メンデルスゾーンのピアノ曲は、数々の個性的な作品（もちろん無言歌曲が筆頭）で最もよく知られているが、彼は形式に沿った作品や教育的な作品も数多く作曲している。前奏曲とフーガは、メンデルスゾーンが敬愛し、再発見に尽力したバッハから明らかにインスピレーションを得ている。3つの練習曲は死後に発表されたが、同時期に作曲されたものもあり、作品35のスケッチや準備作業として用いられた可能性も示唆されている。ダニエル・アドニによって見事に演奏されるこれらの作品は、今回初めてデジタルで入手可能となる。1976年録音。