『《不屈の民》の主題による変奏曲』で知られる作曲家／ピアニスト、フレデリック・ジェフスキーが自らピアノに向かい、自身の曲を奏でる集大成。
彼の作品の中で最も有名なものといわれる『《不屈の民》の主題による変奏曲』の主題となっている《不屈の民（The People United Will Never Be Defeated!）》は、1969年にチリで誕生したアジェンデによる左翼政権が1973年にピノチェトによるクーデターで倒された後、チリのレジスタンスのための国際的な賛歌となった曲。

フレデリック・ジェフスキーはアメリカのマサチューセッツ州で1938年に生まれました。チャールズ・マッケイ、ハーバード大学、プリンストン大学のウォルター・ピストン、ロジャー・セッションズ、ミルトン・バビットのもとで学びました。1960年にイタリアへ渡りルイジ・ダラピッコラに学び、セヴェリーノ・ガッゼローニとともに多くのコンサートを行いました。またクリスチャン・ウルフやリチャード・タイテルバウムとも交友関係を持ち、さらにはウルフを通じてジョン・ケージやデヴィッド・テュードアと面識があったことは彼の演奏と作曲両面の発展に強く影響を与えました。1977年からはベルギーのリエージュにある王立音楽学校で作曲教授を務めている他、イェール音楽学校、シンシナティ大学、ニューヨーク市立大学バッファロー校、カリフォルニア芸術学院、カリフォルニア大学サンディエゴ校、ハーグ王立芸術学院、ベルリン芸術大学、カールスルーエ音楽大学でも教鞭をとったことがある。日本にも2000年11月に来日経験があり、自作曲の自身による演奏を披露しました。

＜1＞
アメリカ北部のバラード（１．ドレッドフル・メモリーズ　２．フィッチ・サイド・アー・ユー・オン　３．ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド　４．ウィンズボロ・コットン・ミル・ブルース　５．主婦の嘆き）

＜2＞
「メイン・イングル（私の小さな息子）」「ライフ」「フォウゲス」

＜3＞「ファンタジア」「ソナタ第１～３楽章」

＜4＞「ザ・ロード、パートI＆II」

＜5＞「ザ・ロード、パートIII＆IV」

＜6＞「＜不屈の民＞の主題による３６の変奏曲」

＜7＞「デ・プロフンディス」