Georges Bizet Edition (16CD) / ジョルジュ・ビゼー・エディション(16CD)【輸入盤】

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Georges Bizet Edition (16CD) / ジョルジュ・ビゼー・エディション(16CD)【輸入盤】

  • ALBUM
  • CD
  • 輸入盤

2025.05.23 発売2173.242272

2025年、作曲家ビゼー没150年記念BOX
ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)は、彼の代表作である歌劇《カルメン》で広く知られており、この作品は今でも世界中の舞台で最も上演されるオペラのひとつです。ビゼーはわずか36歳という若さで世を去りましたが、その短い生涯の中で、多彩で豊かな作品群を残しました。このコレクションでは、フランスが誇る偉大な作曲家の一人であるビゼーの天才を称え、マリア・カラス、バーバラ・ヘンドリックス、ジューン・アンダーソン、マグダレーナ・コジェナー、ヨナス・カウフマン、サイモン・ラトルといった世界的なアーティストたちによる、彼の最も美しい作品をお楽しみいただけます。また、CD14-16の約3枚分のCDには、ビゼーの音楽がどのように解釈されてきたかを垣間見ることができる、歴史的な録音のボーナスセレクションも収録。

【収録予定曲】
ジョルジュ・ビゼー(1838-1875):
《Disc 1-2》
歌劇『真珠採り』(1863年オリジナル版全曲)
 [演奏]バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)、ジョン・エイラー(テノール)
     ジーノ・キリコ(バリトン)、ジャン・フィリップ・クルティス(バス)
     トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団&合唱団
     ミシェル・プラッソン(指揮)
 [録音]29 & 31.I, 1-6.II.1989, Halle-aux-Grains, Toulouse (STEREO)
《Disc 3》
歌劇『イヴァン4世(イワン雷帝)』(ビュッセル編による抜粋)
 [演奏]ジャニーヌ・ミショー (ソプラノ)、アンリ・ルゲ (テノール)
     ミシェル・セネシャル(テノール)、ミシェル・ルー (バス)、他
     フランス国立管弦楽団&合唱団
     ジョルジュ・ツィピーヌ(指揮)
 [録音]23-28.V.1957, Salle de la Mutualité, Paris (MONO)
《Disc 4-5》
歌劇『美しきパースの娘』(オリジナル版全曲)
 [演奏]ジューン・アンダーソン(ソプラノ)、アルフレード・クラウス(テノール)
     ジーノ・キリコ(バリトン)、ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)
     ガブリエル・バキエ(バリトン)、他、フランス放送合唱団
     フランス放送新フィルハーモニー管弦楽団
     ジョルジュ・プレートル(指揮)
 [録音]1-8.III, 13.IX.1985, Salle Wagram, Paris (STEREO)
《Disc 6-7》
歌劇『カルメン』(エーザー版全曲)
 [演奏]マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)、
     ヨナス・カウフマン(テノール)
     コスタス・スモリジナス(バリトン)、
     ゲニア・キューマイアー(ソプラノ)、他
     ベルリン国立歌劇場合唱団
     ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
     サイモン・ラトル(指揮)
 [録音]6-21.IV.2012, Philharmonie, Berlin (STEREO):演奏会形式上演のライヴ)
《Disc 8-9》
歌劇『カルメン』(全曲)
 [演奏]マリア・カラス(ソプラノ)、ニコライ・ゲッダ(テノール)
     ロベール・マサール(バリトン)、アンドレア・ギオー(ソプラノ)、他
     ルネ・デュクロ合唱団
     パリ・オペラ座管弦楽団
     ジョルジュ・プレートル(指揮)
 [録音]6-20.VII.1964, Salle Wagram, Paris (STEREO)
《Disc 10》
交響曲 ハ長調
 [演奏]ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)リヨン歌劇場管弦楽団
 [録音]XI.1986, Église Sainte-Marie-Madeleine de Pérouges (STEREO)
序曲 イ長調
葬送行進曲 ロ短調
 [演奏]ミシェル・プラッソン(指揮)トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
 [録音]28-30.VI & 1-2.VII.1992, Halle-aux-Grains, Toulouse (STEREO)
組曲『美しきパースの娘』
 [演奏]ダニエル・バレンボイム(指揮)パリ管弦楽団
 [録音]26.IX.1975, Salle Wagram, Paris(STEREO)
《Disc 11》
組曲『ローマ』(演奏会用第3組曲)
 [演奏]パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)パリ管弦楽団
 [録音]21.XI.2009, Salle Pleyel, Paris (STEREO)
小組曲『子供の遊び』
隅取り鬼ごっこ
 [演奏]ミシェル・プラッソン(指揮)トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
 [録音]28-30.VI & 1-2.VII.1992, Halle-aux-Grains, Toulouse (STEREO)
序曲『祖国』
 [演奏]小澤征爾(指揮)フランス国立管弦楽団
 [録音]2-3, 5.IV.1982, Salle Wagram, Paris(STEREO)
《Disc 12》
劇付随音楽『アルルの女』(オリジナル版)
 [演奏]ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)リヨン歌劇場管弦楽団
 [録音]XI.1986, Église Sainte-Marie-Madeleine de Pérouge (STEREO)
『アルルの女』第1 & 2組曲
『カルメン』組曲~(抜粋6曲)
 [演奏]小澤征爾(指揮)フランス国立管弦楽団
 [録音]2-3, 5.IV.1982, Salle Wagram, Paris (STEREO)
《Disc 13》
子供の遊び(4手ピアノ版)
 [演奏]ミシェル・ベロフ & ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
 [録音]28-30.III & 20.VI.1994, Salle Wagram, Paris (STEREO)
アルバムの綴り~ III.ソネット、V. 愛のバラ
 [演奏]ラシェル・ヤカール(ソプラノ)、クロード・ラヴォワ(ピアノ)
 [録音]XII.1988, Radio France, Paris (STEREO)
きみの心を開いてくれ
アラビアの女主人のお別れ
 [演奏]バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)、ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
 [録音]21-24.II & 5.III.1995, Théâtre musical, La Chaux-De-Fonds (STEREO)
狂人の歌
 [演奏]ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、
     ハルトムート・ヘル(ピアノ)
 [録音]IV.1984, Hochschule fur Musik, München (STEREO)
牧歌
 [演奏]エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、
     ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 [録音]26.VI.1957, No. 1 Studio Abbey Road, London (STEREO)
神の子羊(「アルルの女」の間奏曲による)
 [演奏]フランコ・コレッリ(テノール)、ラファエレ・ミンガルド(指揮)管弦楽団
 [録音]VI & IX.1963, Milan (STEREO)
カンタータ『クロヴィスとクロティルド』
 [演奏]モンセラート・カバリエ(ソプラノ)、ボリス・マルティノヴィチ(バス)
     ジェラルド・ガリーノ(テノール)、リール国立管弦楽団
     ジャン=クロード・カサドシュ (指揮)
 [録音]10-14.IX. 1988, Lille (STEREO)
子供の遊び(4手ピアノ版)~ 舞踏会
 [演奏]アレクサンドル・タロー & マーティン・ジェームズ・バートレット(ピアノ)
 [録音]20.VII.2023, St Silas Church, London (STEREO)
《Disc 14》
〈ビゼー作品による編曲作品〉
サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25
 [演奏]イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
     ローレンス・フォスター(指揮)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]9-10.VIII.1971, Kingsway Hall, London (STEREO)
フランツ・ワックスマン:カルメン幻想曲
 [演奏]セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)、
     アレクサンドル・マルコヴィチ(ピアノ)
 [録音]IV.1994, Teldec Studio, Berlin (STEREO)
ビゼー:
歌劇『カルメン』~ハバネラ「恋は野の鳥」
 [演奏]ゴーティエ・カピュソン(チェロ)、
     リオネル・ブランギエ(指揮)パリ室内管弦楽団
 [録音]2-5.I.2023 , Salle Colonne, Paris (STEREO)
『アルルの女』~アダージェット(A.タロー編)
 [演奏]アレクサンドル・タロー(ピアノ)
 [録音]1-3.IV.2013, Salle Colonne, Paris (STEREO)
『アルルの女』~メヌエット(ラフマニノフ編)
 [演奏]ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
 [録音]16.I.1971, Salle Wagram, Paris (STEREO)
〈歴史的録音〉
歌劇『カルメン』~「セビリアの城壁の近くの」「敬意を表して踊ります」「花の歌」
 [演奏]シュザンヌ・ブローリー(メゾ・ソプラノ)、レオン・ベイル(テノール)
 [録音]8.XII.1908, 1903 (MONO)
歌劇『カルメン』~ハバネラ「恋は野の鳥」
 [演奏]エンマ・カルヴェ(ソプラノ)
 [録音]IV.1907 (MONO)
歌劇『真珠採り』~「あなたは信仰の心を理解していない」(イタリア語歌唱)
 [演奏]フェルナンド・デ・ルチア(テノール)、
     ジュゼッピーナ・ユゲット(ソプラノ)
 [録音]1906 (MONO)
歌劇『カルメン』~ハバネラ「恋は野の鳥」(イタリア語歌唱)
 [演奏]イレーネ・ミンギーニ=カッターネオ
     ジョン・バルビローリ(指揮)管弦楽団&合唱団
 [録音]22.VI.1929 (MONO)
歌劇『カルメン』~「花の歌」
 [演奏]ジョルジュ・ティル(テノール)
     フィリップ・ゴーベール(指揮)管弦楽団
 [録音]1927 (MONO)
歌劇『カルメン』~「花の歌」(イタリア語歌唱)
 [演奏]ベニャミーノ・ジーリ(テノール)
    フランコ・ギオーネ(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団
 [録音]26.IV.1935, Milan (MONO)
歌劇『真珠採り』~「まだ聞こえそうな気がする」(イタリア語歌唱)
 [演奏]ベニャミーノ・ジーリ(テノール)
     ユージン・グーセンス(指揮)管弦楽団
 [録音]Studio D, Large Queen’s Hall, London; 4.VII.1931, London (MONO)
神の子羊(「アルルの女」の間奏曲による)
 [演奏]ジョルジュ・ティル(テノール)
     アルマン・ベルナール(指揮)管弦楽団とオルガン
 [録音]24.IX.1932, Paris (MONO)
『カルメン』より名アリア・メドレー
 [演奏]ジョン・バルビローリ(指揮)ライト・オペラ・カンパニー管弦楽団
 [録音]1.VII.1931 (MONO)
《Disc 15》
『カルメン』からの管弦楽のためのポプリ
 [演奏]ジョン・バルビローリ(指揮)ロイヤル・オペラ管弦楽団
 [録音]23.IX.1930, Kingsway Hall, London (MONO)
『アルルの女』~メヌエット(ピアノ伴奏版)
 [演奏]マルセル・モイーズ(フルート)
 [録音]1927 (MONO)
劇付随音楽『アルルの女』(抜粋)
 [演奏]ピエール・シャニョン(指揮)パリ管弦楽団
 [録音]14-15.X.1927, Paris (MONO)
交響曲 ハ長調
 [演奏]ワルター・ゲール(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]26.XI.1937, No. 1 Studio, Abbey Road, London (MONO)
《Disc 16》
『カルメン』第1組曲
 [演奏]デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)管弦楽団
 [録音]ca. II.1933, 8.XI.1934 (MONO)
序曲『祖国』
 [演奏]デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)
     コンセール・パドルー管弦楽団
 [録音]Paris; ca VI.1930, Paris (MONO)
『美しきパースの娘』~管弦楽組曲
 [演奏]トーマス・ビーチャム(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]24.VI.1934, No. 1 Studio, Abbey Road, London (MONO)
小組曲『子供の遊び』
 [演奏]アンタル・ドラティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]17.IX.1937, No. 1 Studio, Abbey Road, London
    27.IX.1937, Kingsway Hall, London (MONO)
組曲『ローマ』(演奏会用第3組曲)~第4楽章:謝肉祭
 [演奏]コンスタント・ランバート(指揮)リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]29.X.1943, Philharmonic Hall, Liverpool (MONO)

 1838年、パリで生まれたビゼーは、音楽一家に育ちました。父は歌唱教師、母はピアニストで、幼少期から音楽に触れる環境に恵まれていました。9歳で名門パリ音楽院に入学し、ピアニストおよび作曲家として非凡な才能を発揮しました。1857年、わずか19歳でローマ大賞を受賞し、イタリアで3年間学ぶ機会を得ました。この期間にオペラ《ドン・プロコピオ》を作曲し、オペラ作曲の技法を磨きました。
 しかし、早くからその才能を認められながらも、ビゼーは生前、多くの作品が不評であったり、未完成に終わったりと、広く評価されることに苦労しました。交響曲《ハ長調》、舞台音楽《アルルの女》、オペラ《真珠採り》《美しきパースの娘》など、グノー、ヴェルディ、ワーグナーの影響を受けた作品も発表しましたが、成功は限定的でした。
 1872年、オペラ=コミック座から小説家プルースペル・メリメの中編小説を基にしたオペラ《カルメン》の作曲を依頼されます。1875年に初演されたこの作品は、その物議を醸すテーマと型破りなヒロイン像のために批判を受けました。ビゼーはこのオペラの真価が認められる前、初演からわずか3か月後に36歳の若さで心臓発作により世を去りました。
しかし、没後《カルメン》は世界的な称賛を受け、ビゼーは19世紀オペラの重要な人物として再評価されました。彼の音楽は、豊かな旋律、鮮やかなオーケストレーション、そして劇的な力強さが特徴であり、軽妙さと悲劇性を見事に両立させています。その作品は現在でも多くの観客を魅了し続け、フランスを代表する作曲家の一人としての地位を確固たるものにしています。

 この16枚組CDコレクションでは、ビゼーの主要作品を幅広く網羅し、名アーティストによる名演奏を収録しています:
オペラ(9枚):伝説的な1964年の《カルメン》(マリア・カラス、ニコライ・ゲッダ、ジョルジュ・プレートル指揮)と、フリッツ・エーザーによる1964年の原典版を基に2012年に録音されたサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(マグダレーナ・コジェナー、ヨナス・カウフマン)による2種を収録。
管弦楽曲(3枚):
ピアノ曲、歌曲、合唱曲、編曲作品(1.5枚分):パブロ・デ・サラサーテとフランツ・ワックスマンによる《カルメン幻想曲》など。
歴史的録音(1903年から1943年の録音):2.5枚

 このボックスセットは、近年リリースされたドビュッシー、ベルリオーズ、ラヴェル、フォーレのボックスセットと同様のスタイルで構成されており、フランスの専門家フランソワ・ローランによる詳細な伝記を含むブックレット(欧文のみ)が付属しています。
各ウォーレット(紙ジャケ)には、ビゼーと同時期に活躍したフランスの画家たちによる絵画を使用。
※    歌詞対訳は付属しません。
 

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