BIRKIN GAINSBOURG LE SYMPHONIQUE / シンフォニック・バーキン&ゲンズブール

BIRKIN GAINSBOURG LE SYMPHONIQUE / シンフォニック・バーキン&ゲンズブール
2017.04.26 発売¥2,640(税込)/WPCR-17692
ゲンズブールの曲をジェーン・バーキンがシンフォニックにカヴァー!
オーケストラ編曲・ピアニストとして中島ノブユキが参加。
オーケストラ編曲・ピアニストとして中島ノブユキが参加。
M-1 Lost Song / ロスト・ソング
M-2 Depression au-dessus du jardin / 公園を通りすぎる憂鬱
M-3 Baby Alone In Babylone / バビロンの妖精
M-4 Physique et sans issue / 終わりのない愛
M-5 Ces petits riens / ほんのささいなこと
M-6 L'aquoiboniste / 無造作紳士
M-7 Valse de Melody / メロディーのワルツ
M-8 Fuir le bonheur de peur qu'il ne se sauve / しあわせは逃げていく
M-9 Requiem pour un con / 馬鹿者のためのレクイエム
M-10 Une chose entre autres / 別離の唄
M-11 Amour des feintes / いつわりの愛
M-12 Exercice en forme de Z / Zによる問題集
M-13 Manon / マノン
M-14 La chanson de Prevert / プレヴェールに捧ぐ
M-15 Les dessous chics / シックな下着
M-16 L'amour de moi / ラムール・ドゥ・ムア
M-17 Pull marine / マリン・ブルーの瞳
M-18 La gadoue / ぬかるみ
M-19 Jane B. / ジェーンB.
M-20 L'anamour / ラ・ナムール
M-21 La Javanaise / ラ・ジャヴァネーズ
「あなたが知らないいろんなことのひとつ あなたはいちばん最高の私と一緒にいた」
……セルジュの言葉はまさに真実。それは私がゲンズブールを30年間ステージで歌ってきた理由を説明している。Philippe Lerichommeの助けがなかったらこれをやり遂げることは決してできなかった。彼は私と同じくらいセルジュのことを何もかも──彼の好み、彼のもろさ、彼の好きなもの、彼の嫌いなもの──知り尽くしていたし、私のステージ・ディレクターとして25年間、同じマテリアルであっても毎回コンサートが新鮮なものになるように努力していたから…。
それに「運」もあった。東北大震災のあと、私は日本の人々と過ごすため東京に飛んだ。観客のみなさんに、40年間与えてもらったものをお返しできるのではと思って、ミニ・コンサートを申し出たのだ。私がホテルに、コンサートホールに到着すると、感情が手に取るようにわかった。そしてそこの小さなステージでひとりのピアニストと歌ったのだが、最高に美しいアレンジで、実に繊細で感動的だった。ノブ(中島ノブユキ)という名前の彼は、作曲家としても活躍しているとのことだった。パリに戻ると、私は日本の家をなくした人々のためにお金を集めようとした…そしてマネージャーのOlivier Gluzmanにアメリカで3~5回のコンサートをやる約束になっていたことを告げられたのだった。
どうしよう? ……そして私はノブを思い出し、一緒にセルジュの歌と彼のアレンジを携えて出かけたのだった。VIA JAPAN公演も含めて2年もの間!
セルジュはクラシック音楽を実に頻繁に使っていたから、交響楽団とやれたらどんなに素敵かしら、と以前私は誰かに言ったことがある。すると突然、それが実現したのだ。モントリオールの(舞台芸術グループである)フランコフォリーズが、モントリオールの交響楽団との2回のコンサートで彼らの2016年公演の幕を開けてほしいと言ってきた。
どうするか。Philippe Lerichommeがノブと一緒にやるという素晴らしいアイデアを思いついた。私は、メンデルスゾーンやジャズが絡み合った奇妙な種類の美しさが、ものすごい楽しさや魅力と一緒になった彼のアレンジを聞いたばかり……
私はセルジュとPhilippe Lerichommeとノブを一緒にすり合わせてひとつにした……そうしてゲンズブール・シンフォニックの出来上がり!
ジェーン・バーキン 2016年3月