Maurice Ravel Celebration 150 / モーリス・ラヴェル・セレブレーション150

%e5%b0%8fportada digital ravel def

ジョセフ・ビセント、ADDA交響楽団 / Josep Vicent, ADDA Simfonica

Maurice Ravel Celebration 150 / モーリス・ラヴェル・セレブレーション150

  • ALBUM
  • 配信限定
  • Other

2025.03.07 配信5021732728173

スペインの伝統にも深く根ざしているモーリス・ラヴェルの芸術とアイデンティティ
【収録予定曲】
モーリス・ラヴェル:
『ダフニスとクロエ』第2組曲 M.57b*
ラ・ヴァルス M.72
亡き王女のためのパヴァーヌ M.19
ボレロ M.81

【演奏】
ジョセフ・ビセント(指揮)
ADDA交響楽団
オルフェオン・ドノスティアラ(合唱)*

【録音】
スペイン、アリカンテ州議会講堂 でのライヴ
 ラヴェルは、フランスの印象派作曲家として知られていますが、彼の音楽にはスペイン文化の影響が色濃く反映されています。バスク出身の母を持ち、フランスとスペインの国境近くで育った彼は、幼少期からスペインのリズムや旋法に親しみ、それらを独自の音楽に融合させました。そのため、彼はフランスの作曲家でありながら、スペインの伝統にも深く根ざしているといえます。
 また、ラヴェルの音楽は印象派に分類されがちですが、実際にはモダニズム、バロック、ジャズなど多様な要素を含み、独自の個性的な言語を確立しています。彼の作品にはエネルギー、色彩、豊かなオーケストレーション、ミニマルとマキシマルの対比があり、瞑想と情熱が共存する特異な魅力を持っています。特に1889年のパリ万国博覧会で触れたアジアの和声も、彼の音楽に大きな影響を与えました。
 ラヴェルの作曲技法は極めて精緻で、各楽器の特性を熟知し、和声や音色を細部まで緻密に設計しています。その音楽はまるで神との対話のように、生き生きとした「祈り」のような力を持っています。彼の「スペインらしさ」は単なる技法ではなく、スペインの文化や精神を深く理解し、表現している点にあります。音楽を通じて異文化の架け橋となることこそ、ラヴェルの最大の魅力です。
 本アルバムでは、バスク文化を代表する合唱団であるオルフェオン・ドノスティアラが参加し、《ダフニスとクロエ》をとともに録音。ラヴェルの音楽の持つエネルギーと多様性を存分に体感できる一枚となっています。
 

WARNER MUSIC JAPAN SPECIALS