クセナキスの生誕100年での記念デジタル化発売。コンクリート・ミュージックへの関りはクセナキスの比較的知られていないジャンルではあるが、多くの作曲家たちに決定的な影響を与えた作品群。ピエール・シェフェールによって1950年代後半にフランス国営放送内に組織されたフランス音楽研究グループ（G.R.M.-ジェー・エル・エム）との共同作業はよく知られており記憶されるに足るエレクトロアコースティック作品が創作された。創作から数年後に録音された作品をハイレゾ化しての発売。共同制作での彼の最初の録音テープによる作品「ディアモルフォーゼス」と、燃えている木炭の音からの音サンプルを使用した短い「コンクレPH」を収録、後者はクセナキスが建築者とした携わった1958年のブリュッセル万博での、フィリップス館のために作曲されている。「東洋=西洋」はギリシア博覧会についての短い映像のためにユネスコから委嘱された作品。「ボオール」の1968年パリでの演奏は大きなスキャンダルを引き起こしたことで知られる。1968年録音。