ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)(SACDハイブリッド)

Wpcs 13861 maazel bruckner7

ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)(SACDハイブリッド)

  • ALBUM
  • SACD

2024.10.09 発売3,300(税込)WPCS-13861

ブルックナー生誕200年記念SACDハイブリッド・シリーズ
ブルックナー生誕200年を記念し、ワーナークラシックスが誇るブルックナーの名盤をSACDハイブリッドにて発売!
※日本のマスタリング・エンジニアによる特別な(ハイレゾ部分を補った)リマスターによるSACD化
※SACDハイブリッド
※グリーンレーベル仕様

ブルックナーの人気曲に真摯なアプローチで取り組み、ベルリン・フィルのパワーを余すところなく引き出した力演。

<収録曲>
1 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) 第1楽章:アレグロ・モデラート
2 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) 第2楽章:アダージョ(非常に荘厳に、かつゆっくりと)
3 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) 第3楽章:スケルツォ(非常に速く)&トリオ(ややゆっくりと)
4 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) 第4楽章:フィナーレ(快速に、しかしあまり速くなく)

[演奏]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

[録音]
24 & 25 February 1988, Philharmonie, Berlin
2024年、本国のデジタルマスターから新規でリマスターしSACD化。
SACD層、CD層別々にマスタリング
リマスタリング:藤田厚生


《新リマスターによるワーナーのブルックナーの名演の新発見》  音楽評論:西村祐
◆ロリン・マゼールのブルックナーの7番

なんと壮大で美しいブルックナーだろう。今回のリマスターで聴きものなのは、クリアさと全合奏部分の響きの溶け具合のバランスで、冒頭のクリアなトレモロから引き出される美しいチェロのパッセージを聴いただけで、その見事さがわかるだろう。第2楽章の長大な登り坂は言うまでもない。
マゼールによるブルックナー録音は数少なく、若き日のウィーン・フィルとの第5番の他にはバイエルン放響との全集が知られるくらい。この7番は異形の天才マゼールのディスコグラフィの中でも最も感動的なものと言える演奏で、蜜月関係にあったベルリン・フィルとの緊密なコラボレーションを味わうことができる。よく聴くと和声のバランスやフレージングに多くの工夫が施されているが、現れた音楽にはどこにも奇をてらった部分がなく、自然な流れに満ちている。オケも伸びやかな音色で、要所では豪快なアンサンブルも聴かせるなど、当時のベルリン・フィルの最強の姿がある。

西村祐…音楽評論、フルート奏者。旧「レコード芸術」吹奏楽/管打楽器部門月評担当のほか、ハイレゾを含むオーディオや録音の批評や執筆も行っている。

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