Ses Enregistrements 1930-1956 / イーヴ・ナット1930-1956録音集

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イーヴ・ナット

Ses Enregistrements 1930-1956 / イーヴ・ナット1930-1956録音集

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2007.07.23 配信0094634782654

このセットでは、イーヴ・ナットのたぐい稀な芸術が丸ごと味わえるよう、自作のピアノ協奏曲やピアノ曲まで収録されるという徹底したこだわりが感じられる立派なもので、巨匠ピアニストに興味のある方には見逃せない内容となっています。
音質もほとんどがモノラル後期のものだけに聴きやすいものです。
イヴ・ナットは1890年12月29日、南フランスのベジエに生まれ、1956年8月31日にパリで没したピアニスト。幼い頃から楽才をあらわしたナットは10歳のときに、自作の『オーケストラのためのファンタジー』を指揮、それを聴いたサン=サーンスとフォーレがパリ音楽院で勉強することを薦め、同音楽院に学んで1907年には首席で卒業、その後、コルトーやカサドシュ、シャンピ、レヴィといった名ピアニストの師としても知られるルイ・ディエメールに師事してさらにピアノの研鑽を積みます。
1909年にはドビュッシーに連れられてのイギリス楽旅を皮切りに、南北アメリカを含む国際的な活躍を開始するナットですが、最初はソロだけでなく室内楽の世界にも熱中し、ジャック・ティボーやジョルジュ・エネスコ、ウジェーヌ・イザイといった巨匠たちと各地で共演を繰り広げます。
1934年からはパリ音楽院教授に就任し、教育と作曲活動に注力するため、演奏家としての活動をほとんどおこなわなくなりますが、1952年頃にはコンサート・ピアニストとして本格的に復帰し、演奏会や録音活動に精力を注ぎ、亡くなるまでの数年間に数々の傑作を残します。
作曲家としてのナットは、ピアノ協奏曲やピアノ曲、室内楽、オラトリオ、歌曲などを書いており、中でも1954年に書かれたピアノ協奏曲は高い評価を得ていたようです。
ピアニストとしては、明晰なタッチと透徹した造形美を誇る名演として世界的に評価の高いベートーヴェン全集や、シューマン作品集が有名ですが、ブラームスやショパンでもそうした持ち味は良く生かされています。
【収録曲】
・ベートーヴェン:ソナタ第1番~第32番(1951~55年録音)
・ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO 80(1955年録音)
・シューベルト:樂興の時 D.780(全6曲)(1952年録音)
・ショパン:ソナタ第2番変ロ短調 Op.35『葬送』(1953年録音)
・ショパン:幻想曲へ短調 Op.49(1953年録音)
・ショパン:舟歌嬰ヘ長調 Op.60(1953年録音)
・ショパン:ワルツ第14番ホ短調(遺作)(1930年録音)
・ブラームス:2つのラプソディ Op.79(1956年録音)
・ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24(1955年録音)
・ブラームス:3つの間奏曲 Op.117(1955年録音)
・シューマン:クライスレリアーナ Op.16(1951年録音)
・シューマン:3つのロマンス Op.28(1951年録音)
・シューマン:トッカータ Op.7(1951年録音)
・シューマン:幻想小曲集(全8曲) Op.12(1955年録音)
・シューマン:ノヴェレッテ Op.21(1950年録音)
・シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17(1953年録音)
・シューマン:フモレスケ変ロ長調 Op.20(1955年録音)
・シューマン:交響的練習曲 Op.13(1953年録音)
・シューマン:蝶々 Op.2(1954年録音)
・シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18 (1952年録音)
・シューマン:子供の情景 Op.15(全13曲)(1952年録音)
・シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26(1938年録音)
・シューマン:幻想小曲集 Op.12より3曲(1937年録音)
・シューマン:子供の情景 Op.15(全13曲)(1930年録音)
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54w/ビゴ指揮(1933年録音)
・フランク:交響的変奏曲嬰へ短調w/ビゴ指揮(1942年録音)
・ブラームス:間奏曲変ロ短調 Op.117 No.2(1938年録音)
・リスト:ハンガリア狂詩曲第2番嬰ハ短調(1929年録音)
・ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』~ロシアの踊り
・ナット:ピアノ協奏曲w/デルヴォー指揮(1954年録音)
・ナット:小さな音楽のために(1929年録音)
・ナット:5つのメロディw/I.ヨアヒム(1943年録音)

【演奏】
イーヴ・ナット(ピアノ)

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