ・ヴ』発表後、メンバーはそれぞれソロ・アルバムを発表したり、別のバンドを結成するなど、独自の活動を精力的に行っていた。スティヴン・スティルスはソロの他にマナサスを結成したり、デヴィッド・クロスビーはグラハム・ナッシュと二人名義でアルバムを発表するなどしていた。1974年の夏から秋にかけて、クロスビー、スティルス、ナッシュ＆ヤングは大規模な再編成ツアーを行ったが、その後は再び各々の活動を行っていた。1976年の夏に、クロスビー＆ナッシュのコンサートにスティヴン・スティルスがアンコールで飛び入りして3人で「ティーチ・ユア・チルドレン」を歌ったことがきっかけとなって、このアルバム『CSN』のレコーディングに入ったと言われている。ファンから待ち望まれていたこのアルバムはアルバムチャートの2位まで駆け上った。
よりヴォーカル・ハーモニーを円熟させソロ・プロジェクトで培った持ち味が生かされたトータルで高い完成度を誇るアルバム。
「大聖堂」、「ジャスト・ア・ソング（ビフォー・アイ・ゴー）」など魅力溢れるトラックが満載。