Death Cab For Cutieデス・キャブ・フォー・キューティー

Profile

ワシントン州ベリンガム出身、1997年結成。
97年、ベンのソロ・プロジェクトとしてスタートしたこのデス・キャブ・フォー・キューティー(以下DCFC)だが、同年にリリースした作品『You Can Play These Songs with Chords』が大きな反響を呼んだため、ベンはクリス・ウォラと共にバンドとして活動する事を決意する。インディ・レーベルと契約を交わし、彼らは98年にアルバム『Something About Airplanes』でデビュー、2000年にはセカンド『We Have the Facts and We're Voting Yes』を、01年にはサード『The Photo Album』とコンスタントに作品を発表し、インディ・シーンに確固たる地位を確立していく。
そして03年の『Transatlanticism』でメジャー・マーケットから絶賛を受け、バンドはATLANTIC RECORDSとメジャー契約を交わす。

05年にメジャー・デビュー作『プランズ』を発表、このアルバムも高評価を受け、プラチナ・ディスクを獲得、更に「ソウル・ミーツ・ボディ」と「アイ・ウィル・フォロー・ユー・イントゥ・ザ・ダーク」というゴールド・セールスを記録したシングルが2曲出たことで、彼らは本格的にブレイクを果たす。「アイ・ウィル・フォロー・ユー・イントゥ・ザ・ダーク」は、グラミー賞「ベスト・ポップ・パフォーマンス・バイ・デュオ・オア・グループ」部門にノミネート、アルバムも「ベスト・オルタナティヴ・アルバム」部門でノミネートを受ける。
08年には通算6作目となる『ナロー・ステアーズ』を発表、全米チャート1位を獲得するという快挙を成し遂げる。この作品もグラミー賞「ベスト・オルタナティヴ・アルバム」部門にノミネートされ、アルバムからのヒット・シングル「アイ・ウィル・ポゼス・ユア・ハート」も「ベスト・ロック・ソング」部門にノミネートされる。09年にはEP『The Open Door』を発表、このEPもグラミー賞「ベスト・オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」部門のノミネートを受ける。同年、大人気映画「ニュームーン/トワイライト・サーガ」のサウンドトラックに収録されたシングル「ミート・ミー・オン・ジ・エクイノックス」も大ヒットを記録、より大きな存在へと成長していく。
11年には通算7作目の『コーズ・アンド・キーズ』を発表、全米チャート3位を記録し、もはや常連ともなったグラミー賞においても「ベスト・オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」部門のノミネートを受け、メジャー移籍後全作品においてグラミー賞ノミネートを果たすという実績をたたき出す。
13年後半からバンドは新作のレコーディングの準備に入るが、そのレコーディングの途中でクリスがバンドから脱退、大きな衝撃をシーンに与えたが、クリスが在籍する最後のアルバムとなる最新作を完成させ、いよいよ2015年に発表することとなる。発表された、アルバム『KINTSUGI』は儚げな歌声と叙情的なメロディ、そしてアグレッシブなギター・サウンドで独自の世界観を持つ唯一無二なアルバムとなった。
2019年には『The Blue EP』をリリース。2018年には、アルバム『Thank You for Today』をリリースし、黄金比のごとく、絶妙なバランスに成り立つ完璧なバンド・アンサンブルを残した。また、このアルバムをひっさげた、7年ぶりとなった来日ライブを初のフジロックで飾る。豪雨に見守られながらも、ロックな歌をエモーショナルに歌い上げ、脳裏に焼き付くライブをやってのけた。2022年9月にはアルバム『Asphalt Meadows』のリリースも決定し、彼らのロックは止まることなく、成長することをやめず、進み続けている。

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