Bach:Sonatas and Partitas, Vol.1 / 超絶のマンドリン~バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ Vol.1
Bach:Sonatas and Partitas, Vol.1 / 超絶のマンドリン~バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ Vol.1
2015.01.28 発売¥2,860(税込)/WPCS-12933
- 技巧派揃いのメンバーを揃え、ブルーグラス界のみならず、オルタナ・カントリーやロック界からも高く評価されているパンチ・ブラザーズ。その中心メンバー/クリス・シーリー(マンドリン)が、J.S.バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』をマンドリンで録音!長年の友人であり、よき指導者でもあり、幾度となく共演してきたコントラバス奏者、エドガー・メイヤーをプロデューサーに迎えてレコーディングされた。(録音は、2013年1月)
- ヴァイオリニストにとって、J.S.バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』は生涯の課題ともいえる重要なレパートリーであり、難曲としても知られている。様々なヴァイオリニストは、このヴァイオリン音楽の「旧約聖書」ともいわれる音楽から無限の歓びを引き出してきた。
- クリスの演奏するフラット・マンドリンは古典的マンドリンがアメリカに渡り、ギブソン社の創始者オービル・ヘンリー・ギブソン(1856~1918)によって発展を遂げたもの。ギターと同じピックによっての完璧な撥弦は高度な技術が必要であり、速いパッセージによる曲は至難の業。クリス・シーリーの完璧なフィンガリング・テクニックは、独特の甲高い出音などリュートのような繊細なサウンドを醸しだし、この作品の新しい魅力を見いだしている。
- パンチ・ブラザーズでも、またソロ・アルバムでも、ブルーグラス、ロックやジャズ、クラシックなどを取り入れ、ベラ・フレックやブラッド・メルドーといったミュージシャンと共演した経験を持つクリス・シーリーだが、この新作でまた、ジャンルを超越した新たな音楽の地平線を切り拓く!
M-1 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001第1楽章:アダージョ
M-2 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001第2楽章:フーガ-アレグロ
M-3 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001第3楽章:シチリアーノ
M-4 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001第4楽章:プレスト
M-5 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002第1楽章:アルマンド
M-6 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002ドゥーブル(変奏)
M-7 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002第2楽章:クーラント
M-8 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002ドゥーブル(変奏):プレスト
M-9 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002第3楽章:サラバンド
M-10 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002ドゥーブル(変奏)
M-11 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002第4楽章:テンポ・ディ・ブーレ
M-12 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002ドゥーブル(変奏)
M-13 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003第1楽章:グラーヴェ
M-14 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003第2楽章:フーガ
M-15 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003第3楽章:アンダンテ
M-16 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003第4楽章:アレグロ
クリス・シーリー/アルバムへのコメント
①「バッハは自分にとって、最初の有意義なクラシック体験だった。たしか、グレン・グールドによるゴルトベルク変奏曲の2作目だったと思う。グールドは、これまで自分がクラシック音楽以外でしか感じたことのなかった完璧なリズムをもって演奏していた。つまり、身体を思わず動かしたくなるような、グルーヴやタメのあるリズムをもってね。グールドは、まるで僕の音楽的ヒーローたちがフィドルを演奏する時のような感じでバッハを演奏していたんだ。途端、バッハの音楽が人間味あふれるものに思えて、天国の扉が開き、バッハが自分のところに降りてきたのさ。そこから僕は、出来るところから、バッハをむさぼるように取り組み始めたんだ」
②「僕にとってこのアルバムは、単に“へえーっ、変な楽器で弾いてるよ、面白いねー”っていう感じで、ヴァイオリンの歴史的代表曲をマンドリンで弾いてみました、という類のものではないんだ。これはバッハが史上最高のミュージシャンであり、無伴奏のヴァイオリンによる曲で数々の傑作を生みだしたということを表現しようとするものであり、その中でマンドリンに新しく、また興味深い役割を与えられる可能性を感じて作った作品なんだ」