David Bowieデヴィッド・ボウイ

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デヴィッド・ボウイのレア/未発表音源EP『イズ・イット・エニィ・ワンダー?』収録曲の詳細をまとめました!

2020.2.14

常に時代の先端を開拓し続けた伝説、デヴィッド・ボウイ。彼のレア音源や未発表音源を収録した6曲入りストリーミング限定EP『イズ・イット・エニィ・ワンダー?』。彼の誕生日でもある1月8日から、6週にわたって1曲づつ公開されてきた全6曲の収録曲の詳細をまとめました! 各曲の背景を見ながら、ぜひこのEPを聴いてみてください!

EP「イズ・イット・エニィ・ワンダー?」のデジタル・ストリーミングはこちらから:
https://WarnerMusicJapan.lnk.to/BowieIsItAnyWonderEPwe



「世界を売った男(CHANGESNOWBOWIEヴァージョン)」
ボウイの代表曲でもある「世界を売った男」のCHANGESNOWBOWIEヴァージョンは、ボウイの50歳の誕生日を記念して1997年1月8日に英BBCにて放送された番組「ChangesNowBowie」で披露されていた音源。マディソン・スクエア・ガーデンで開催されたボウイの50歳記念コンサートのリハーサル時に、ボウイ自身のお気に入りの楽曲をアコースティック編成でレコーディングしており、その時の音源9曲を中心に、メアリー・アン・ホッブズとのインタビューや、スコット・ウォーカー、デーモン・アルバーン、ボノ、ロバート・スミスなど様々なアーティストからのバースデイ・メッセージやボウイへの質問などが放送されていた。

「ステイ '97」
「ステイ」のオリジナル・ヴァージョンは、1976年にボウイが発表したアルバム『ステイション・トゥ・ステイション』に収録されていた楽曲。未発表曲となるこの「ステイ」の97年リ・レコーディング・ヴァージョンは、ダブリンのThe Factoryにて行われていたアースリング・ツアーのためのリハーサルを出発点にして生まれた音源だ。先に会場入りしていたボウイとマーク・プラティ、そしてリーヴス・ガブレルスが、他のメンバーが集まる前にバッキングやシーケンスの準備を行っていた時に、このアイデアが生まれたという。ライヴでの定番曲を、『アウトサイド』や『アースリング』のサウンドに合うような形でアップデートしたいと考えていたボウイは、この時のリハーサルを機に、その後実際に新ヴァージョンのレコーディングを行い、97年の5月から6月にかけて、ニューヨークにあるRight Track Recording Studiosにてミックスを行う。当時はBサイド曲としてレコーディングが行われたのだが、最終的に世に出ることはなかった音源だ。

「アイ・キャント・リード '97」
「アイ・キャント・リード」はもともと、ボウイがソロ・アーティストとしての活動から距離を置き、1988年に結成したバンド、ティン・マシーンのデビュー・アルバム『ティン・マシーン』(1989年)に収録されており、バンドのライヴでも定番の曲となっていた楽曲だ。この音源は、1996年の秋、アルバム『アースリング』のミキシング作業を行っているときに、ボウイはこの楽曲のソロ・ヴァージョンを『アースリング』に収録しようと、再レコーディングしていたもの。「アイ・キャント・リード」の第二の姿ともいえるこの「アイ・キャント・リード ‘97」は、ボウイお気に入りソロ・ヴァージョンだったのだが、最終的にアルバム『アースリング』の収録曲から外され、完成直前に「ラスト・シング・ユー・シュッド・ドゥ」と差し替えられることとなった。

「ベイビー・ユニヴァーサル '97」
ボウイが歌詞を手掛け、ボウイとリーヴス・ガブレルスが作曲した「ベイビー・ユニヴァーサル」は、もともとボウイが始動させたバンド、ティン・マシーンの2枚目のアルバム『ティン・マシーンII』に収録されていた楽曲だ。1991年10月にシングルとしてもリリースされたこの曲は、ティン・マシーンとしては最後のアメリカでのテレビ出演時でも披露されている。「ベイビー・ユニヴァーサル」は1996年に行われたボウイのOutside Summer Festivals Tourでも定期的に披露されていたのだが、この「ベイビー・ユニヴァーサル ‘97」は、もともとアルバム『アースリング』に収録する予定でレコーディングされていたもの。当初はアルバムの「アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ」と「ロー(アースリングス・オン・ファイア)」の間にこのヴァージョンを収録する予定だったという。最終段階でこの楽曲は収録曲リストから外れてしまったのだが、ボウイはこのヴァージョンを非常に気に入っており、アルバム収録曲から外される前にはこうコメントを残していた。
「『ベイビー・ユニヴァーサル』はとても素晴らしい曲で、もしかしたらもうみんなに聴かれるチャンスはこないかも、とも思っていた。そんなことには絶対にしたくなかったから、今回このアルバムに収録することにしたんだ…。このヴァージョンは非常に良い出来になっていると思うよ」

「ナッツ」
インストゥルメンタルを主体としたこの「ナッツ」は、デヴィッド・ボウイとリーヴス・ガブレルス、そしてマーク・プラティが共作した楽曲。もともと、1996年11月に行われていたアルバム『アースリング』の最終レコーディング・セッション時に収録されていた曲で、同時期に「ラスト・シング・ユー・シュッド・ドゥ(原題: The Last Thing You Should Do)」も作曲&レコーディングされていたという。当時この2曲はアルバムのボーナス・トラック用としてレコーディングされていたのだが、最終段階でボウイはアルバムの収録曲候補となっていた「アイ・キャント・リード」(1月17日に公開されたストリーミング限定EP収録の未発表音源)を外し、代わりに「ラスト・シング・ユー・シュッド・ドゥ」をアルバム本編に収録。しかしながら、同時期にレコーディングされていたこの「ナッツ」はその後世に出ることはなく、未発表曲のまま保管されていた。

「世界を売った男(ライヴ・イーノ・ミックス)」
本日公開された「世界を売った男(ライヴ・イーノ・ミックス)」は、1995年に「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート/世界を売った男(ライヴ)」のダブルA面シングルとして7インチ・シングルとCDシングルでリリースされていた音源。非常にアイコニックなこのクラシック楽曲「世界を売った男」は、1995年に発表したアルバム『アウトサイド』に伴うワールド・ツアー時のセットリストに組み込まれており、そのアルバムの世界観に合うように、かなり革新的なトリップ・ホップ的アレンジが施されていたのだが、そのライヴでのアレンジに、長年のコラボレイターでもあるブライアン・イーノがさらなるミックスを施した音源がこの「世界を売った男(ライヴ・イーノ・ミックス)」だ。1995年10月30日にロンドンにあるWestside Studiosにて、ライヴ・レコーディングにさらなる音源を付け加えながら再構築していったこのヴァージョンに関して、イーノはこう日記に書き記している。
「私はレコーディング音源にバッキング・ヴォーカルやちょっとしたブリップ音を付け加え、音源そのものにちょっとした彫刻を施していった。楽曲としての全体像をより明確にするために…」
 

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