Messiaen: Vingt Regards sur l’Enfant-Jesus / メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し(日本語解説書・日本語帯付き)【輸入盤】
Messiaen: Vingt Regards sur l’Enfant-Jesus / メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し(日本語解説書・日本語帯付き)【輸入盤】
2022.06.03 発売/9029.619666
「メシアンのこの作品が過去、現在、そして永遠の必要性をどのように包含しているかを把握し、作曲家の世界を裸にした演奏」と絶賛されたベルトラン・シャマユの神解釈!
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、
日本語解説書、日本語帯付き
【収録予定曲】
《CD1》
アンソニー・チャン Anthony Cheung (b.1982-):
1 ライヴ・イヤー・エミッション!(Live Ear Emission!)
オリヴィエ・メシアンへのオマージュ―Homage to Olivier Messiaen (2001) 3.04
武満徹 Toru Takemitsu (1930-1996):
2 雨の樹素描II Rain Tree Sketch II
オリヴィエ・メシアンの 追憶に―in memoriam Olivier Messiaen (1992) 4.42
トリスタン・ミュライユ Tristan Murail, (b.1947-)
3 別離の鐘とほほえみ・・・ Cloches d’adieu, et un sourire…
オリヴィエ・メシアンの 追憶に―in memoriam Olivier Messiaen (1992) 4.31
オリヴィエ・メシアン Olivier Messiaen (1908-1992)
幼子イエスに注ぐ20の眼差し Vingt Regards sur l’Enfant-Jésus (1944)
4 I. 父の眼差し Regard du Père. 6.22
5 II. 星の眼差しRegard de l’étoile 3.09
6 III. 交換L’ Échange3.30
7 IV. 聖母の眼差し Regard de la Vierge 5.31
8 V. 子を見つめる子の眼差し Regard du Fils sur le Fils . 7.06
9 VI. それに全ては成されたり Par Lui tout a été fait 9.29
10 VII. 十字架の眼差し Regard de la Croix 4.21
11 VIII. 高き御空の眼差し Regard des hauteurs 2.18
12 IX. 時の眼差し Regard du temps 3.23
13 X. 喜びの聖霊の眼差し Regard de l’Esprit de joie. 8.43
《CD2》
1 XI. 聖母の初聖体 Première communion de la Vierge . 7.06
2 XII. 全能の言葉 La Parole toute puissante 2.44
3 XIII. 降誕祭 Noël 4.38
4 XIV. 天使たちの眼差し Regard des Anges 5.02
5 XV. 幼子イエスの接吻 Le Baiser de l’Enfant-Jésus 10.19
6 XVI. 予言者たち、羊飼いたちと博士たちの眼差し Regard des prophètes, des bergers et des Mages 3.24
7 XVII. 沈黙の眼差し Regard du silence 5.48
8 XVIII. 恐るべき感動の眼差し Regard de l’Onction terrible 7.05
9 XIX. 我は眠っているが、私の魂はめざめている
Je dors, mais mon coeur veille 8.17
10 XX. 愛の教会の眼差しRegard de l’Église d’amour 11.26
クルターグ・ジェルジュ Kurtág György (b.1926-)
11 オリヴィエ・メシアンに注ぐささやかな眼差し
…humble regard sur Olivier Messiaen… (1993) 1.10
ジョナサン・ハーヴェイ Jonathan Harvey (1939-2012)
12 メシアンのトンボー Tombeau de Messiaen
for piano and digital audio tape (1994) 8.38
【演奏】
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
Bertrand Chamayou (Steinway D No.604261)
【録音】
2021年12月17-19日、2022年2月7-10, 14-18日
フランス、グルノーブル、MC2
インスピレーションの閃光で構成された「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」は、20世紀の真のランドマーク、巨大なフレスコ画、オデッセイといえましょう。オリヴィエ・メシアンは、1944年のわずか数か月の間にこのスコアを一瞬の輝きで書きました。メシアンは、日常的なものからヒンドゥー教、ギリシャのリズムから鳥の鳴き声まで、彼の音楽言語の豊かさを最大限に活用しています。普遍的で自明であると同時に、作品には特定の真実が染み込んでいる神の領域といえる作品です。神秘主義は、神をあきらめる方法を知っている人にとっては、自然の観察にあり、私たちが私たちの周りの宇宙を熟考しようとするとすぐに圧倒される可能性があります。しかし俳句のような簡潔さであろうと、記念碑的な創造物であろうと、たとえば頭に浮かぶ最初の例を引用するための大聖堂、それらすべてのメシアン的融合がこの作品です。
ここで演奏しているベルトラン・シャマユは、約30年前の9歳の時にこの作品を聴いて衝撃を受け、ピアニストになろうと決心したそうです。「ピアノのために書かれたこの無限の概念領域作品と考え、それからずっと私自身の演奏方法、サウンド、芸術性の認識を部分的に形作ったと言っても過言ではありません。この作品は、複雑さと証拠のほぼ完璧なバランス。生物と同様に、ここのすべては非常に精巧です。すべてのコード、すべてのリズム、作曲の波打つ流れ、絶え間ない噴出の豊かさ、複雑で表面上は洗練された心・・・等。しかし、本当に輝いているのは、証拠の勝利、特定の真実を見ているという感覚です。その結果、恵みと力のクライマックスが生まれ、その力がその道のすべてを荒廃させているように見えます」と、シャマユは語っています。
ここではメシアンへのさまざまなオマージュというだけでなく、それらを証拠として確認(感動的な解決策)できる補完的なプログラムを前後に配置し、この巨大な傑作として組み立てられています。
「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」でのシャマユの演奏は、とにかくピアノの響きが美しく、極めて高いテクニックがなければ演奏不可能な作品ですが、シャマユは曲によって柔らかい音、硬質な音を使い分けながら曲が進み、高揚と鎮静を繰り返しつつ少しずつ後半のクライマックスへと聴き手を導いていきます。粒立ちの良い音のひとつひとつが光を反射して煌めくさまは圧巻。併録されたメシアンへのオマージュの諸作品については、どの曲からもメシアンの影響力が強く感じられますが、なにより最後に置かれたハーヴェイの「メシアンの墓」が強烈。あらかじめ録音しておいたテープとピアノの共演によるこの曲は、まるで個人の墓をキラキラの電飾でライトアップし、レーザー光線で照らすかのような印象を受けますが、これもメシアンへの愛。シャマユはピアノの持てる性能のすべてを聞かせるがごとく、鮮やかに弾き切っています。
ラ・メイジュ山麓のあるメシアンがこよなく愛した村ラ・グラーヴで行われる「メシアン音楽祭」のディレクターであるブルーノ・メシーナ絶賛の演奏です(ブックレットに推薦文掲載)。
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、
日本語解説書、日本語帯付き
東京音楽大学教授・現代フランス音楽研究の第一人者の藤田茂氏による、書き下ろし解説、ベルトラン・シャマユによる解説訳、「メシアン音楽祭」のディレクターであるブルーノ・メシーナ氏による推薦文訳を掲載
POS: 4943674353385
EAN: 0190296196669
日本語解説書、日本語帯付き
【収録予定曲】
《CD1》
アンソニー・チャン Anthony Cheung (b.1982-):
1 ライヴ・イヤー・エミッション!(Live Ear Emission!)
オリヴィエ・メシアンへのオマージュ―Homage to Olivier Messiaen (2001) 3.04
武満徹 Toru Takemitsu (1930-1996):
2 雨の樹素描II Rain Tree Sketch II
オリヴィエ・メシアンの 追憶に―in memoriam Olivier Messiaen (1992) 4.42
トリスタン・ミュライユ Tristan Murail, (b.1947-)
3 別離の鐘とほほえみ・・・ Cloches d’adieu, et un sourire…
オリヴィエ・メシアンの 追憶に―in memoriam Olivier Messiaen (1992) 4.31
オリヴィエ・メシアン Olivier Messiaen (1908-1992)
幼子イエスに注ぐ20の眼差し Vingt Regards sur l’Enfant-Jésus (1944)
4 I. 父の眼差し Regard du Père. 6.22
5 II. 星の眼差しRegard de l’étoile 3.09
6 III. 交換L’ Échange3.30
7 IV. 聖母の眼差し Regard de la Vierge 5.31
8 V. 子を見つめる子の眼差し Regard du Fils sur le Fils . 7.06
9 VI. それに全ては成されたり Par Lui tout a été fait 9.29
10 VII. 十字架の眼差し Regard de la Croix 4.21
11 VIII. 高き御空の眼差し Regard des hauteurs 2.18
12 IX. 時の眼差し Regard du temps 3.23
13 X. 喜びの聖霊の眼差し Regard de l’Esprit de joie. 8.43
《CD2》
1 XI. 聖母の初聖体 Première communion de la Vierge . 7.06
2 XII. 全能の言葉 La Parole toute puissante 2.44
3 XIII. 降誕祭 Noël 4.38
4 XIV. 天使たちの眼差し Regard des Anges 5.02
5 XV. 幼子イエスの接吻 Le Baiser de l’Enfant-Jésus 10.19
6 XVI. 予言者たち、羊飼いたちと博士たちの眼差し Regard des prophètes, des bergers et des Mages 3.24
7 XVII. 沈黙の眼差し Regard du silence 5.48
8 XVIII. 恐るべき感動の眼差し Regard de l’Onction terrible 7.05
9 XIX. 我は眠っているが、私の魂はめざめている
Je dors, mais mon coeur veille 8.17
10 XX. 愛の教会の眼差しRegard de l’Église d’amour 11.26
クルターグ・ジェルジュ Kurtág György (b.1926-)
11 オリヴィエ・メシアンに注ぐささやかな眼差し
…humble regard sur Olivier Messiaen… (1993) 1.10
ジョナサン・ハーヴェイ Jonathan Harvey (1939-2012)
12 メシアンのトンボー Tombeau de Messiaen
for piano and digital audio tape (1994) 8.38
【演奏】
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
Bertrand Chamayou (Steinway D No.604261)
【録音】
2021年12月17-19日、2022年2月7-10, 14-18日
フランス、グルノーブル、MC2
インスピレーションの閃光で構成された「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」は、20世紀の真のランドマーク、巨大なフレスコ画、オデッセイといえましょう。オリヴィエ・メシアンは、1944年のわずか数か月の間にこのスコアを一瞬の輝きで書きました。メシアンは、日常的なものからヒンドゥー教、ギリシャのリズムから鳥の鳴き声まで、彼の音楽言語の豊かさを最大限に活用しています。普遍的で自明であると同時に、作品には特定の真実が染み込んでいる神の領域といえる作品です。神秘主義は、神をあきらめる方法を知っている人にとっては、自然の観察にあり、私たちが私たちの周りの宇宙を熟考しようとするとすぐに圧倒される可能性があります。しかし俳句のような簡潔さであろうと、記念碑的な創造物であろうと、たとえば頭に浮かぶ最初の例を引用するための大聖堂、それらすべてのメシアン的融合がこの作品です。
ここで演奏しているベルトラン・シャマユは、約30年前の9歳の時にこの作品を聴いて衝撃を受け、ピアニストになろうと決心したそうです。「ピアノのために書かれたこの無限の概念領域作品と考え、それからずっと私自身の演奏方法、サウンド、芸術性の認識を部分的に形作ったと言っても過言ではありません。この作品は、複雑さと証拠のほぼ完璧なバランス。生物と同様に、ここのすべては非常に精巧です。すべてのコード、すべてのリズム、作曲の波打つ流れ、絶え間ない噴出の豊かさ、複雑で表面上は洗練された心・・・等。しかし、本当に輝いているのは、証拠の勝利、特定の真実を見ているという感覚です。その結果、恵みと力のクライマックスが生まれ、その力がその道のすべてを荒廃させているように見えます」と、シャマユは語っています。
ここではメシアンへのさまざまなオマージュというだけでなく、それらを証拠として確認(感動的な解決策)できる補完的なプログラムを前後に配置し、この巨大な傑作として組み立てられています。
「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」でのシャマユの演奏は、とにかくピアノの響きが美しく、極めて高いテクニックがなければ演奏不可能な作品ですが、シャマユは曲によって柔らかい音、硬質な音を使い分けながら曲が進み、高揚と鎮静を繰り返しつつ少しずつ後半のクライマックスへと聴き手を導いていきます。粒立ちの良い音のひとつひとつが光を反射して煌めくさまは圧巻。併録されたメシアンへのオマージュの諸作品については、どの曲からもメシアンの影響力が強く感じられますが、なにより最後に置かれたハーヴェイの「メシアンの墓」が強烈。あらかじめ録音しておいたテープとピアノの共演によるこの曲は、まるで個人の墓をキラキラの電飾でライトアップし、レーザー光線で照らすかのような印象を受けますが、これもメシアンへの愛。シャマユはピアノの持てる性能のすべてを聞かせるがごとく、鮮やかに弾き切っています。
ラ・メイジュ山麓のあるメシアンがこよなく愛した村ラ・グラーヴで行われる「メシアン音楽祭」のディレクターであるブルーノ・メシーナ絶賛の演奏です(ブックレットに推薦文掲載)。
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、
日本語解説書、日本語帯付き
東京音楽大学教授・現代フランス音楽研究の第一人者の藤田茂氏による、書き下ろし解説、ベルトラン・シャマユによる解説訳、「メシアン音楽祭」のディレクターであるブルーノ・メシーナ氏による推薦文訳を掲載
POS: 4943674353385
EAN: 0190296196669